2019年 想い入れのある作品とその解説
2019年を振り返り、自分の想い入れのある作品を4点紹介したいと思う
まずは。。。
・「妻のマタニティ」
妻が二人目の子を妊娠、出産してくれた
正直、一人目の出産が奇蹟であり
二人目など夢また夢
それが夫婦の共通認識だった
しかし、妻は私の子供好きを見て
1人目の出産後に辛い手術を受け
そして4年の歳月をかけて、40になるというのに娘を出産してくれた
妻には本当に感謝しかない
生まれた娘は、呼吸ができず即入院だった
しかし、今は退院し自宅にて可愛い泣き声を聞かせてくれる
息子も娘も妻もいる。こんな素晴らしいことがあるだろうか
私にとって妻は「人」という単純な相手ではなく
「神」にもにた崇拝する相手であり、最高の人である
だから、当然作品は神々しくなる
私にとっての女神なのだ
身体が良く無い中、がんばってくれて
無理をして妊娠してくれて、そして今も側にいてくれる
子供たちは最高のプレゼント
妻に感謝。
・「麒麟の子供を育てる女」
オーストリアトリエンバーグでの受賞が決まった時
私は、この作品を製作しようと決めたのだ
成功者の元に現われる麒麟
全ての結果には理由があり、成功には成功する理由がある
麒麟の子供を育てるが如く、成功に向けての努力をするべき
夢から逃げない
夢を必ず叶えるのだ
こんな主題で作品を製作した
成功したいと願う主人公が、幸運を求めて世界を旅するけれど
幸運など、どこかに転がっているものでも
だれかに与えられるものでも無い
そう、麒麟の子供を育てるが如く、自分自身で努力をするのだ
と気づく物語です
他人に与えられたものは、同じように他人に奪われるでしょう
自分で掴んだものは、他人が奪う事はできない
そう信じています
・「大切な人を失ったあなたへ」
出産の前に、久しぶりに実家へ帰ると、母の遺品が整理されていた
遺品を整理した父を責めながら、唯一残った母の遺品の「日傘」を持って
途方にくれていると、不思議な世界「エトランジュの森」へ
そこは、要らなくなったものが新しい命を授かる場所
そこで、母を捜すが見つからない
そう、母は要らないものではない。
母を想う子の心の中で生き、また新しく生まれる命に母の事を伝えれば良い
そうすれば、母は生きる人の心の中で生きていけるのだ
そんな物語を作品にしました
友人の、フミさんの追悼展での作品
死んだ人は何処へ行くのか?
私は、生きている人の心に住んでいると信じている
忘れないこと、思いを継ぐこと
それが、残された人にできること
彼の魂を忘れないように製作
・「20年後の約束」
子供の頃から仲の良かった2人の男女
五歳の時に少女は売りに出されてしまう
両親を助けるために、兄弟を助けるために
少年は、少女に「約束」をする
20年後の今日、この日
何があっても迎えに行く。だから20年後にこの場所で会おう
少年の約束は、少女の心の支えとなり
20年、彼女が地獄の中でも生きていける支えとなった
そして「約束の日」供の者を連れて約束の場所へ
彼は来ない
いつまでも来ない
やがて、供の者は去り
ただ一人、彼女は彼を待っている
外は雪
日は落ちて夜、そして深夜から夜が明けようとしている
彼はもう、来ないのかもしれない
でも、あと数時間
夜が明けるまでは待たせて欲しい
20年間待ったのだから
この約束で、生きていけたのだから。。
という物語
人は「約束」によって生きることができる
その約束は果たされないかもしれない
そして、果たされないことも本当は知っているのかもしれない
でも、信じることで生かされる命もあるのだ
雪の貴船神社で撮影
#2019年自分が選ぶ今年の4枚
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