邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん1巻(作画 服部昇大) いや、全部は見てらんないよ!
映画、好きですか⁉︎ 俺はそれなりには好きだが、熱心に見る方ではなかった。せいぜい金曜ロードショーや木曜ロードショー、深夜にやっていた映画などを軽く見る程度で、少なからず1人で映画館へ行って映画を見るようなタイプではなかった。
それこそ「ドラゴンボール evolution」は絶対劇場で、しかも字幕で見た方が面白い! と友人に力説し公開初週に駆けつけ、その惨劇をリアルタイムで体験するような使い方をしていた!
「ダンジョンのほとりの宿屋の親父」3巻より
まぁ、それはそれで楽しかったんだがね。のちに進撃の巨人前後編も劇場で見たよ!
基本家で漫画読む方が好きであったが古本屋を辞めた2010年頃、当時は次の仕事も決まらず時間だけはあった時期に愛聴していたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でやっていた宇多さんの映画批評の面白さにやられて映画を見たくなっていた事もあり、今の仕事に付くまでの1年弱はほぼ映画と漫画をひたすら読むような生活をしていた。漫画は新刊で買うと高いのでなるべく続きが気になるモノ以外は買うのも止め、TSUTAYAなどで1本100円だったり何本借りるといくら、みたいな物を利用して相当映画を見ていた。当時NetflixやHuluみたいなモノがあれば相当元を取って余るような使い方ができたであろう……
「ダンジョンのほとりの宿屋の親父」1巻より
つまり当時の俺はただのニートだったわけですわ
はい、また前置きが長くなりましたが今回の漫画はこれを喰らえ!
邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん
本題に入る前に、作者の服部昇大先生の特徴をWikipediaより。
あと6代目「日ペンのミコちゃん」の作画をしています。
という服部先生が取り上げる邦画が尋常じゃないんですよ。まず第1話からしてこれ。
この漫画の基本は上のコマの邦画キ○ガイこと映子さんと、下のコマの映画俗物の映画部部長の掛け合いがほぼすべて。しかし「魔女の宅急便」の実写をやろうと考えた人スゲェな……
yahoo!映画より
結構評価甘めでおなじみYahooで2.8点は中々だな
まぁそりゃ、実写化なんて叩かれてナンボなところはある。それを褒めるのが映子さんの役割だ。
それより俺は部長がなんでネットではナウシカって言ってんのかがようわからんな……
マジで何故清水監督なんだ?
という感じで全体的にまぁ危うい感じの第1話だが、当然話はこれで終わらない。現在4巻まで刊行されているこの作品は、中途半端に映画通ぶった俺のような人間にはまぁまぁいい感じの煽りを与えてくれる!
こんな感じのやつとかね
しかしまぁ1巻の紹介するラインナップがヤバい。
取り上げる映画は玉石混合!
コクソンやらバーフバリやらフツーに面白い映画もあるけど、てか邦画じゃねぇ!
「ワニ男爵」3巻より
実写版テラフォーマーズとか貞子3Dとか、どう考えても見る奴の方がヤバそうな作品もあるが、
そっちは面白いんだが取り上げない意地悪!
これはテラフォーマーズのスピンオフを描いてた服部先生だから、行けたのかも。
たまにフツーに面白い邦画も混じってくるのが良い!
クリーピー偽りの隣人は、確かに香川がヤバい!
そしてドラゴンボールevolutionを喰らえ!
という訳で、映子さんの取り上げるモノは中々である。この中々であるところがポイントだ!
「ワニ男爵」3巻より
服部先生の、映画は好きなんだろうがこの「なんでも当たりに行く」スタイルは尊敬できる。漫画もそうだが、「面白いモノ見たいな」と思って買う訳だから結果合わないとかつまらないのは納得できる。
でも最初から見なくてもこりゃつまんねぇだろ! ってモノを見るのは時間と気力を使うハズだ。
ネットならずも有名なクソ映画としての「デビルマン」。一回くらい見てみるか? とは思っているが……
俺もクソ映画として名高い作品を多々見た事があるが(死霊の盆踊りとか……)、面白く人に伝えられる気がしねぇ!
それこそ冒頭で話したライムスター宇多丸氏も「どんな映画であれ、大スクリーンで見ると言う体験は人生で1度の可能性」になることが大半なのだから、映画体験として見ておくべきとよく主張されている。その意味もよーくわかるけど、それでも吟味してしまうよなぁ。
ま、少なからず俺は「ドラゴンボールevolution」を映画館で見たことをエライあっちこっちでネタにできているので、料金以上の元は確実に取ってきたところは絶対ある。だからと言ってクソ映画、劇場で見たいかどうかは別の話だ!
いくらそう言われたって無理なもんは無理!
なので見なくても面白おかしく伝えてくれるこの漫画を見て楽しむもよし、この漫画を見たあとDVDや配信で見るもよし、楽しみ方は色々あるぞ! 映画好きみんなで読もう邦キチを!(改めてスゲェタイトルだな)
以上、出典の無い画像はすべて「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」1巻より