俺はなぜ文句を言いながらも漫画を読むのか? の代表例こと「美味しんぼ82巻」
「ロマンポルシェ。のロマン優光氏の的確な批評」
https://www.excite.co.jp/news/article/Bucchinews_346/
を例に出すこともなく、美味しんぼはツッコミどころ満載な上料理も美味そうに見えず話も古臭い! と今日日もはや見る価値あんのかこの漫画? と思う方が多いのも否定はしない。しかし、そもそもツッコミながら漫画を読むという楽しみ方がある。これはインターネットの普及後に全国的に広がった概念のように思うがいかがだろうか?
もちろん、それ以前からツッコミながら読むスタイルというのは当然あっただろう。あったにしても、ネットでこのシーンがやばいぞ! みたいなものを説明するとわかりやすく出てくるしそもそもネットで広がっていく。コラみたいなことにも向いているし、漫画の読み方が無限の共有資源として立ち上がったのではないかとにらんでいる(さっきから俺は何を言ってるんだ?)。この後当然ネタバレありますよ。
要するに、何が言いたいのか
これは美味しんぼを山岡の結婚や金上編のあとも読み続けた読者はご褒美と言えなくもない展開が待っている。そう、本当にどうしようもないこの漫画をコケにしても良いという合法的な市民権だ。ネットで他人に罵詈雑言を吐くくらいなら、美味しんぼに罵詈雑言吐いた方がよほど人としてまともだよ!
そう、俺は美味しんぼを心の底から馬鹿にしている! だがそれでいいんだ、だって今回取り上げる82巻なんてこんなシーンで笑いを取りに来るんだ。
いや面白いけれども!
でも笑えるのは大体トミィがひどい目に合う時だけだというのはここだけの秘密だ!
しかしこの巻は「おむすび対決」というとんでもない対決が待っているが、そこに至るまでの1話完結の話がまぁ面白くない。いやそれはこの巻に限らず、だいたい面白くないのだ。ネタにもならない。
だが、先ほどのトミィがケーキにツッコむシーンとおむすび対決は話が別だ。これは奥が深いぞ!
まずここはオーストラリアで日本語を流行らそうと奮闘して大失敗でおなじみの雁屋哲、絶対におにぎりという言葉を使わない。「おむすび」という言葉が日本の文脈として正しい、と思っているから登場人物全員に「おむすび」と固定で言わせる。これは強烈な違和感と共に、なんか嫌なイデオロギーをプンプンに匂わせてくる!
ちなみに雄山、何故か一人だけ「むすび」とおをつけないのだが、このページ以降はすべて「おむすび」と呼んでいるので、多分意味が無かったと思われる!
究極のメニュー側のおむすび
一切読む気のしない長ったらしいウンチク、オーストラリアに住んでるくせに随所に挟み込んでくる「よくぞ日本人に生まれりけり」精神がイライラするけれど本題はそこではない。この一切若者が存在しない究極対至高の料理対決空間なのに、究極側はなんと9個のおむすびを食わせているのだ! 京極や陶人、そんな大食いだったのか? もしかしたら審査員の腹をいっぱいにしてしまい、至高側の正確な評価をさせないという物量作戦ではとも思った。
これは当時スピリッツで読んでいたので、週をまたいで次週至高側が「数を出せば良いというものではない!」みたいな至高の1個のおむすびを出してくると思っていた。
至高のメニュー側のおむすび
まさかの物量戦パート2!
至高側も9個出してくるとは、審査員どもは俺が想像していたよりはるかに大食いだった模様……!?
当時も納得いかなかったけど、今読んでもパエリアを生ハムで巻いたやつはおむすびなのか? と疑問に思いますな。
結果こうなった
普通の主婦が作るおむすびが一番美味い! 納得行かねー。
しかしこれぞ美味しんぼの真骨頂。
以上、画像はすべて「美味しんぼ」82巻より
そして誰も笑わない、喜ばないクソな社主ブチ切れ落ちにてエンド! つまんねー! やっぱこれ以上つまらない漫画はそうそう無いぜ、まだ味の助読んでた方がマシ! だが人生の貴重な時間を美味しんぼに使うというのが本当の贅沢ですよ、俺なんかこの記事書くのに2時間くらいかけてんだぜ!
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