ワニ男爵(作画 岡田卓也)君も始めるといいウィキペディア
100日後に死ぬ奴より遥かに早く、そして俺のツボにめちゃくちゃ入ったワニ擬人化漫画を紹介するぞ!
ワニであり作家であるアルファルドJドンソン氏と、彼に飯をたかり続ける友人のラビボことラビットボーイ(やらロングイヤーやら前歯やら、正式な名前は出てこない)の日本を舞台にした食べ歩き漫画である。
はて?
「その「おこだわり」、俺にもくれよ!!」3巻より
安心してくれ、今書いたまんまだ。もうちょい端的に言えば擬人化されたワニとラビットの食べ歩き漫画だ。
「ボボボーボ・ボーボボ」5巻より
ではとりあえず見ていただこう。
ワニとラビットの食べ歩き漫画
第1話からして、食って壮大な感想を無駄に壮大な画力で描く! ホントに食漫画である。しかも舞台はどうやら日本らしい。
なので基本的には食べ歩き。一体なんなのか?
動物ならではのリアクション
とでも言うべきか、ちょっと後ろ暗くハード目なドンソンさんの過去も匂わされるが、基本的には食漫画。ドンソンさんが野生になってちょっとしたオチがついて終わり。なのだが、登場動物が擬人化してる所に意味がある。
こういう動物の特性を絡めたシーンなんかが非常に好ましかったり、
画力が凄いので食い物が旨そうだったり、
ラビボがクズだったりする!
食の話ばかりではないが、この食と奇妙なキャラたちが織りなす謎の日本世界が非常に完成度が高い。あんまり比較してしまうのもアレだが、100日の奴よりファンタジー感強め、ストーリーしっかり目、麺固めって感じの日常漫画。なんか面白いし読んでると腹が減るのでとても困る!
「孤独のグルメ」1巻より
全3巻
この漫画は講談社のモーニングで連載されてたのだが、不思議な事に長続きはしなかった。内容的には笑いあり涙あり旨そうな食あり、そもそも当時もBEASTARSと同時期くらいで他にあんまり動物擬人化モノも無さそうだったし、で俺が古本屋をやってた時代なら文句無しにオススメコーナーに配置するような作品。知る人ぞ知る面白い漫画って感じで、それこそメディアミックスされたらソッコーで人気でそうだと思ってたんだがなぁ。
とは言え、全3巻。内容的にもネタ切れ感もなく続いていたので最後まで面白く読めると思われるので、是非読んで頂きたい。
「チェンソーマン」5巻より
ちなみに作者の岡田先生は、動物に目覚めたらしくその後も動物擬人化漫画を描き続けている。先日終わってしまったが、人間に恋するオランウータン女子というパンチの効いた設定の「愛しのアニマリア」という作品もあるのでそちらも是非!
「美味しんぼ」35巻より