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バースデーひとりっぷ2泊3日高松・小豆島 備忘録その2

オリーブオイルブレンド体験

13:45着のフェリーで小豆島の土庄港に着き、フェリー乗り場そばのバス停から13:50発の田浦映画村線に乗り込んで、向かったのはオリーブヶ丘駅。
小豆島はオリーブの生産地として有名ですね。「小豆島オリーブ園」ではオリーブオイルのオリジナルブレンド作りが体験できると知って、どんなことをするのか、いまいちわからなかったものの、体験、という名のつくものはなんでも絶対やってみたい派だから、15:00からの回に参加しました。
味わいも香りも違うオリーブオイル6種をテイスティングしながら、自分好みの味になるようにブレンドする、という体験会でした。辛みは少なく、青みが強いオリーブオイルが好きなので、ちょうどいいバランスになるようにミックス。好みよりもクセのない仕上がりながら、ふつうにおいしくできました。どう混ぜてもおいしくできるように、もともとのオリーブオイルが選ばれているのでしょう。
小豆島のオリーブ事情を聞き、採れたてのオリーブで作る新漬けなるものを食べたいっと思いましたが、毎年10月に販売を開始、年が明ける頃には売り切れちゃうんですって。残念。今年の10月、また来られたらいいな。来られなかったら、オンラインで買おう、と思いました。人生に、次のお楽しみがあるって、なかなかいいものです。

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春の小豆島は、桜が見事

「小豆島オリーブ園」で小豆島産オリーブを手摘みしてしぼったオリーブオイルを爆買いし、歩いて「道の駅小豆島オリーブ公園」へ。広大な敷地にオリーブの木がたくさん植わっているのだけれど、見事だったのは桜! 東京では、とっくに散った桜が小豆島では満開でした。
ハーブ園とか、日帰り温泉とかもあって、映画「魔女の宅急便」のセットなんかもあるから、グループのひとたちは、ほうきにまたがって記念写真を撮っていましたよ。
そこでもお土産を爆買いし、バスが来る17:00まで、ぼー。なにせお天気がよく、リネンのワンピース1枚で快適。いくらでも、ぼーっとできます。ぼー。30分以上、ぼーっとしていたでしょうか。
うぐいすがここでもずいぶん鳴いていて、栗林公園より、うんと上手でした。
もうすぐバスが来るってころに、お手洗いに行きたくなって、お店のひとに「ちょっとトイレに行きたいんですけど」と言ったら、「バスが来たら待っててもらいますから!」と親切。
無事に間に合い、バスに乗り込んで向かったのはバス停堀越近くの宿「海音 真里」です。

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自分を甘やかす、ラグジュアリーな宿

波打ち際に面した全6室のうち、わたしが泊まったのは1階です。ツインベッドに、居間とテラス、展望風呂がついて、贅沢〜。
お部屋でチェック・インし、ウェルカムスイーツのおもてなしを受けたら、ぼーっ。誰もいない海辺に出て、シーグラスや貝殻、石を拾って、ぼー。ちょっと冷えてきたら、部屋に戻り、テラスから移りゆく空の色を眺めて、ぼー。
ずーっとぼーっとしていられるのは、波が寄せては返る、リズミカルだけれど単調ではない、海の音のおかげかしら。いつのまにかすっかり日が沈み、あれ、いつ沈んだろう、なんて思いながら、ぼー。
夕ごはんは二部制で(コロナのためなのか、いつもそうなのかは不明)、わたしは19時半〜の遅いほうを選択。ひとりだからかカウンター席が用意されていたので、料理人さんの素晴らしい手捌きを鑑賞しながら舌鼓を打ったのは、オリーブオイルをふんだんに使った懐石料理です。

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つぎからつぎへとおいしいものが出てきたけれど、東京に戻ってきたいま、また食べたいと思うのは、根元から水分が滴る新鮮な採れたてアスパラガスを生のまま手づかみし、ルッカという種類のオリーブオイル、小豆島のブレンド塩、味噌、もろみのパウダーを好みでつけたもの。太いのに筋は一切なく、やわらかくて、そらまめみたいな香りで、生なのに、ほくほくしていた。
それから、そうめん。オリーブ地鶏のつけ麺で、そうめんのほうにミッション種というオリーブオイルを回しかけてから、汁につけて食べるの。オリーブオイルの香りが素晴らしくて、地鶏のあっさりしたスープとよくからみ、すてきなマリアージュでした。この食べ方は、真似っこ決定。

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とにかく、次々出てくるのよ。もともと早食いなうえに、ひとりだから、誰ともおしゃべりしないから、なお早い。料理人さんを急かしているかしら、とちょっと恥ずかしくなるくらいすぐ食べ終わっちゃうんだけど、待たされることなく、次々出てくる。もう1組、家族連れがいて、彼らより2品は先に進んじゃって、料理人さん、ごめん、と思いながらも、あとはデザートを残すのみ、となったころ、思い出しました。
21時から、霊場ツアーに参加予定だったことに。

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来年も誕生日にひとりっぷなら……

「デザートはお戻りのあと、お部屋にお持ちします」ということで、大急ぎでバスに乗り込み、向かったのは八十八ケ所あるうちの、小豆島霊場第2番碁石山。真っ暗な中、懐中電灯の灯りに照らされた階段を登って小豆島の夜景を見下ろし、海上安全の仏様といわれる波切不動明王をお参り。僧侶が昼間は護摩を焚いているそうで、燻された匂いに満ち満ちています。誕生日だし、何か感じるものがあるかな、と思ったけれど、とくに何も感じませんでした。
そうそう、誕生日だし、お宿からなにか特別なおもてなしがあるかも、と期待したけれど、何もなし。そうだよね〜、誰かと一緒なら「誕生日なので、お願いします」的なことを言ってくれるんだろうけれど、ひとりだもの。来年もまたひとりっぷならば「誕生日なので、なにか特別なおもてなしをしていただけますか。ケーキとか。お金は払うので!」と言おう、と思ったのでした。
宿に戻り、すでに真っ暗だから何も見えない展望風呂にゆっくり浸かり、ふかふかのベッドへ。朝、4時半起きだったわりには爆睡といかず、とろとろとまどろむような眠りについたのでした。
(つづく)




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