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小学校で広まる生成AI活用 -放課後等デイとの関わりは?-



2024年6月5日の日経電子版に、小学校で生成AI(人工知能)を教育に活用する動きが広がってきているという記事が掲載されていました。その記事をご紹介し、私たちが運営する放課後等デイとの関わりも考えてみました。

教育の新たな一歩

2024年6月5日、宮城教育大学付属小学校では、生成AIを活用した授業が行われました。生成AI(人工知能)を教育に取り入れる動きが広がりつつあり、子どもたちがAIの適切な使い方を早期に学ぶことで、将来のトラブルを防ぐ狙いがあります。

授業の様子

宮城教育大付属小の6年生の教室では、「新しい絵文字を描く」や「架空の野球選手を作成する」といったテーマで生成AIを使った授業が行われました。児童たちはキーボードをたたき、AIに様々な指示を出していました。「生成AIはネットの情報をつなげるもので、つなげ方を間違えることがある」と、担当の上杉泰貴教諭は授業の最後に説明しました。

なぜ生成AIを取り上げるのか

上杉教諭は「子どもは家庭や社会でAIに触れる機会があり、仕組みを理解しないままでは問題が生じる可能性がある」と語ります。そのため、生成AIの学習は小6から行われていますが、情報教育は小学校低学年から始める必要性があると感じています。

リスクと対策

生成AIは基本的に子どもの利用を想定していないため、誤った情報を信じ込んだり、個人情報を入力したりするリスクがあります。OpenAIは13歳未満の使用を禁止しており、ユネスコも教室での使用を13歳からとしています。

文部科学省は、生成AIの利用について開発元の利用規約に従うよう求めており、小学校段階での利用については教員が見せる形で教材とすることは問題ないとしています。児童が使用する場合でも、AIの性質を理解した上で使用するよう注意が必要です。

先進的な取り組み

文部科学省は2023年7月に生成AIの扱い方に関する指針を作成し、2024年度には66校のパイロット校を指定しました。小学校はそのうち25校です。

現場での活用事例

宮城教育大付属小では、生成AIを安全に使うためのデジタルツール「プログルラボ みんなで生成AIコース」を使用しています。このツールは、子どもが入力した内容がAIに学習されない仕組みを持ち、NPO法人「みんなのコード」が開発しました。

保護者と教育現場の意識調査

学研教育総合研究所の「小学生白書2023」では、小学生の9.8%が学校で生成AIを使ったことがあり、家庭での利用は12.5%でした。保護者の26.8%は学習での利用を制限したいと考えています。

放課後等デイとの関わり

生成AIを取り入れた教育の取り組みは、今後も広がりを見せるでしょう。子どもたちが安全に、そして効果的にAIを活用できるよう、教育現場の工夫と努力が続いています。

小学校に生成AI活用が増えるということは、当然、私たちが運営する放課後等デイサービスに通う子どもたちもその機会が増えるということになります。

デジタル化もそうですが、私たち職員が「生成AIって何?」という状態ではなく、子どもたちはもう当たり前のように触れる時代が来ることに備え、その対策を始めなければならないようです。

放課後等デイサービスの日々の業務、例えば、アセスメントや個別支援計画の作成、家族連携加算などの記録やシフト表の作成なども、今後は生成AIを活用することで効率化は省人化が期待できそうです。

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