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風景を奏でる 2

昨日はin-kyo  にて
新村隆慶さんの演奏会「風景を奏でる2」を
開催しました。

昨年に引き続き2回目の演奏会。
新村さんはバイオリンを中心に、フィンランドの民族楽器
カンテレなどを使って演奏する方で、
その演奏は、季節や陽の光、空間やそこに集まる人たちの
空気感を音で捉えた即興演奏ということが多い
(アルバムも含めてほぼ即興なのでは?)

音とは空気の振動によって生まれるもの。
それをその場にいる人たちと共有するおもしろさを
味わいたい。

これはMCのときの新村さんの言葉。
「振動」かぁ。
なるほど、音楽とはそういうことなのかもしれない。
新村さんのその音(振動)には、不思議と色の違いのような
ものも感じられて、耳で聴いているはずなのに、次々と
風景や情景が頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えていく。
その消えていく音との対話、連なり。
言葉で表現するのが本当に難しいし、耳にした人全員が
同じような感想を持つとは限らないでしょう。

「なんだかとってもいい時間だったな」

と、少ない人数の中でもそんな余韻を感じてもらえたら。
そもそもin-kyoはマスではないし、小さな場でも
共有・共感の機会をつくっていくことができればと
思っている。なかなかわかりづらくて伝わりにくいことかも
しれないのだけれど、振動を積み重ね、今まで見ていた景色の
その先に進めたら…そんなことを考えたのでした。