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東カワウソで シナモンロールとコーヒーと
昨夜、東川から三春へ帰って来ました。
お留守番をしていたスイとモクは、私と夫が家に着くなり
スリスリと身体を私にこすりつけ、甘えているのか、
それとも私から旅の気配を消そうとしているのか。
まぁどちらにせよ、いつもと変わることなく元気そうで
良かった、良かった。
22日は友人のお店「東カワウソ」で喫茶イベントの日。
まだ陽が昇る前から萬田シェフはシナモンロールの仕込みを始め、
コケス・祐香ちゃんも喫茶の準備。
コーヒー担当の私はといえば、特に仕込みなどはないものの、
やはりどこか緊張していたのだろうか。
目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまって、いつもの朝ヨガで
調子を整えてから二人に合流することにした。
夜明け前の藍色の空にはひんやりとした月が浮かび、
だんだん、だんだん、白じんだ空は淡いブルーから
光の強さが増していく。
滞在中、マイナス20℃を覚悟していたものの、
この日の気温はマイナス12℃ほど。
寒いのは当たり前なんだけれど、なんだか気持ちがいい。
ほんの一瞬外に出て、深呼吸しながら思い切り背伸びをしてみると、
全身が冷たい空気で浄化されたような気分になる。
地元の方々は今年は雪が少なくて…なんておっしゃるけれど、
いやいやなんの、なんの。雪かきで積み上げられた雪は
低い塀をつくり、畑などは土が見えないほど雪にすっぽりと
覆われていた。今更だけど、サラサラふかふかの雪原に
ダイブしてくれば良かったなぁと思う。
東カワウソは日にもよるが、普段から朝営業をしていて
美味しいシナモンロールとコーヒーをいただける。
朝、扉を開けたらシナモンや生地に練り込まれたバター、
そしてコーヒーの香りにふんわりと包まれるだなんて
夢のようなお店だ。
朝一にいらしたお客さまとは、ゆっくりおしゃべりをしながらの
営業。ランチ時間はバタバタあたふたしつつも、
お客様がみなさんゆったりとして下さっていたお陰で、
終始和やかな空気が閉店時間の17時まで漂っていた。
イベントだけど、それぞれのお客様のお顔を見ながら
コーヒーを淹れられたことが自分としたは何よりのこと。
「こなす」のではなく、コーヒーを介したやりとりができた
とでも言うか。
そんな「場」をつくった萬田くん。
人の縁を大切にしたあたたかな地盤をしっかりとかためて。
果たして自分はどうだろう?
今日は東川でのひとときを反芻したり、
水面にぷかぷかと浮かんでいるかのように
余韻に浸ったりしながら一日すごしていた。