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ロンドン観劇雑感、その4。あなたはスマホに入っている電子チケットで、お芝居をみたいですか?
すべてがスマートフォンに格納されている。
ロンドンで観た四本のチケットは、日本にいるときにインターネットで手配した。チケットマスターのようなエイジェントではなく、できるだけ劇場直接のサイトから買うようにした。
席の指定をして、クレジットカードナンバーを入力する。決済が終わると、俊治にバーコード付きの電子チケットがメールで送られてくる。PDFとして来る場合もあれば、iPhoneのWalletに入る形式の場合もあり、それぞれ二対二だった。
このチケット購入の過程で、電子メールの登録は欠かせない。逆に言えば、劇場側は、入場時間などについての重要なアナウンスやリマインドメール、そして、飲み物やスナックのプレオーダーのメールを、チケット購入者に次々と送れることになる。
これをわずらわしいと思うか、それとも親切だと思うかは、人それぞれだろうと思う。
一昨年、ニューヨークでトム・ストッパードの『レオポルトシュタット』を観たときは、事前に複雑な人間関係を読み解く解説文と関係図が送られてきた。電子メールでの登録が日常的になると、こんな作り手側の親切もできるようになる。
さて、予約した夜は、いつものスマートフォンを持って劇場へ行く。
列にならんで、荷物チェックを受けて、モギリのかわりに、バーコードリーダーで電子チケットを読み取って入場となる。
周囲を見渡したが、紙のチケットを持っている観客は、いずれの劇場も見当たらなかった。もっとも、ボックスオフィスは、健在だったので、紙のチケットを手にする人も小数だけれどいるのだろう。
紙のチケットが必要かどうか、あるいは、劇場側として、バーコードリーダーを読みとす体制が望ましいのか。これは想像だけれども、制作サイドでは、刻々と観客の入場の状況をコンピューター上で管理することも、おそらくはやっているのだろう。
年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。