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天下無双、漢、海老蔵

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市川海老蔵が、不当な非難を受けていることを、残念に思います。役者は舞台がすべてです。海老蔵について書いた劇評を集めました。野性、暴力性、破天荒が評価されてきた海老蔵に、市民社会の…
年末に團十郎襲名を控えていると噂される海老蔵を応援するマガジンです。
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#海老蔵

【劇評265】「観客はおれを見に来ている」。みじんも揺るがぬ海老蔵の自信。

 海老蔵の当たり狂言となった『夏祭浪花鑑』。六度目の上演である。  今回は、鳥居前、三婦内、長町裏の三場が出た。海老蔵は団七役を十八代目勘三郎に教わったが、勘三郎は串田和美の演出のもとに、発端、お鯛茶屋からはじめて、長町裏のあとには、団七内に戻り、屋根上を出す半通しと比べると、今のご時世に合わせて、万事が簡潔に、この芝居のエッセンスを伝えている。  勘三郎は、団七の心理をリアルに伝えることに主眼を置いた。海老蔵は回を重ねるごとに、『夏祭浪花鑑』の様式美を重く見る。善し悪しを

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團十郎襲名記者会見の不思議

 海老蔵の十三代目團十郎襲名についての記者会見が行われた。  いくつか驚いたことを書き留めておく。  海老蔵が、十四代目を名乗るにあたって、市川團十郎白猿という名前にこだわっているとわかったこと。  白猿は、團十郎の雅号であり、歌舞伎の名跡と俳名を同時に名乗ることになるのではないか。菊五郎家でいえば、尾上菊五郎梅幸と名乗るのと同じ理屈になる。  また、今回の記者発表では、「團十郎白猿」と「新之助」が勤める狂言だけが発表されたこと。  つまり、『勧進帳』や『助六由縁江戸桜

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