マガジンのカバー画像

私なりにミュージカルを読んでみる。

18
現代演劇や歌舞伎について長い間、書いてきましたが、ミュージカルについての文章は、決して多くはありません。それでも心に残る舞台は、日本でも海外でも接してきました。ミュージカルを単な…
不定期ではありますが、これから徐々にミュージカルの分野について、批評を集めていきます。
¥980
運営しているクリエイター

#ミュージカル

【劇評191】藤田俊太郎演出、城田優主演の『NiNE』。カサノヴァの命運と失墜。

 極上のエンターテインメントとして、『NiNE』(アーサ・コピット脚本、モーリー・イェストン…

100
長谷部浩
4年前
3

村井良大、spiによる『手紙』に、ミュージカルの可能性を読む。

 ミュージカルでは、再演は最高の勲章となる。トニー賞には、ベストリバイバル部門があるし、…

300
長谷部浩
3年前
10

【劇評269】悪夢はむしろ現実に似ている。「東のボルゾイ」の新作『バウワウ』は、綱…

 眠れない夜は、時間の経つのが遅い。  昔、飼っていた犬が、突然、人間の姿で現れて、不眠…

300
長谷部浩
2年前
6

【劇評290】中川晃教の新境地『チェーザレ 破壊の創造者』の華やかな舞台姿。

 イタリアといえば、フィレンツェが思い出される。当時、アルノ川に面した素敵なレジデンスに…

300
長谷部浩
2年前
4

【劇評315】『RAGTIME』は、不安定な私たちの時代をあからさまにする。

 私たちは、ラグタイムの時代から、進歩したのだろうか。それとも、懲りることなく、墜落をや…

300
長谷部浩
1年前
8

ロンドン観劇雑感、その3。あなたは、3万4千円払って、ミュージカルを観たいと思い…

 二週間の滞在で、観た芝居が芝居四本というのは、もちろん少ないと思う。けれども、ロンドン…

300
長谷部浩
11か月前
2

【劇評334】東のボルゾイの『ガタピシ』は、きしむ音をたてている私たちの心をえぐり出す。

 アルベール・カミュは、こんなことを書き残している。 「私にとって演劇はまさに文学的ジャンルの最高峰であり、いかなる場合も最も普遍的なものだからです。私は作者や役者に「客席にいるただ一人の馬鹿者のために書いてくれ、演じてくれ」といつも言っている演出家と知り合いになり彼を好きになりました」 (カミュ、東浦広樹訳『私はなぜ芝居をするのか』)  日本独自の価値観に基づいたミュージカルを創り出す。この積年の夢に劇団『東のボルゾイ』は、果敢にも取り組んできた。  これまで観てきた作

¥300

このつぶやきはマガジンを購入した人だけが読めます。

長谷部浩
10か月前
4