日記「井戸を掘る」
熱が下がらない。
そんな中で思い出すのは20代前半に台湾に行ったときのこと。到着して数日後、熱が出てしまったのでドミトリーからビジネスホテル(個室)に移動して休む日を作った。そのホテルのすぐ近くに教会があり、うとうとしながら聴いた聖歌のメロディーはなぜか今でも思い出せる。
昨晩から高い熱が出て早めに休んだ。
夢を見た。私は階段を降りていた。どんどんどんどん降りていた。やがて辿り着いたあの部屋は、もしかしたら台湾のホテルのあの部屋だったのかもしれない。だってリュックはあの頃と同じだし、聖歌のメロディーはずっと流れている。村上春樹の読みすぎかな。