#読書をしたよ、の話
こんばんは。haseです。
昨日読んだ、「サロメ」について書こうかなぁ。
本書「サロメ」は、新約聖書の挿話をもとにしたオスカーワイルドの戯曲「サロメ」を題材にしています。
現在でも舞台で上映されるくらい有名ですよね。
おそろしいのだ、彼の絵は
おそろしいほどに、蠱惑的なのだ(サロメ本文より)
「彼」とは本書主人公のオーブリーのことですね。
【以下ネタバレ含む!】
■登場人物
👨オーブリービアズリー
サロメの挿画を描いた芸術家。病弱。
👩メイビルビアズリー
オーブリーの姉。舞台女優としてサロメの主演を渇望。
👨オスカーワイルド
戯曲サロメの作家。男色家。
👨アルフレッドダグラス
サロメの英訳をした文筆家。
舞台は1890年頃のイギリス。
1890年頃のイギリスが舞台となっています。
本書は画家オーブリービアズリーの姉、メイブリー視点で描かれています。
メイブリーは、結核を患うオーブリーを献身的に支えていますが、舞台女優としてはなかなか芽が出ません。
オーブリーは、オスカーワイルドに出会い、魅了されていきます。
メイブリーは、男色家であるワイルドとオーブリーが深い仲になっていくことで、焦燥と嫉妬心にかられます。
当時は男色は有罪とされていたこと、過激性からタブー視されていたサロメを戯曲化することから、「ワイルドは危険」と忠告しますが、オーブリーは聞き入れてくれません。
むしろ激怒してしまいます。
そんな中、ワイルドと関係を持つダグラスと出会い、屈折した方法でワイルドとオーブリーを引き離そうとするが・・・
いやー、本当に。
4つ巴の憎悪が入り乱れる話でした。
原田マハ先生の作品は芸術に関するものが多いので、読むたびに知識が増えている気がします。
いつか、サロメの舞台も見てみたいなぁ。