「春雨」宮城道雄
春雨 (青空文庫)
宮城道雄
今日の朝活書写(※)のお題だったが気になったので全文を青空文庫で読む。短い随筆だった。かなり響いたのでロシア文学じゃないけど読了記録。
よく人が、盲人は真暗のように思っているが、それは少しでも見えることで、私には暗いのも見えなくなっているので、結局、明るくもなく、暗くもなく、なんにもないことになる。
そうだったのか、と驚いた箇所。ここの表現になぜか心を掴まれた。
フランスのドビッシーは、日本の絵を見ていろいろ作曲されたといわれている。また昔、ある絵かきが、?の弾く箏の音色を、隣りの間で聞きながら、絵を描いたとかいう話を聞いた。私は耳できいて、絵のようなものを感じるのである。
・目で見て音楽を作る
・耳で聞いて絵を描く
・耳で聞いて絵を感じる
幼い頃に失明した作曲家・箏曲家の宮城氏。
この随筆全体を通してなんと美しい・・と感じ、出逢いに感謝。響くものに出会うとき、運命の出会いが来た!と少なからず気持ちが高まる。
★その他メモ
・読中「良く生きるを志す」というメモを残したのだが、どこから引っかかったのか読み直してもテキスト検索しても見つからない。そんなことないはずなのだけど目に入ってこない。このソクラテスのようなフレーズ、最近別の本でも出会った記憶有。
・「春雨」の読了後「心の調べ」も読み、wikiで宮城氏の一生の大枠を知った。もっと突き詰めるために関連の本を探してみたい。
・「春の海」という随筆集があるようなので読んでみたい。
※朝活書写:毎日お題が出るサイトを日々チェックし、万年筆で満寿屋×ナガサワのバイブルリフィルに書きうつしています。これもnoteにアップしたかったけど、載せると思うと続かなくなりそうなので保留笑
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