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源流に至る軌跡/「イース・オリジン」感想

最近Ⅷを起動したら、ファルコムのロゴが出る時のSEがレアのハーモニカことBGM「FEENA」のアレンジだと気づいて仰け反ったharvesterです。あれってマリオにおける1-1、カービィにおけるグリーングリーンズみたいにシリーズのアンセム的な立ち位置の曲だったんだ。 前のやつ↓ 初代イースをプレイしたらどうなる?そう、オリジンをやるっきゃない! そんなわけでイースオリジンをクリアしました。初代と合わせてDLsiteで販売しているのありがたい。 Ⅰの物語から700年前、突

    • 波濤の果てに見えた源流/「イースI&II クロニクルズ」感想

      夏のRTAinJapan2024、イースⅧおもしろかったですね~! この作品でany%かつEST1時間弱とか絶対悪さするでしょ…と身構えてたら開始早々にとんでもない光景が繰り広げられて笑い転げたし、永きに渡るテオス・デ・エンドログラムとの因縁に決着を付けるべく過去から来て3人に分身したダーナには涙が止まりませんでした。電王の侑斗ゼロノスと桜井ゼロノスが共闘した回みたいな絵面してんな。 それはそうと、前回Ⅷの感想を書いた際にフォロワーさんからこんな情報をいただきました。

      • 「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」 感想

        「ヒロインのダーナが凄く良かった」「イースシリーズ最高傑作」「ダーナが最高」 タイムラインの内外からかなりの高評価を長いこと寝物語のように聞いていたイースⅧ。良作の評が枚挙に暇がないとはいいことです。アクションゲーはそこまで得意でなかったため敬遠していた節がありましたが、RTA in Japan Summer 2024にエントリーされたりSTEAMのサマーセールで割引されたりとプレイへの導線が重なり、これはもう星辰が揃ったな…と言わんばかりの状況に買い替えたばかりのPCへ早速

        • 「冬期限定ボンボンショコラ事件」ならびに小市民シリーズ感想

          2024年4月末、冬期限定ボンボンショコラ事件をもって米澤穂信さんの「小市民シリーズ」が長編完結を迎えました。 シリーズ一作目からの発売からおよそ20年、自分が出会ってからだと13年の月日が流れました。年をとったものだな…。 同シリーズにはミステリとして、そして同時に青春小説として特に愛好していたので、年始に新刊の情報が出た時は何らかの白昼夢か!?の驚愕とともに、ひとつの青春が幕を下ろすかのような寂寥感に包まれたものです。 ひと昔前なら嫌だ!俺の好きな作品は永遠に終わって

          読み崩せ!積読昇華録 3月

          前のやつ↓ ①可燃物(米澤穂信) 群馬県警本部に属する葛警部が、管轄で起こった事件を捜査する短編ミステリ。こう書くと随分あっさりとしたあらすじに思えるが、本作に関してはむしろこれくらい余計な情報を省いた紹介が望ましいとすら感じる。 本作の特徴は文体や作風に至るまでクセのない点が挙げられる。まるで事件の調書を紐解くかのように、事件発生から捜査本部の設置、そこからの捜査といった流れが淡々と描かれ、その方法も聞き込みや張り込みといった奇抜さを抜きにした地に足のついたもの。主人公

          読み崩せ!積読昇華録 3月

          読み崩せ!積読昇華録② ─ミステリの春 連城三紀彦の2月

          ↓前のやつ なんかもうびっくりするほど寒暖差が凄くて体調を崩しかけた月でした。遊戯王やったりライブ行ったりしたらいつの間にか終わってたものの、なんでかんで読書は継続してできたので有言実行は果たした。その代わりに発売日ちかくに買ったはずのグラブルリリンクを積んだりしましたが。いや何やってるの? そんな感じで連城三紀彦に関連した作品を主に読んだ二月。ひと月前まで読んでたのは「戻り川心中」と「黒真珠」、「夜よ鼠たちのために」の三冊で、その中で好きな作品は戻り川心中、過剰防衛、裁か

          読み崩せ!積読昇華録② ─ミステリの春 連城三紀彦の2月

          読み崩せ!積読昇華録 ─どうしてこんなになるまでほっといたんですか?

          春の気配が未だ遠く厳しい寒さが身に沁みる今日この頃。昨年末は大掃除がてらに各電子書籍アプリのライブラリで「未読」の小説を検索したところ、およそ200冊もの積読があることが発覚し目を回すなどしていた。 kindleもbookwalkerも定期的にセールやポイント還元をしてくれるので、気になった本を買う→うわあ、いつの間にかこんなに積んじゃったぞ(畏怖)→圧倒されて読まないとかいう極まった悪循環を繰り返した2023年。いやまあなんで読まなかったんですかと聞かれると仕事に忙殺され

          読み崩せ!積読昇華録 ─どうしてこんなになるまでほっといたんですか?

          廃都の物語(Ruinaリメイク)体験版感想/ #TGS2023

          アーガデウムが降りてきた Ruinaリメイクの報が突如発表された2022年のTGSから早一年。今日に至るまで、原作を尊重しつつアレンジが加えられた新規イラストに興奮し、RPGツクール2000のBGMがアレンジされたコンセプトトレーラーで暖を取り、体験会が中国で開催されるといったニュースにこっちにもやらせてくれよ!!!!と歯噛みしたこともありました。あまりにも長く、無邪気にはしゃぎ、そして続報の無い期間を耐える日々は苦しいものだった。 ──だがそれも今日までの話。己はここに

          廃都の物語(Ruinaリメイク)体験版感想/ #TGS2023

          目と舌で味わう中世の香り/騎士王の食卓(1)感想

          面白かった!中世ファンタジー最高!!!!! ここ最近は増えに増えた電子書籍の積読を崩しているんですが、それはそれとして新着一覧に気になる作品があればカートに入れてしまうのは致し方ないところ。表紙のサムネイルとタイトルで痺れるような予感と共に購入した「騎士王の食卓」は、積読でファンタジー系作品を読み漁り熱が再燃している今だからこそ、より眩しさとともに惹かれました。俺は美少年が過酷な世界でも光の射す方を向いて歩んでいく話が好きだからよ…。 紅花の修道院で幼い頃から暮らす少年レノ

          目と舌で味わう中世の香り/騎士王の食卓(1)感想

          奇天烈で王道、めぐる日常の物語/「それでも町は廻っている(石黒正数)」感想

          Ruinaの元ネタを巡ろうシリーズ。フランが好きなので「めいど!」と服の原典(と思われる)となる本作に興味を持ったんですが、1巻の時点で出てきた上に同じ話で「忍者のように、忍びのように」と忍者メイドの要素が出てきて馬鹿ほど笑ってしまった。 折角だから記事でその会話を使おうとRuiaのスクショファイルを見返したところ該当のシーンを撮り忘れていた上に何周やり直してもその会話が出現せず、もはや幻覚だった可能性すら感じるし「フランって…本当にメイドなのか……?」とまで思う始末。あった

          奇天烈で王道、めぐる日常の物語/「それでも町は廻っている(石黒正数)」感想

          Landreaall:40巻&ガイドブック感想

          2023年2月は記念すべきLandreaall40巻とガイドブックが刊行され、まさにランドリフィーバーと化した月でした。私自身はおととしから読み始めた新参も新参ですが、連載も20年を迎えて大変めでたいなとゼロサムの紙面からもお祭りムードを感じたものです。ここ暫くの私は1〜4巻が無料だった時に知人へ勧めて「なんでここで切れるの!?」という悲鳴を聞きつつアカデミー騎士団編の直前までギフトで贈るなどして過ごしていました。 あとエビアンワンダー(REACT)も読みましたが、ランドリと

          Landreaall:40巻&ガイドブック感想

          令和に読み直すピンクボム&ラッキースター/「魔法陣グルグル」感想

          「Ruina 廃都の物語」リメイク発表の報を受け、ならば発売までに体を整えていこう!の精神に最近は目覚めつつある今日この頃。2018年に発売された小説版を読み、元ネタが散りばめられているアーシュラ・K・ル=グウィンの作品に手を出し、コナンザグレートを買いついにキャパオーバーして積読を増やしてますがだんだん元ネタ巡りが脇道に逸れている気がしないでもない。 そして「よくよく考えたら何気にグルグルネタ多くなかった?」「というか発作的に脈絡を無視したギャグやりだすノリって割とグルグル

          令和に読み直すピンクボム&ラッキースター/「魔法陣グルグル」感想