知りたいのは「全ベッド数」ではない
「県内の病院ぜんぶひっくるめて何床あるか」を、某知事が把握していないことに、辛坊さんがキレていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f1ee6486b1f43b522dd5c1117c10cee8c57ba59
けど、キレるポイントはそこかなあ。「県内ベッドまるごとHow many?」を知ってもしょうがないよ。
知りたいのは「受け入れ能力があるのに受入協力をしない」病院が、計何床持っているのか。
その《リアル・キャパシティ》を、みんな知りたいんじゃないかなあ。
だって、病院と一口に言っても、コロナ受入にはそうとうな能力が要るわけでしょ。
肺に管を直入(挿管)できる《設備・医師・看護師・技師・などなど》を、ビシーっと揃えてないといけないんだよ。
そんな病院が、たった半年で急増するわけ、ないからねえ。
まして患者の肺胞がやられちゃったら挿管も意味ないから、ECMOだよ。extracorporeal membrane oxygenation、人工肺を心臓に直結するんだよ!
こんなものふつうの病院が数ヶ月でホイさっさと準備できるわけないでしょう。
「ベッドがある病院がコロナ患者を受け入れないとはけしからん」
「半年間何をしていたのか」
「病院なら(医師なら)でーきーるーだーろー!!」
いやいや、あなたは、無責任な評論家の受け売りしちゃダメよ。
だって、あなたの勤め先が非難されて「半年も経ったのに未だにデータドリブン経営にシフトできてないのか?」っていわれても、困るだけでしょ
┐('~`;)┌
というわけでいま大事なのは、データドリブン経営に邁進している企業の数、おっと間違えた、
コロナ患者を「受入れできる」のに「協力はできない」という病床の数です。
それが本当のこの国の対コロナ戦のキャパだからね。
しかし、、、昨日、福岡市長も下記の開示をしていました。さすがの高島市長でも、やっぱり「トータルのベッド数」しか言ってない。
「能力あるけど協力できない私立病院」。そこには、いろんなおとなの世界があるんでしょうね
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福岡「県」では、全病床数89,962床に対し、コロナ患者のために協力していただいている病床は576床です。そのうち重症病床は105床です。なお現在、福岡「市」の重症者は9名です。
この576床、105床が埋まってしまうことを医療崩壊と言っています。言葉を加えると、この病床が埋まることで、安定的な医療サービスの提供が出来なくなることを医療崩壊と言うそうです。
コロナ対応に協力いただける医療機関を増やすべく、権限のある福岡「県」からも各医療機関へお願いしていただいています。
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