いま、あえて日本型企業に就社した《優秀な》方々へ
新入従業員のみなさん!研修1週間お疲れさまです。
いろんな先輩従業員や社外講師の話を聞いていただきましたが、ご感想いかがですか?深イイ話ばかりですよね。
さて、、、今日わたしがお願い、というか強くおすすめするのは、
あれ全部キレイゴトだから、ぜったい真に受けるな。ということです。
登壇した方々が異口同音に言ってたのは、あくまで《正論》、たてまえ、フィクションですからね。
「長期の計画を持て」
「中長期的な視点を持て」
「つねに現在の目標の妥当性を見直し続けろ」
いやもう、その通りです。
しかし現実には、、、当社に限らず日本の大きな組織は、そのような《正論》では、どなたも動いてくださいません。
みなさん返事は「ハイ!」か「YES!」なんですが、誰一人ほんとうには動いてくれないのです。まさに面・従・腹・背。組織ってのは怖いですよ〜。
みなさんは、いまどき、わざわざ終身雇用年功序列の当社を就職先、もとい、就社先に選んでくださって、
しかもいまどき《名ばかりのえらい人》になりたいんですよね?
であれば、下記を心がけてください!
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◼︎間違っていようが何だろうが、いちど定めた目標はけっして見直さないこと。
当社のマジョリティは《ノーマルな方々》です。
この目標はそもそも正しいのか?などと「疑問をもつ」「考える」習慣が小学校以来無い。
そういう《普通の方々》をたくさん集めて、当社は成り立っています。その方々から、
「あの人は、目標をブラす迷惑な人だ」
とだけは思われてはいけない。そうレッテル貼られたら、これはもうみなさんはそこでアウトです。
ここ、せっかく《優秀な》みなさんが早々にふるい落とされる最凶ポイントですから、
一時の感情に流され、カッコつけてキャリア台無しにすることがないようにしましょうね。
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さて、、、余計な「目標の見直し」などに手を出さず、年功序列で名ばかり幹部の順番が回って来た暁には、
これまた絶対守ってほしいコトがあります。
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◼︎事態が悪化したときこそ、「後手後手で」「その場しのぎ」に徹すること。
それにより、根本的にどうしようもないところまで事態を悪化させること。
と言うのはですね、
事態の悪化を読んで先手先手と働きかけても、誰もついてこないんですよ。
なんなら「リスクが高まってる?縁起でもないこと言うな!日本には言霊というものがあってだな、、、」と説教されます。
ところが、ひとたび堕ちるところまで堕ち切ると、ようやく、しかも突然、《空気》がガラッと変わります。
「さすがに何か変えないとヤバくね?」
「おい偉い人、なんで変えようとしないんだよ!」
この《空気》が形成されれば「維新」が起きます。
(念のため、「革命」だの「トランスフォーメーション」だのは、この国では起きたことありませんよ。
起きるのは「維新=一新=拡張 オーギュメンメーション」だけです)
《空気》が形成されるまでは、どんな小さなことであっても「変える」ことはできません。ここ、よく覚えておいてください。
そうはいっても、、、みなさん若気の至りでうっかり、《空気》形成を待ちきれずに、手を打とうと動いてしまうこと、あるでしょうね。
たちまち、《ノーマルな方々》から反対の声が殺到します。「ミスが起きたらどうしてくれる」「疲弊する」「ハラスメントじゃないのか」
そのときに、けっして慌ててはいけません。時期尚早の勇み足をやっちまったわけですが、二重遭難してはいけない。
「きちんと説明して理解を求める」などは、火に油。いや、天ぷら炎上に水。
いいですか。そのままこっそり立ち消えにするのです。
「そう言う意味で言ったんじゃないです」と言い続ける。謝るにしても「誤解を与えたとしたら」、そこに対してのみごめんなさいする。
誤解したのはあなたたちだけどね、という失礼極まりない言いっぷりですが、何故かみなさん「ごめんなさい」の部分しか聴かず、そのうち《ノーマルな忘却力》を発揮してくれます。
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いいですね?今日のまとめです。
名ばかり幹部候補生たるもの、
「変えてくれよ」という《空気》が形成されるまでは、けっして目標を見直すことなく、手をつないで和を最優先に、みんなで堕ちるところまで堕ちる。
では、みなさんが末長く当社に膨大な時間を捧げてくださることを期待し....
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