睡眠と生産性の話し。
仕事に生産性をより求めるようになった30代。朝の時間・午前中は独創性が求められる仕事を、眠くなる午後は単調で事務的な仕事を、などと工夫を凝らし、起きている時間をより効率的にと努めている今日。
もちろん、1日の3分の2の起きている(覚醒している)時間をより効率的なものにすることは必要なことです。ただ、1日=人生の約3分の1は「睡眠」という事実。その睡眠に目を向けないことはビジネスパーソンとして必要不可欠。
ということで、「スタンフォード式 最高の睡眠」を読み、睡眠の重要性を勉強しました。(世界の睡眠研究の先駆者はスタンフォード大学らしい。)
人生3分の1を占める睡眠を質の高いものにできれば、必然と起きている(覚醒)3分の2も質の高いものにできる。より良い睡眠はより良い覚醒を、より良い覚醒はより良い睡眠を。卵か先か鶏が先かと言った話ではありますが。
睡眠の主な役割とは。
因みに睡眠の主な役割は
↓
昼間の活動の疲れを癒す。
脳の情報を整理、記憶を定着させる。
脳の老廃物を排出、リフレッシュさせる。
体の各種臓器や自律神経を休ませる。
など生きていく上でとても大事な役割を担っています。スポーツ医学の世界でもかなり昔より『睡眠がすべての基礎』との認識が一般的です。
しかしこれだけ重要な睡眠の時間を充分にとれていないのが・・・我々日本人。
因みに、下記は睡眠時間の平均値は
↓
フランス:8.7時間 素晴らしいですね
アメリカ:7.5時間 なるほど
日本:6.5時間 やはりか・・
(+ 6時間未満睡眠の人が40%という事実)
睡眠不足症候群が多いそうです。
これは世界的調査でも有名な話ですが、確保するべき睡眠時間に比べ2時間強も少なかったという結果。
またアメリカでは、過去睡眠障害(産業事故含む)によって、試算で年間700億ドルものの損失が起きているとのこと。700億ドル。。大変恐ろしいことですよね。生産性は睡眠に直結すると言えるのではないでしょうか。。。日本社会の仕組みや国民性など、多くの要因が重なって生じていることですし、難しいことですが特に問題視していくべきことかと感じます。
睡眠「黄金の90分」
本の中では、スタンフォード式睡眠が提唱する「黄金の90分」について紹介しています。「黄金の90分」とは、入眠しての最初の90分のこと。
最初の90分の眠りの質が良ければ、残りの睡眠の質もよくなりますし、逆に最初の90分の眠りの質が悪ければ、その後どれだけ長く寝ても、良質な睡眠をとったとは言えないそう。最初の90分の睡眠をしっかりとることが非常に重要ということですね。
「黄金の90分」3つのメリット
「黄金の90分」と言われる最初の眠りには、3つの大きなメリットがあります。
眠りが深まっていくときに副交感神経が優位になり、自律神経が整う。
新陳代謝やアンチエイジングにつながるグロースホルモン(=成長ホルモン)が大量に分泌。
脳のコンディションが整う。
この最初の90分を「黄金の90分」と呼ぶ理由も納得です。
例えばですが、「どうしても明日の朝までに資料を作らなくてはならない……」という時、
↓
× 初めに資料作りをして終わってから床につく。
→徹夜で作業して朝方寝ようとしても、脳が興奮してしまい、深い睡眠が取れなく結果「黄金の90分」が失われてしまう。
※睡眠の周期は一が崩れると通常通りの周期までは安定しないそうです。
◯いつも通りの時間に床につき、黄金の90分が終了したタイミングで起きて資料作りをする。
→「黄金の90分」をしっかり確保することでわずか90分でも質の高い睡眠は確保。
睡眠の質を高めるアクションプラン
また「黄金の90分」の質を高めるには、寝つきをよくすることも大切です。
ストレッチなど適度な有酸素運動がGOOD ※ハードな運動はBAD
鎮静効果がある少量のアルコールも有益。 ※適度に
脳を興奮させるスマホは禁止 ※スマホはドーパミンが出ますから誘惑がすごいですが。。。
90分以上前の40度程度&15分程度の入浴 ※眠るまでの時間が短い時にはシャワーが適切。
以上のことを心がけるだけでも深い睡眠が得られるかと思います。
自分はこうありたい、こう考える。
イノベーター理論で言われる、世間で流行などが流行った時に、
流行に敏感で初期採用する「アーリーアダプター」≒13.5%
慎重ではありながら新しいものに対して関心が高い「アーリーマジョリティ」≒34%
昨今では、数百円〜数千円でもこのような知識が得られる時代ですし、私は少なくともこの50%、ミーハーな人間であり続けたいと思います。睡眠は日々のパフォーマンスに影響しますし、その後の健康にも関係してきます。睡眠偏差値が低いと言われている自身を含む全日本人皆、黄金の90分を気持ちよく迎え、生産性UP&健康な日々を送ってほしいです。
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