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職場で感じた違和感を「糧」にする発想法
ぼくはIT業界に18年居るが「人を褒めない業界」に最初は違和感しかなかった。
前職は小売業。お客様のいいところを見つけて褒めるのが仕事。だから、一緒に働く仲間も自然と褒め合っていた。
「今日の○○さん、お客様への提案が素晴らしかった」
「○○さんの笑顔、お客様を安心させるよね」
そんな風に、良いところを見つけては褒め合っていた。
でも、IT業界は違った。
プロジェクトが成功し、システムを納品しても、「お疲れ様!頑張ったね!」とはならない。「あの時の、あれが改善点だ」そんな話ばかり。
「なんで喜ばないんだろう?」不思議でならなかった。
もしかしたら、ぼくの感覚がおかしいのかもしれない。そう思って、先輩に聞いてみたことがある。
「皆さん、もっと喜んでも良いんじゃないですか?」
すると、先輩はこう言った。
「はるゆき君、甘いね。システムにバグがないのは当たり前。安定稼働して初めて、スタートラインに立てる。不具合があれば、原因を突き詰め、修正し、再発を防ぐ。それが、エンジニアの仕事なの」
ぼくは軽く衝撃を受けた。「これが、IT業界の常識なのか…」自分の甘さを痛感した。でも、同時に思った。「本当に、これで良いのだろうか?」
なぜ褒めないか?今なら、その理由がわかる。
エンジニアにとって、システムにバグがないのは当たり前だからだ。
安定稼働して初めて、スタートラインに立てる。不具合があれば、原因を突き詰め、修正し、再発を防ぐ。システムが動いている間も、気が休まらない。「万が一、何かが起きたらどうしよう」常に、最悪の事態を想定している。
だから、システムを納品しても、「頑張った!」とはならない。
この雰囲気は、営業にも伝染していた。受注しても、「よく頑張った!」とはならない。「もっと、あの時こうすれば良かったのでは?」そんな会話ばかり。
違和感しかない。この違和感の正体は何だろう?
システムと人。
同じように考えてはいけない。
システムにバグは許されない。
でも、人はバグを起こす。
人は、間違えることもある。
人は、プログラムじゃない。
良いことをしたら褒める。
褒められたら、やる気が出る。
当たり前のことなのに、できない。
つまり、
「システムへの接し方と、人への接し方を、切り分けられてない」
これが根本原因だと思う。
では、その原因に対して、どう向き合うべきか?
ぼくは小売業からIT企業へ入った。異色のキャリアかもしれない。
以前、こんなことを言われた。「小売店出身の君に、IT業界で前の経験が活きるのかい?」バカにされた。
経験を活かすかどうかは、自分次第だ。
IT業界に入った時に抱いた違和感。「なぜ、粗探しばかりするのだろう?」この感情を忘れないようにしている。
上司になった時、「人の揚げ足を取らない」と決めた。
良いところを見つけたら、褒める。
「○○さん、この資料の作り方が分かりやすい」
「○○さん、お客様との交渉、粘り強かった」
些細なことでも良い。褒めることを意識したところ、周りのモチベーションが上がったように思う。
今日、伝えたいことは2つ。
1つ目は、反省会ばかりじゃダメということ。褒める時は、ちゃんと褒める。
2つ目は、違和感はチャンスということ。
「揚げ足を取る人ばかりだな」そう感じた時、
「自分が揚げ足を取らない人になれば、IT業界内で差別化されたマネージャーになれるんじゃないか?」
逆転の発想をすると他者と被らない人材になれる。
若い頃のこの考えが、今に生きている。
職場内で活かせるコミュニケ―ション法、KADOKAWAから書籍化されたりもした。この本は、若い頃に感じた違和感を解消するためのものである。
IT業界のセールスマンで、コミュニケーション術の本を商業出版してる人は少ないはず。違和感を大切にした結果、キャラが薄いぼくでも、尖った会社員になったかなと思う。
最後に少しだけ。IT業界も、良くなってきている。昔に比べれば、全然マシになった。働き方改革やハラスメントへの意識も高まり、良い職場を作ろうという動きも活発だ。
今は、IT業界も働きやすい。魅力あふれる業界だと思う。なのでぼく自身、現在も前線で働いている。念のため。
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