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『宙わたる教室』を見終えた!

何気なく見始めた毎週火曜日ドラマ10の枠のNHKのドラマ。
見るたびに次の週が待ち遠しくなってきた。
高校の定時制クラスでのストーリー。
いろいろな事情をかかえている生徒の近くにそーっと近づき悩む生徒に何やら科学的な言葉を語る藤竹先生を窪田正孝さんが演じてくれた。他の作品でもなんだか窪田さんは植物的な雰囲気を醸し出すと私はおもっているので。今回の役柄にビッタリだと思った。人の心にズカズカと接近するのではなく、いつでも少しだけ距離を置いてそれでも惹きつける言葉で道標になっていく。科学の世界なのに、科学の世界だからか?とてもロマンを感じる展開だった。その純粋さと番組終わりに歌われるリトルグリーモンスターのキラキラした声によるテーマ曲が毎回ぴったりだと思った。

生徒役で中心となっていった小林虎之介くんが演じる柳田くん。ある学習障害だったことを知り今までの苦しかった自分の状況を知ることになり、より苦しくなりかけるが。それを先生は知ったうえでその個性がよりよく生かせるような状況に導いて行く。こんなことができる人が本物の先生なんだと思った。時々助言をしながらもあくまでも、待ちの姿勢だったことがいい結果に結びついた。自分というものを、あきらめかけていた空虚な日々から脱して初めて夢中になれるものを見つけ出すことができた!ドラマを見ながらよかったね!とどんどん応援したくなった。しかも実話に基づくストーリーとのこと。

ちょっと考えると難しい科学の世界だけれど。そこから拡がる無限のロマンというものがあること。人は出会いにより変わることの可能性がいっぱいあるんだよ!という想いが散りばめられたドラマだった。もしかしたら環境が全く違った設定でもあっても、そんなことはあるということを信じたくなる作品だな〜と思ったから見ていてとても気持ちが、前向きになった。
いつもそんなふうにうまくいくことばかりではないとしても。信じて進んでいくことはいくつになっても大切だと想う。

大会当日、壇上で発表していた柳田くんが会場に来ている人を見渡す。あとで1年前は想像もしていなかった自分の状態を思い出し感無量になったことを話していた。もっとこの研究について皆と話したい!より良い研究のことを教えてもらいたい!学ぶこと。知ること。の楽しさを感じ取ることができた1年だったんだと想う。

一緒に科学部で時に反発しながらも研究することができた仲間たち。いつもなかなかの味のある役柄をこなすイッセイ尾形さん。他の作品でもとても静かな中に強さもだしてくれる伊東葵ちゃん。今回初めて知ったフィリピン料理を切り盛りしていたとても明るい元気なキャラクターを演じてくれたガウさん。皆のキャラクターを生かしてとてもいい作品だった。

柳田くんを演じた小林虎之介くんはこれから出る作品がとても楽しみな役者としてとても印象に残りました!


 

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