見出し画像

[ポケモンSV シングル S5] 崩し重視パオミミ積み対面[最終87位 R2105]

 haruyaと申します。
 シーズン4はほとんどポケモンに触れずに休んでいましたが、今シーズンは対戦だけでなく考察の時間まで含めるとそれなりの時間を投下して取り組んみました。
 結果としてはサブロムにて直近の目標であった最終2桁順位を獲ることができ、まだ上はあれど個人的には非常に満足いく結果となりました。(メインは172位)
 今シーズンに関してはtwitterでメンバーを募ったディスコードグループ(いわゆる窓)に考察を書いたり、メンバーの考えを参考にしたりと、取り組み方を少し工夫しました。
 活動がアクティブになるような運営は出来ず、来てくれたメンバーの期待には応えられなかったかもとも思えますが、違う視点が身近にあるというだけでも個人的には心強いと思いました。

<概要>

 電気テラスパオジアンは対面性能と崩し性能、積むための耐性(テラスタル含む)の3点を両立したポケモンとして個人的には単体として最も評価の高いポケモンです。
 動画投稿者の影響等により一時期は意識強く向けられて動きづらさを感じました。しかし、シーズン後半にHBサーフゴーや飛行テラスカイリューが一気に数を増やした事により、簡単に積めるチャンスが増える、しんそくの縛り性能が下がる、といった要素が重なり一周(半周?)周って運用し易いポケモンとなりました。
 他の5体は基本的にパオジアンを中心にしつつも、個々の性能が高く、パオジアン以外との並びもそれぞれ作りながら選出できることを意識して採用しました。
 テツノカイナの枠は、最終日前日までヘイラッシャでした。役割が全く違うだろという話ですが、特に問題はありません。基本的に他の5体で構築がほぼ完結しており、この枠に入るポケモンは最も選出率が低くなってきます。この枠は基本の5体では対応できない構築に対しての選出パターンを増やすこと及び、選出できない場合でも、一部ポケモンの被選出率を減らして基本選出でゴリ押ししやすくすることを目的として採用されています。

最終日のみ
最終日まで

<個別解説>


1匹目

パオジアン

持ち物:いのちのたま
性格補正:A↑C↓
特性:わざわいのつるぎ 
テラスタル:でんき
実数値:155-189(252)-101(4)-*-85-187(252)
技:つららおとし テラバースト ふいうち つるぎのまい

 崩し性能の鬼です。
 テツノツツミのアンコールによる電気技等の固定や、コノヨザルに出てくるHBサーフゴー(電磁波が多かった)に対して電気テラスを切ることにより軽負担で積むことができます。 
 その場合以外でも、素の状態のタイプ+電気テラスが選択できることにより多くの技を半減にできる上、物理耐久はそれなりにあるため火力特化でない等倍技程度であればそれほど痛くないため、過剰なお膳立て無しでも積みチャンスがあります。
 特性によるAの実質種族値上昇を最大に伸ばすため、最速を切って火力特化としています。ようきで使ってみたこともありましたが、やはりミリ耐えが目立ちました。A特化させた場合の実質種族値は177相当らしいです。
 持ち物に関しても、ここまで上昇させたダメージを更に乗算で1.3倍して突破力を持たせる珠で確定です。
 ディンルー・チオンジェン・キョジオーンを確殺するには至りませんが、少しでも削りが入れば圏内に入る上、ほぼ倒せる状態になればミミッキュでスイープできる状況になっている事が多いです。そもそも3割で怯みます。
 ディンルー・チオンジェンに対しては元のタイプもあるので基本的につららおとしを打ちます。水テラスを後切りされたら怯ませましょう。
 キョジオーンに対して・・・というより一撃で落ちない相手全般(積み状態の有無にかかわらず)ですが、テラバーストを打つか、つららおとしを打つかの判断は慎重に行った方が良いです。怯みが必要ならつららしかありませんが、怯めば勝ちが決まるが必須ではないという状況は多々あるため。
 これは対高耐久ポケモンに対する話だけではなく、そもそもテラスタルを切る必要がない時に、テラスタルを切ってでも命中安定を求めるべきなのか否かという判断も必要な場面が非常に多いです。
 つららおとしやふいうちのみでも戦えるポケモンなので、得られるアドバンテージの量次第では、コノヨザルのノーマルテラスやテツノツツミのゴーストテラスを切ってこちらを非テラスで運用することもよくあります。 
 積みアタッカーですが、比較的安全と判断した場合は初手出しして荒らしていくことも多々あります。
 構築全体に毒耐性が無いため、対受けループでは先発に出してドヒドイデに初手から電気テラバを打って、裏から来るヘイラッシャにも連打するケースが多かった。
 
 火力の指標としては、全てステロ非考慮で
・ふいうちでHBベース以外のハバタクカミ一発。
・+2ふいうちでCSイーユイ93.75%で一発。
・+2つららでチョッキテツノカイナ一発。(わんぱく剣舞等は無理)
・+2テラバでHB特化サーフゴー62.5%(H191(228)・B161(252)には75%。コノヨの憤怒のダメージ等を見てどうしても怖ければふいうちにしましょう。)
・+2ふいうちでHB特化ハッサムに31.25%(B特化はほぼいない)


 

2匹目

ミミッキュ

持ち物:のろいのおふだ
性格補正:A↑C↓
特性:ばけのかわ 
テラスタル:ゴースト
実数値:131(4)-156(252)-100-63-125-148(252)
技:シャドークロー じゃれつく かげうち つるぎのまい

 パオジアンが苦手なブーストエナジー持ちのハバタクカミに強めで、構築全体のスイーパーとしての仕事がこなせる重要な枠です。
 前述したように、先に相手の高耐久をパオジアンで崩しておきたいです。
 フェアリーテラスタルでドドゲザン等を倒していた環境とは違い、今はゴーストテラスでハバタクカミやテツノツツミを厚く見る方が大切です。かげうちのリーチを伸ばしてあるおかげで拾える試合はそれなりの数あります。
 のろいがあるとヘイラッシャに対して「ツツミやパオジアンで崩す→ミミッキュ」のルートではなくミミッキュ始動の展開も作れたり、初手の飛行テラスカイリューに一方的にテラスを切らせて1-1交換に持っていくこともできたりしますが、この4つの内で切りたい技が無いです。
 持ち物は、対カイリューへのじゃれつくのダメージだけは珠がある方が心強いですが、このポケモンの役割上のろいのおふだで支障はありません。
 また、珠ダメージがないおかげでミリ耐えするケースは珠じゃれつくのダメージで勝つ試合よりも多いように思いました。私の構築に限らず構築内で珠の取り合いになる場合は基本的に他のポケモンに珠を譲って良いのではと考えています。
 例えば、臆病C全振りテツノツツミのハイドロポンプは、H4D0振りミミッキュに対して最大105ダメージです。皮が残っている状態を前提で考えると珠持ちの場合は対面負けするか相打ちになるしかありませんが、おふだの場合は剣の舞から影打ちを2回打ってA+2の状態で突破することができます。(H4振りツツミに対して95.31%なので、相手の耐久次第ではステロやゴーストテラスが必要な場合もありますが)
 配分もシンプルにASぶっぱです。耐久が欲しい場面もありますが、ミラー含め抜かれて困る相手も多いです。珠の場合はH131の珠ダメ効率が非常に悪いので、それを解消する価値も加算されますが、おふだの場合はそれもないので尚更耐久振りは不要かと思います。
 

3匹目

コノヨザル

持ち物:きあいのタスキ
性格補正:S↑C↓
特性:せいしんりょく
テラスタル:ノーマル
実数値:185-167(252)-101(4)-63-110-156(252)
技:ドレインパンチ ふんどのこぶし アンコール ステルスロック

 対四災性能が高いステロ撒きです。怯みに屈しない、低速ステロ撒きにアンコールができる等、初手のステロ撒きとして優秀な要素が多く中盤以降愛用し続けていました。
 対セグレイブを考えるとB振りも必要ですが、確実に使う数値であるA振りを優先しました。初手コノヨザルミラーで負けないために(当然同速勝負になりがちだが)最速必須です。また、ミミッキュのSは全体的に最速よりも準速の方が多かったので、尚更必要です。
 対準速ミミッキュでは、初手は憤怒とじゃれつく(orシャドクロ)で殴り合ってこちらは襷で耐えます。その後相手はほとんどのケースでかげうちを選択せざるを得ないため、そこで「ノーマルテラスタルをしてステルスロックを撒く→次ターンに憤怒で殴る」を行う事で2ターン分のアドバンテージを得ることができます。他のポケモンにテラスタルを切れなくなりますが、初手不利対面をこのアドバンテージ量で切り返せるのは非常に大きいです。
 出せない構築もあるので、無理に出す必要はないです。

4匹目

テツノツツミ

持ち物:ブーストエナジー
性格補正:S↑A↓
特性:クォークチャージ
テラスタル:ゴースト
実数値:157(204)-90-134-176(252)-80-179(52)
技:ハイドロポンプ フリーズドライ アンコール みがわり

 ブーストエナジーを持たせたテツノツツミ・ハバタクカミの2体は、削れた相手を確実に上から落とす事・後続サポート・積んだ相手への対応、の3点に長けると考えていたのでどちらかは採用したいと考えていましたが、構築への馴染み具合など総合的に考えてテツノツツミを取りました。
 運だけのテツノツツミvs実力のハバタクカミ、運だけのテツノツツミWIN。
 技構成はテンプレです。
 アンコールでの起点作成だけでなく、水と氷の範囲で自分で殴っていく力もあり、相手の積みを止めて試合が受け身になるのを防いだりと非常に器用なポケモンです。
 テラスタルはゴーストを選択。コノヨザルとカイリューのS関係上、カイリューの1積みは必ず許してしまうことになります。しかし、それはテツノツツミをゴーストテラスで採用することによって解決できます。カイリューに後投げして龍舞をされた後にゴーストテラスタルをしながらアンコールを打つことによってしんそくで殴られる場合にもそれを透かしながらアンコールで縛ることができます。
 パオジアンがカイリューのノマテラしんそくに弱いという要素を多少なりともカバーできる要素が構築に必要です。
 努力値に関してはかなり悩む部分でした。
 ミラーやハバタクカミにほぼS負けするので最速にする手はありますが、それはそれでステロ+相手のツツミのフリドラで乱数落ちするレベルの耐久となってしまいます。
 実際、Hに振っていたおかげでミリ耐えする場面がとても多く、勝率に寄与してくれていました。
 努力値効率の点から考えても典型的なH振り得ポケモンなので、極力振っていきたいですが、構築単位で苦手な相手に上を取られているのも考え物です。
 HSのような形もありですが、火力は現状でもギリギリレベルで、ミミッキュやサーフゴーへのドロポンのダメージをはじめ、これ以上下がると困る事が多くなりそうです。
 S179は最速ドクガ抜きです。
 前述したパオジアンと同じく、技選択の判断を慎重に行っていきたいポケモンです。 
 ドロポンを外しまくって自分のプロコンを破壊できる上に、フリドラで凍らせて相手のプロコンも破壊できるので、日本経済にも貢献できます。

5匹目

カイリュー

持ち物:ラムのみ
性格補正:A↑C↓
特性:マルチスケイル
テラスタル:ひこう
実数値:167(4)-204(252)-115-108-120-132(252)
技:テラバースト じしん しんそく アンコール

 初手コノヨザルを見た目からしてメタっている相手(ニンフィア、エルレイド、マリルリ等)がいる構築に、パオジアンが必須でない場合は極力初手出ししたいポケモンです。
 パオジアンとテラバ枠を食い合う以上、決して選出率の高いポケモンではないが、出す構築を選んで安定した仕事量をこなしてもらいます。
 コノヨザル入りにも出しやすくするにはアクアジェットが必要ですが、その場合しんそくよりはアンコールを削ります。
 「ウインディ+オリーヴァorニンフィア」は稀に当たるがピンポ対策まではしたくない構築の代表格だと思っていますが、このあたりに対してテツノツツミと合わせて上手く崩していくのが得意なポケモンです。
 役割としては一見脇役に見えるが、ミミッキュやツツミと合わせやすく、選出の幅を広げてくれる重要なポケモン。

6匹目-a

テツノカイナ

持ち物:とつげきチョッキ
性格補正:A↑C↓
特性:クォークチャージ
テラスタル:ほのお
実数値:230(4)-210(244)-129(4)-63-116(220)-75(36)
技:ドレインパンチ かみなりパンチ じしん ボルトチェンジ

 この6匹目の役割は概要にて前述した通りです。
 6枠目にしっくりくるポケモンがおらずヘイラッシャのまま回していたところ、今期29位だったamaneさん(amanemane3)が最終日前日に窓で話題に上げていたのを見て採用してみました。
 採用した最大の理由はヘイラッシャによるノマテラカイリューの被選出率低下よりは、このポケモンが居ることによるエナジーツツミの被選出率低下の方が期待できると思ったからです。
 とはいえ、構築上の役割が無いというわけではありません。採用される地面ポケモンの多くがディンルーな環境である以上、ボルトチェンジの通りは良く、後攻ボルチェンで対面操作を行ってパオジアンを安全に繰り出した後に高負担を掛けていく動きができます。
 数値が鬼のように高く場持ちが良いので、対面操作して役目終わりとならないところも良いです。
 テラスタル優先度は低めのポケモンですが、飛んでくるフェアリー技を半減でき、更に鬼火を無力化できることによりウルガモスやウインディ等打ちあえる相手が増える炎を選択しています。 
 通常はサイクル要員として使用されるポケモンですが、対面操作がメインの仕事であり、その後はパオジアンの崩し速度が速いので、基本的に相方となる受けポケモンを必要としません。
 カイリューとの組み合わせで補完する展開もありますが、その場合でも受け思考というよりはカイリューの行動回数を意識します。
 剣舞テツノカイナの基本配分であるS28振りを抜けるS36振りにしましたが、ヘイラッシャの下からボルトチェンジを打てる最遅でもよかったと思っています。
 あれこれ書きましたが、構築上の重要度は一番低く、当然選出率も圧倒的最下位です。

6匹目-b

ヘイラッシャ

持ち物:たべのこし
性格補正:B↑C↓
特性:てんねん
テラスタル:フェアリー
実数値:257(252)-121(4)-176(196)-76-92(52)-56(4)
技:ウェーブタックル じわれ あくび まもる

 Bを実数値2上昇のラストである196振りまでして残りを種族値の低いDに振りました。
 最終日前日までは6枠目はこの子でした。
 受け要員というよりは、ステロ要因+あくびヘイラッシャの基本的な動きを愚直に行ってもらうためのポケモンです。
 強い時は強いし、居る意味が無い時は無いというようなポケモン。
 みがわりのないエナジーカミにあくびが通せるのは実は役に立ちました。
 環境に悪タイプが多いからと言ってボディプレスを採用する意味はあまり感じず、ツツミに対してテラスタルをしてボディプレスを打つにしてもゴーストテラスタルの場合裏目にしかならないと思うと、誰にでも3割勝てる地割れ採用で問題ない気がします。地割れアンチは定量的にというか期待値ベースでものを考える癖を身に着けると良いかもしれません。
 テツノカイナと同じく、構築上の重要度は一番低く、当然選出率も圧倒的最下位です。

<基本選出>

一番左が先発
①コノヨ・ツツミ・パオ
②コノヨ・パオ・ミミ
③カイリュー・ツツミ・ミミ
④カイリュー・ミミ・パオ(テラスしない)
⑤コノヨ・ラッシャ・パオ
⑥ツツミ・パオ・ミミ
⑦コノヨ・ツツミ・ミミ
⑧ミミ・ツツミ・パオ
⑨パオ+2(コノヨ・カイリュー以外から)

<最後に>

 死に出しの時間も含めて、考える必要がないように思える場面でも時間をフル活用して試合のパターン想定やダメージ計算等を行う方が良いです。
 受け主体の構築では、悠長に持ち時間を使っていると逆に余裕が無くなるパターンもあり得るかと思いますが、この構築ではほとんど無いので基本的に試合中のあらゆる時間を有効活用していきましょう。

 年齢的にも若さからは遠ざかり始めるあたりなので、頭もおじさん化が進行しているのか、思考が億劫になる時もなくはないです。とはいえ、頭使うのをめんどくさいと思い始めたらほんとにおじさんになりそうです。惰性でプレイすることを減らして、楽しんで思考しながら取り組めればなと思ってます。

 29日と30日はゲームのBGMをオフにして誰の配信も見ず、Youtubeで集中力UP用の音源を流しながら頭を回していたので非常に精神が疲れました。毎月トップレベルを走っているみなさんは改めてすごいなと思わされました。上位で戦っていると、そういった方々ともたくさんマッチングできて経験値を積ませて頂きました。

 しかしこれは休む月を決めてメリハリを付けないと厳しいですね。現状、5月は取り組めればと考えており、6月は休む月にする予定です。

 今期作った窓はS5用ということで作りましたが、まだ継続していこうと考えています。
 S1-S5のいずれかで3桁順位を取ったことがある方限定となりますが、もしご興味あればtwitterにて私にDMいただければと思います。
 最終2桁を目標にしている方、現在2桁で2桁維持及び1桁を目指したい方歓迎です。

Twitter:https://twitter.com/haruyaaa


いいなと思ったら応援しよう!