最初の一歩は近くて遠い。

　さて。
　何から書きましょうか。

　まず初めに。
　私は今美大の通信課程に通っておりまして、おばさんではありますが学生でもあります。毎日毎日ひたすら課題をする日々です。夫が引くくらい課題だけの日々です。お仕事されながら通ってる方はどうしてるんだろうか、ましてお仕事と家事と課題を全部こなしてる方々の頭と体は一体どういう仕組みになってるんだろうか！？と、自分の不器用さと要領の悪さに歯噛みする毎日。
　そんな私がひとりリビングで課題の合間にぼーっと誰に聞いてもらうでもなく考えてる由無し事をちょっとだけアウトプットできたらいいなぁ、くらいの感じで書いていけたらいいな。でもまた三日坊主なんだろうな。という記事です。

　さて。さて。

　お肉食べたい。
　最近無性に思うのです。
　ーー食べればいいじゃねぇーか、と思いますよね？
　そう、そうなんですよ。食べればいいじゃん♡って思うんだけど、食べられないんです。ここで食べられない人間なんですよね、私。
　あ、ちなみにアレルギーとかではありません。
　例えば「お肉食べたい」と思って時計を見たら午前１０時だとします。そうしたら「……お昼まで待つか？」「いや今食べたいな……。」「お肉だけ食べるより、だったらご飯とか野菜も食べた方がいいよな……。」「でもお腹は空いてないしなぁ。」とか考えてしまって行動に移すところまでに至らないんですよ。夫にいうと「じゃぁ口に入れて吐き出せばいい。」とか恐ろしいこと言うので迂闊には口に出せません。そうこうしてるうちにお昼になったら野菜と簡単な主菜とご飯で食事を済ませてしまい、「しまった！またお肉を食べそびれてしまった！」みたいな事になるのです。
　ただのおっちょこちょいでしょうか。
　分かりません。

　そもそも私は幼い頃から少食で食に興味のない人間でした。
　母が私の左利きを治すため幼い私が右手でご飯を口に運ぶまで決してご飯を食べさせなかったことがたぶん大きく関わっているんだと思うのですが、食事に対していいイメージが全くないのです。面倒で鬱陶しいイメージしか持てず、食事を楽しみに思ったことがまず無いのです。とにかく修行のように生きるためだけに日々こなすもの、なわけです。
　さらに結婚してからはこれに毎日夫からの「今日のご飯何？」「ご飯どうする？」攻撃が加わり、ご飯の修行のレベルが格段に上がったわけです。
　楽しいはずがありません。
　夫は一人暮らしが長く、食べるのも料理するのも好きで、私と暮らす前は毎日自炊していました。これはいいぞ！と思っていたのに……なぜ？なぜなの？なぜか私には絶対にご飯を作ってくれない（悲）。私が留守にしている時は相変わらず自分で作って食べるのに、私には絶対に作ってくれないのですよ。

なーーんそれ！！

　さぁ、みんな一緒に！
なーーんそれ！！

　「自分のご飯はひとに食べさせる料理じゃないから……。」だそうで。
　おい、ちょっと待て。また私のご飯へのハードル上がってない？？私だって人様にお出しできるようなものなんて毎食毎食作ってられないよ？？？
　すると夫は「こはるちゃんのご飯は美味しいよ。」「それに僕はなんでもいいから！」だそうで。

　…………ちょっともう何言ってるか分かりませんけど？

　あ、なんかだいぶ話が逸れました。

　とにかく、「ああ、お肉食べたい。」そう思った時、あなたはすぐお肉を食べますか？食べられますか？すぐに食べなくともお昼ご飯や夕飯のタイミングで食べますか？それとも週末に美味しいお肉を食べられるお店を探したりしますか？私のように結局食べずになんとなく過ごしてしまいますか？

　これ、お肉の話のようでいてお肉だけの話じゃないんですよね。
　自分の欲求をどれだけ素直に叶えてあげようとするか、叶えるために努力できるか、っていうことのような気がするんです。
　まぁ自分の欲求を全て叶えることは無理だとしても、毎日毎日全て却下されているとたぶん自分といえども自分の中のもうひとりの自分が完全にやる気を失い自分のことを一切信用してくれなくなるような、そんな気がするんですよ。

　何言ってるんだ？
　って感じですが、まぁ要するに何かしたい！って思った時にすっとできる人間になりたい。
　そんな人間になりたい。

人間になりたぁ〜い…！（妖怪人間か！）

　……はっ！
　お昼になってしまった……。
　さて、お昼ご飯、何にしようかなぁ。