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はじめに 〜美大って都市伝説じゃなかったのか〜

はじめまして。
こはると申します。
ま、いたってごく普通のおばさんです。

ごく普通のおばさんがこの春(’22年4月)武蔵野美術大学通信課程の油絵学科に入学しました。
このマガジンではその武蔵美通信での『学び』のすったもんだを書いていこうと思います。

通信課程は自宅学習が課題の半数以上なのでそのモチベーションを維持するためと、武蔵美通信に興味あるけど実際どんなとこなの??という方に少し雰囲気を伝えられたらなぁと思っています。

記事・マガジンを有料にした理由は、記事が個人特定バリバリな内容になるためです。
個人特定が必ずしも悪いことだとは思いませんが、なにぶん学生生活が始まったばかりなので肝心の学業に支障が出ると困ると考え有料にしました。
購入される方にはその辺をご理解の上購入していただければ幸いです。

さて。
そんなごく普通のおばさんがなぜ武蔵美通信に入ろうと思ったのか、まずはその動機を描こうと思います。

私は小さい頃本当に絵を描くのが大好きな子供でした。
しかし私は左利きでした。
そして同年代の多くの左利きの方と同じように当然のように右利きに矯正されました。
私の母は非常に厳しく偏狭的だったため私は食事と文字以外でも左手を使うことに罪悪感や背徳感、「叱られるのではないか…」「非難されるのではないか…」という恐怖を感じるようになり、物心つくころには日常生活で左手を使うことをいっさいやめてしまいました。
幸い私は器用だったのかもしれません。

そうして右利きとして成長するにつれ私は絵を描かなくなりました。
描きたい!という気持ちはとてもとても強くあるのに、ペンを握ると手が動かないのです。
元々私には「書痙」という症状がありました。日常生活で困るほどではなかったけれど人前で文字を書こうとすると手が震えて書けないのです。利き手を矯正された人に出る事がある症状らしいです。そうと知ったのは割とつい最近ですが。

そんな私が再び「やっぱり絵が描きたい!」と強く思ったのは高校2年の時。進路を決めなければならない時期になり「将来何がしたいかなぁ…」と考えた時、やりたいと思ったことが「絵」以外思い浮かばなかったのです。
そこで行きたい!と強く願った学校が武蔵美でした。
しかし金銭的・家庭の事情などで受験をあきらめざるを得ず、私は投げやり的に建築系の専門学校へと進み、武蔵美は私の中で幻の学校となったのです。

そして長年美大とは無縁の生活を送ってきました。
今となっては私の中で美大はもはや都市伝説。
もしくはガンダーラ。
♪どこかにある〜ユートピア〜♪どうしたら行けるのだろう〜教えて〜欲しいぃ〜♪ だったのです。

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