見出し画像

【詩】 生まれる

影は言われた
お前はやさしい色にはなれないと
だから影は悲しんだ
誰かのうしろにそっといる


小さな部屋に閉じ込められた
無限の星が息をする
知っているのはわたしだけ
連れてこられたわけじゃない
思い出せるかわからない
あたたかい暗闇から
なにも見えない光のなかへ

光は言われた
お前は誰の目にも見えない
だから光は悲しんだ
いつも誰かを照らしてる


晴海たお

いいなと思ったら応援しよう!