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刺繍と日常
絵を描くことが好きだった
上手くはない。
中学で家にあったカメラに夢中になった
フィルムのコンパクトカメラ。
特別古いとか一眼だとかそんなのじゃない
ただのカメラ。
芸術系の高校に入っていろんな芸術に触れてみた。
結局選んだのは写真。
シャッターを押すことで自分を表現できる写真に魅了されていた。
高校卒業後は写真の学科に通った。
暗室漬け。フィルムの匂い、アンモニアの匂い、汚れた白衣、最高の毎日。
卒業後はウェディングのカメラマンになった。
ちょうどfilm→digitalに移行していった時代。
デジタルなんてほとんどわからないまま実戦で学んでいった。
フィルム写真が好きだった。仕事と好きなことは別。
写真が身近な時代が来た。プロの敷居が低くなっていく。
写真は好きだけどだんだんと気持ちは離れていった。
好きなことは変わらない、1番の仕事にしなくてもいいかも程よい距離がいいな。
ちょこちょこ続けていた刺繍を本格的に始めた。
刺繍も絵を描くように自分を自由に表現できて楽しい。
無心でチクチク、チクチク。
腱鞘炎になった、涙が出るほどの肩こりになった。
それでも手は動きたいって言ってる。
子供が動けるようになってからはなかなか時間が取れなくて隙間時間にさっと縫えるように工夫したり、寝る暇削ってチクチクしたり。
コロナ沼にハマってからは写真の仕事はないから子供のお世話の合間にチクチク。
表現したいことがありすぎて時間が足りなすぎてなかなかのジレンマ。
はやくたくさんの刺繍のお仕事がしたい。
途中経過。