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『ダウナーお姉さんは遊びたい』第3話感想 あのレジェンドコロコロ作家が緊急参戦!!予想の斜め上な展開をもう出すなーーっ!!👆💦【漫画感想】


◆ゲスト作家登場!

2024年11月4日(月)に『ダウナーお姉さんは遊びたい』の第3話が配信された。

★前回の感想

◆この実家のような安心感溢れるタイトルロゴは…!?

とかいいながらいつも一番上に貼っている告知ツイートどころかサムネでもうバレバレなんだけど、いやあのまさかね、まさか…???と先日からめちゃくちゃ煽られたわけですよ。
じゃあ今週一体どんな効果音でなにが飛び出してくるのか!?今週月曜日は祝日でお休みだけど読んでてヤッフーって気分になれるのか!?本編の最後にスーパーファミコンが4,000円安くなるクーポン券付きなのか!?

神をポケモン感覚で紹介すなーーっ!!👆💦

◆ユッキー

というわけで今回沢田ユキオ先生がまさかの登場となった。

ダウナーお姉さんはなんでそう気安く連れて行けるの?沢田先生もフットワーク軽すぎない?とまずツッコみたくて仕方がないし、自分の中で「実はお姉さんはコロコロ編集部のひとり説」が浮上してきた。(コロコロホビーを嗜んでいるのも実は取材だから説)

沢田ユキオ先生は言わずと知れた『スーパーマリオくん』の作家。
1990年から34年間も現在連載中かつ60巻も刊行し続けているなら十分神の領域である。

『スーパーマリオくん』はコロコロ購読時代はいちおう読んでいて、話はよくわかっていなかった(原作ゲームの〇〇編とか全く理解していなかった)のだが、まあそんな軽い気持ちで読めるギャグ9割のコミカライズだ。
「すなー!!」って十八番のツッコミさえ把握すれば絶対楽しめる。流石に今となっては古いツッコミの仕方ではあるが(指と汗がセットだと味を感じる)、この漫画の唯一無二の作風スタイルだし、今ではパロディもされているほどのミーム化に成功している。確かとある女優が出演されている大人気ビデオの二次パロもあったなあ。

でまあ、今どうなっているのかなあと週コロ掲載中の最新話(2024年9月号掲載分)を見てみたら、最新作と思われるネタ(ex.アワマリオ)を披露しているのはちゃんとしたコミカライズになっていて「オッ」となった。『マリオシリーズ』そのものもよく分かっていないのだが、ニンテンドーダイレクトの新作情報が流れる度にウリとなる新要素は記憶に残りやすいので進研ゼミ感覚で「あっこれかぁ!」となるんだな。
それでいて「コインではなくサインならある」「ハイデンではなくハイドン」といった勘違いネタ、とにかく黒焦げになるのが最低ノルマなくらいひどい目に遭いまくるマリオたちはマジのガチで実家のような安心感になっていた。

あんまりこんなこと言っちゃダメかなと分かっているんですが、すごく面白いわけではないんですよ。勘違いネタも「コインではなくサインならある」は天丼ネタ含めて面白かったけど、「ハイデンではなくハイドン」はなんか無理矢理ケツから捻り出した感じは否めないかなあ。(沢田先生エラソーなこと言ってすいません)
たまたま今回10年以上ぶりに読んだから軽めに見ちゃうんだけど、いつものフォーマットが変わっていないだけでメチャ満足感があるのはすごいなあと思う。たぶんコロコロキッズも期待していたものなんだろうなあ。

◆解像度の高さ

作画:沢田ユキオなんじゃないか?と思えるほどの再現度の高さ。
えっこれ山鷹先生が本当に描いたの!?作画協力とか特に見当たらなかったあたりまじで!?『スーパーマリオくん』特有の線の太さが再現されているんだけど!?すごない!?
とはいえ山鷹先生って前作にあたる『アニメポケットモンスター リコとロイの冒険』(アニポケコミカライズ)も今作とかなり作画が異なっているんだよなあ。思いの外器用なのかもしれない。

アニポケコミカライズはちゃんとコロコロっぽい絵柄になっているんだもんなあ。

お姉さんの沢田絵化が案外違和感なくてすげえ…!
ここまでの1話2話でこのお姉さんのコロコロ要素が大分分かってきたし、無理矢理キャラ変したような抵抗や違和感がないからなのかな。
まあ、公園のベンチで読むくらいの異常コロコロ愛読者なんだから沢田先生と全力でコラボできて大満足になれるよな。あんまりダウナーじゃないけど。

うまるちゃんばりのキャラ変!沢田先生の領域展開「すなー」に飲み込まれた故にこれだが、アクションがやけに無駄にカッコイイ!

この漫画ほんとよく理解ってるよな!!
コマの欄外に自己ツッコミも時代を感じるもので今ではめっぽう見かけなくなってきた。こういうのは茶化して寒くなってしまう諸刃の剣でもあるが、いちおう本作はギャグ漫画(…だよね?)にあたるのだからコマ外ツッコミしてくれるだけで面白い。謎の満足感もある。

ラストはリアル沢田先生友情出演2カットというすごいことになっているので是非キミの目で確かみてほしい。本当にフットワークが軽すぎる。現在71さいとは思えないくらいに。
将来アニメ化するとどうなるんだろうなあ。沢田先生本人に声を吹き込ませて雑コラ感覚で地上波デビューなのかなあ。今後他のコロコロ作家もこのように召喚されるのかもしれない。

◆沢田先生=神

神扱いは一見大袈裟だろうが、ぼくには神の領域でしかない。
だって60巻分も続けていられるんだよ?原作ゲームに沿っておはなしを作っているので『マリオ』の新作が出る分ネタは作れそうだけど、これを34年間もやるのは相当ハードモードだよ?
しかも天下の任天堂監修なんだよ?ヨッシーを筆頭にウンチさせまくったら案の定おこられたそうだけど、単行本修正されずに受け入れてくれた度胸もすごいよ?偉業ですよ偉業。

――ゲームのマリオには一切登場しないうんちですが、やはり怒られたりしたのでしょうか……?

もちろんあります!!(そりゃそうでしょ汗)宮本茂さんにお会いした時は苦笑いされました。

嘘か誠か不明で根拠となるソースが見つからず恐縮なのだが、初回第1話でキンタマリオネタをしたら謝罪コメント&単行本修正されたらしい。沢田先生ストロングスタイルすぎるだろ。
それで懲りずに今でも30年以上ずっとウンチしまくってるのは最高の悪ノリだなって思う。任天堂ようやくわからせたんだなって思う。
まあコロコロといったらウンチは永遠の代名詞ですからね、キンタマでも喜ぶキッズはいそうだけど(ギエピーも自分のきんのたま使ってたし)、流石にキンタマは色んな意味でダメージがあるし、ウンチのほうが分かり易い面白ギャグですからね。

ここから沢田先生の神っぷりをWiki調べで掘り下げていくと、『スーパーマリオくん』以前にはかつて徳間書店の「わんぱっくコミック」で『スーパーマリオブラザーズ2』を1986年から3年間連載していた経歴がある。これは案外有名な話かもしれない。
雑誌自体が休刊になってしまったが、このキャリアを経て『スーパーマリオくん』の誕生につながったわけだ。

で、それ以前を遡ると流石に最初からマリオ漬けではなかったというかデビュー作はまずコミカライズではないのだが(そもマリオは1981年誕生)、1970年に週刊少年ジャンプでデビューという経歴がある。最初からコロコロ作家ではないし、本格的に漫画家の道を歩み出したわけではなかったそうだが、デビューから50年以上も漫画家を続けているのは神でしかない。

今年で71さいになられたそうなので、無理をせず続けていただきたいですね。

◆余談というかおまけ

かつて「スーパーマリオくん コミックガム」という駄菓子がトップ製菓から発売されていたそうだ。上記特設サイトは2016年なのでその頃に発売っぽい。

TVアニメ『だがしかし2』第12話「ただいまとおかえりと……」より

この商品は以前から本作と作風が似ていると散々ぼくが擦っている漫画『だがしかし』で紹介された。そこで初めて知った人も多いのではないだろうか。

原作漫画では第8巻に収録されている。というかその該当回にあたる第125かし「スーパーマリオくん コミックガム」は数ぺージのみだが無料試し読み可なので紹介されているのが確認できる。ナイスなーーっ!!

TVアニメ『だがしかし2』第12話「ただいまとおかえりと……」より

このように自分で漫画を組み立てて作るのが駄菓子らしい醍醐味なんすなーーっ!!初めて見たときは「うわ欲しい!」「久々に読んでみたい!」と思ったくらいなので、今後またこういう媒体が出るなら欲しいすなーーっ!!

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