週刊少年チャンピオンの現在を知ろう!(2024年6号&7号)
◆週チャン買いました
『週刊少年チャンピオン』の6号と7号をアニメイトで買った。
もちろんめちゃくちゃホロライブ不知火建設(しらけん)コミカライズ「しらないこと研究会」目当てである。2号とも付録がついてくるし、アニメイトだと特典もついてくるので、じゃあせっかくだから買ってみようかとなった。
まずアニメイト特典。
6号、7号と共にランダム配布ブロマイド。6号は全員集合。そして7号は団長ソロやったったー!!
なお二号どちらとも購入するとA4リバーシブルビジュアルボードがもらえる。ブロマイドと同じ柄だな。
付録のほうは、6号はクリアしおりセットがついてくる。
そして7号の付録はステッカーでこれがランダム全6種。チャンピオンは以前も『魔入りました!入間くん』でランダム封入付録をやっていたらしい。描き下ろしではないし、団長が当たればラッキーの精神で挑んでみるかなあ。
団長やったあああああああああああええええええええええええええええええええええええええええまじでええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!??!?!?
念の為に入っておくけど、サーチとかしてないよ!?てかどうやってするのさ!えーまじでまじで?ブロマイドに続いてシールも団長だとか、なんか今年の運使い切っちゃった気がするんだけど!来週引く予定のブルアカの一番くじ爆死しそうなんだけど!とりあえずラッキーだから今は喜んでおくか!
◆週チャン×ホロライブ
さて今回のチャンピオンでホロライブという混ぜるな危険をすぐ混ぜた悪魔合体。
個人的には「うーっ 団長見せろ」「なんでチャンピオンで!?」の精神がせめぎ合っている。ヤングチャンピオン烈やチャンピオンREDならまだ分かるが、週刊少年チャンピオンである。
チャンピオンは個人的には硬派な漫画雑誌という印象があるのだが、それはいくらなんでもアップデートされなさすぎだと自覚しているし、年々と誌面が変わりつつあるのは理解している。それでも四大週刊少年漫画誌では一番硬派なのは今も変わらずだなあと思っている。
ぼくはチャンピオン作品の単行本は現在『フェアウェイの声をきかせて』しか買っていないのだが、今はこういう百合ゴルフが連載される時代なのだなあとたまげた。『魔入りました!入間くん』は教育テレビが夕方から女装趣味を販促させたのは大変有名な話である。
因みにぼくが一番好きなチャンピオン漫画は『涅槃姫みどろ』です。次点『TWO突風!』。
そういうわけでホロライブコミカライズは意外というか、チャンピオン読者には歓迎されているのかなあ…?と気になった。客層的に合っているのか、需要に沿っているのかなあと。ぼくのような新規読者・新規リスター獲得の側面も狙えそうなので悪くはないと思うが。そもそも今のチャンピオンってどんなラインナップなんだ?
そういうわけで、今回せっかく2号分買ったのだからチャンピオン漫画を知ろう!と2号分のみだがざっと読んでみました。
感想とはめちゃくちゃ程遠い。「へぇ~こんな漫画なのか~」というお試し感覚で適当に肩の力を抜いて感想を書く。それ以上でもそれ以下でもない。適当なことを書いたらチャンピオン紳士におこられそうだがそのへんは軽く流してください。
そもそも途中参戦という個人的都合なのだからそのへんはほんと甘く見るしかない。ジャンプ購読開始した頃はワンピとかナルトとか全然ついていけなかったからな自分。漫画経験値を大分積んだ今となっては積極的に「断片的に情報を引き出しながら楽しめそうだぜ!」のスタンスになっている。初めて目にするおかしのつめあわせのようなワクワクである。
※1月26日追記
期間限定だが、ここ最近のチャンピオンが無料で読めるとのこと。これを機に読んでみるといいだろう。
しかしチャンピオン買うのはほんと久々だなあ。
確か最後に買ったのが『放課後ウィザード倶楽部』の1話が載っていたときだから………2016年だな。
うわざっと8年ぶりじゃん。当時の中学生がバキSAGA読める歳じゃん。色を知る年齢じゃん。
◆感想・雑感
しらないこと研究会
ぶっちゃけ不知火建設(しらけん)ってなんやねん、なんで建設会社やねんと今まで疑問だったんですが、そのへんは本編後の企画ページにしっかりまとまっていました。新規のお方におやさしい。で、なんで建設会社やねん。(結局よくわかんなかった)
で、これ、番外編というか、前以て公開されていた本編全6話(動画形式/ボイコミ/メンバー結成編)のその後の話ってハードル高くね?大丈夫なのか??と心配だったんですが、ノリは超軽いのですらっと読めました。興味があったら動画見てね~って感じ。
…なんだけども、ごめんなさい。正直あんまり面白くないなこれ。無理して面白おかしくボケてる感は否めなかった。面白いことを言おうとしているのは分かるけど、微妙でした。あとページ数が極端に少ないので満足感に欠けているのもあります。団長を筆頭にみんなかわいいのでゆるい感じで読めるんですけどね。
魔入りました!入間くん
アニメは1期1話しか見ていなくて、女装はたまたまそんなスクショが流れていたのでそんな性癖漫画なんやなあと知っただけの話です。今はもう35巻も出ていてビックリなんですが、じゃあ今は何をやっているのかというとコメディ兼人情、でも演出で魅せるタイプなんですね。なんとなく入間くんってバトル漫画路線に突入しているのかなって思ってた…あくまで学園ものなのは徹底しているんだな。
ビーム先輩っていうガバガバRTA走者の父人が辛辣だと思わせて、ファンとして絵を描いてくれませんかと頼まれれば素直に嬉しそうだったのが「お?」と流れを変えさせるも、結局ロクでもない目に遭わせそうなやべーやつというヒキがフック良いな~って思いました。たぶんプラス方面な結果に着地するだろうから、過程はどうなるのかなとちょっと気になる感じ。
弱虫ペダル
87巻も出てるの!?と思ったら、2008年より連載開始、もう16年もやっているからそれくらい巻数到達してもおかしくないことに恐怖しております。刃牙シリーズや浦鉄シリーズのように通算しているのを除けば恐らくチャンピオン最巻数だよね…??ちなみにアニメ1期は2013年。もう10年前なんだなあ。
弱ペダはさっぱり全然詳しくないのでこいつらどんなキャラなんだ…と途中参戦はきびしそうな印象なんですが、今回の主役である段竹くんが弱心臓(チキン)と煽られながらも、先輩である青八木さんに長所を指摘されて励まされた瞬間一気に読み入りました。
先輩に期待される、長所を見てくれてるポジティブ要素が読んでて活力になるのかなあ。でも最近の弱ペダはあまり評判良くないそうで、この二号分の話もそんな評判は良くない(少なくとも6号分はネガ寄り回で微妙だった)みたいですけど…とりあえず青八木さんは昔(初期?)はどんな奴だったのかは気になったかなあ。ううむ、我ながらマジになあなあな雑感だ。
で、そんなことよりもラストにて御堂筋くんが登場でぼくはテンションしていました。いやこの子のことも良く分からないんですけど、妖怪みたいなキャラしているのは知っているので不思議と好きになっちゃったタイプです。詳しくないのに。
ルパン三世 異世界の姫君
御存じ『ルパン三世』の異世界転生もの。烈海王やヤムチャがその走りだろうか、最近ではそういう作品が増えてきて大分手垢がついてきちゃったのだけれど、半世紀もの歴史を誇るルパンならそんなこと有り得ても全然おかしくないなと思えてくるな。
あと『異世界の姫君(ネイバーワールドプリンセス)』という洒落た副題がルパンらしくて良い。金ローSPで流れていても違和感なさそう。
そこまで異世界で珍道中ではないかなあ…と拍子抜けでした。エルフや魔犬は出ているんだけど、異世界ってよりもルパン世界のどこかの国っぽい。作画は今風に見やすく仕上がっているんだけども、『ドリフターズ』みたいなガチファンタジー路線を期待したくなっちゃうんですね。過去にそういうのやっていたのかな。思ったよりも軽く読めるけど、物足りなさが否めないかなあ。
ルパンととっつぁんが一時休戦、6号ラストで異世界にいる今でしか見られない金色の羊を眺めていたのは冒険の思い出を刻んでいるようで好きです。どのみちそのうち元の世界に戻っちゃうからな、巻き込まれ系(実際には召喚されちゃったらしい)だけど、なんだかんだで異世界を堪能してくれているポジティブ要素です。
あつまれ!ふしぎ研究部
「絵はプロレベル。話はまんがをバカにしているとしか思えません」と米原先生からおきびしい言葉をいただいた安部真弘先生の現在の新連載です。前作『侵略!イカ娘』はアニメがもう10年以上前だし、つーか2007年だし、大分前になっちゃったんだなあ…
この漫画も2016年より連載開始って大分前なんですね。8年近く連載しているのにアニメ化のオファー来ないんですかね。イカ娘は結構早くからアニメ化していたのに。
前々からこの漫画はえっちだと聞いているんですが、今回の2号分は全然そうじゃありませんでした。たまたまなのかもしれません。話の方は…短編としてはまとまっているかなあ。イカ娘はオチがない回もあるけどドタバタギャグとしては面白くて、こっちはあんまり感想が思いつかないですね。女の子は相変わらずかわいいけど、イカ娘にあった毒が無くなっちゃったなって印象。
木曜日のフルット
昨年アニメ化された『天国大魔境』の石黒正数先生のご長寿作品。
表紙にもあるのだけれど連載15周年なんだとか。15年もやってたの!?ナルトやブリーチと同じ歳月ですよ!てことは2008年より連載開始。…2008年ってそんなえらく前だったっけ。この歳に生まれた子は中高生じゃん。
上述したけど、『弱虫ペダル』も同年より連載開始。さらにおまけ感覚でコメントしておくと、烈海王のグルグルパンチも15年前。
基本巻末連載、毎週2ページと、もうライフワークでやっているんだなってのが分かる内容ですね。…いや感想ないんかいと言われると、これもちょっと思いつかないかな…。チャンピオンを読み納める最後の締めとして丁度良いんじゃないでしょうか。実家のような安心感。
桃源暗鬼
女性人気が高いそうで、ポップアップショップが開催されたり、来月には舞台公開されたり、色々メディアミックス展開されているけどまだアニメ化していない作品。今年で連載4周年なんだなあこれ。チャンピオン作品は大抵アニメ化が早いケースのほうが珍しいんですけど。
『うろんミラージュ』みたいな中二漫画の雰囲気があって好みだなあって感想です。いやあっちほどイミフじゃないですけど(本作も今回が初読だから全然よく分かってないんだけど)、なんだか知らんが画面から面白そうな雰囲気があるのは強みだなあと感じられました。気配遮断しての潜入とかこういうの好き。如何にも中二心を刺激されるやつ。他にも迫力ダンチな鬼かっけえアクションあったりするんですかね。
今すぐ単行本買って読みたいほど刺さったほどじゃないけど、アニメ化するなら試しに1から見てみたいです。
灰色の陰陽師
最近始まったばかりだそうです。6号掲載分が第5話。
討伐すべきクリーチャーにランク付けされてて、そのクリーチャーが人型も存在する。とここまで書くとよくある退魔系なんですが、もう序盤でその人型がたくさん出てきたのはちょっと新しいなと思いました。大抵中盤からそういうのがデフォになりますよね。結局見た目的には人間同士のバトルになる、的な。
しかし2号続けて会話メインで画面映えしなくて地味だな…というのが正直な印象です。序盤からそれで大丈夫なのかな。主人公が元陰陽師だとか、クリーチャ―は不殺主義っぽいとか、フックはなくはないんですけど、続きを読みたい魅力はないかなあ~…
魔入りました!入間くん カルエゴ外伝
これも最近(というか先月から)始まったばかりだそうです。西先生自身が描いている、つまり2本も描いているとかすげえ。いちおう短期集中連載とのことで、7号にて最終回を迎えました。好評につき他キャラのスピンオフ第2弾もやれちゃいそうですね。スケジュールの余裕が許されれば。
本編が学園ものなら、こっちはバトルやっていました。
ひとつの事件解決…的な話なのかな。本編軸でもやれそうだけど、今はやれないので、じゃあスピンオフという枠でやっちゃうぜ!的な。編集部側との企画もあるだろうけど、こういうフリーダムな作品発表できるのは強みですね。読者にとってもWin-Winの関係です。
声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている
タイトルや表紙は以前から目にしていました。チャンピオンって今はこういうのも連載するようになったんだなあ…とびっくりしています。で、6号で最終回。お、おう。初めて読む回がソレってのもな。
8ページしかないのもあるけどあっさり終わっちゃいました。おれたたENDっぽい。ただ重要な要素である失声症は克服できたそうで、この最終回はそこまで大袈裟に描くことの無い後日談、「これからもこうして続いていく」的な、何気ない日常のワンシーンとして敢えてこういう終わり方でも良いんじゃないかなと思います。それにしても絵がかわいいな。本当に今のチャンピオン変わったな。
あっぱれ! 浦安鉄筋家族
浦鉄は以前どこかで読んだことあるようなないような…例によってあんまり詳しくないので白紙状態で読んでみましょう。絵が濃いなあって印象です。
良い意味でくだらないギャグで、ああこういうのが浦鉄の作劇かあ~…と積極的に読みたくなる感じですね。冷凍ピザの格闘とかくだらなくてスゲー好き。昔の方がギャグのキレが良かったそうだけど、30年連載している現在も画風が変わらないのはすごい。
SHY
女の子がメインのヒーロー漫画。
昨年アニメが放送されていましたが、結局見ていないな…2巻表紙のおねえさんがドストライクで地味に気になっているんですよね。
長期連載だけど6号分は人情モノとこういうのもやるんだなあ、恥じらい顔かわいいなあ。で、7号はガチバトル展開、悲しいヒキと、なんかそこまでヒーロー漫画じゃないなって感想です。今の展開がこうだからかもしれませんが。他のネームドヒーローがわんさか出てきて盛り上がったらソレっぽく感じられるかもしれません。
魔界の主役は我々だ!
入間くんのスピンオフでありながら4年も続いているそうです。
「○○の主役は我々だ!」というグループは全然詳しくないんですが、知らなくても大丈夫っぽいですね。ちゃんと入間くんのスピンオフっぽい雰囲気になっている。「ああこのノリ入間くんだ~」ってなれた。距離を置きたくなる初見お断りな内輪ネタもないです。というかメンバーがモデルにされているだけのようなので、こいつらが入間世界にいてもマイペンライの精神ですね。
ナインピークス
実写ドラマ化もされた『クローバー』の平川哲弘先生の新作。
本作も不良漫画…と思ったら東リベよろしくタイムスリップ要素えっそういう漫画だったの!?ただ30年もの歴史だったり、東リベよりサスペンス色が濃かったり、安易に二番煎じと言われないような差別化は出来ているなあって印象です。青年漫画寄りで落ち着いた雰囲気なのもあるのかな。
平川先生の絵は『クローバー』の頃から妙に色気があって地味に好きです。
フェアウェイの声をきかせて
上述した通り、唯一単行本は買っているチャンピオン漫画。
そりゃまあ百合ゴルフだからというたったひとつのシンプルな理由とはいえ、女の子がメインであれど少年漫画ナイズドされてて素直に読み入る漫画です。ゴルフ知識もクドすぎずに興味深い。「女子高生にゴルフやらせる漫画」と言わせない、侮れない本格的なつくりです。
というか骨折の可能性が有り得る状況でスイングしかねたとか、強風がMAP兵器すぎるとか、最終回間近かと思わせるような見事なタイトル回収からの謎オーラ発現とか、ちょっとトンデモ入ってますね!少年漫画らしいハッタリとも言えるし、もちろんこういうのはもれなくアガるクチで大好きですけど!つーかオーラ無駄に迫力あるんだが!視覚的に盛り上がるのはポイント高い。
肝心の百合要素はどちらかというと尊い友情寄りですね。キマシタワーと言うしかないシーンはあるのでフフってなるけども、クドくはないです。でもこういう百合風味な友情は刺さるクチです。
宝血のロニー
来月単行本1巻が出るので比較的新しめな漫画のようです。
ヴァンパイアものにして復讐ものっぽいんですが、ううん…感想が特に思いつかないなあ。地味だ。見開きページはあるんですけど、それでも地味だなあって印象です。単行本発売で2号連続カラーを獲得だそうで、アンケは取れているのかな。
スライム娘は侵食したい!
スライム娘のミドリさんが人間文化に触れていくよくあるヤツですが、あからさまなヤンレズが出てきて逆に侵食されそうになっとるやんけ!と思ったら一転攻勢はある、つーか陰キャの男の子とラブコメ要素もあるので、ヤンレズは刺激的コメディ要素なのでしょう。
刃牙らへん
刃牙シリーズは『バキ』と『範馬刃牙』をアニメないし漫画でチェキったくらいで全然詳しくないです。なんか刃牙道(4作目)から評判があまり良くないと話は聞いているんですよね。
それで本編。絵はやっぱり見ごたえがあるし、鎬昂昇VSジャック・ハンマーという対戦カードだけでウキウキさせられています。過程や結果はともかく、みんなが知っているあの大物ネームドがぶつけあうだけでも見入っちゃう。でも往年の刃牙読者だと「どうせこうなるんだろ」とあまり楽観的に見れなくなっちゃうのかな。
SANDA
『BEASTARS』の板垣巴留先生の新作。
なんか、テンションが異様な漫画だなあ…状況はさっぱりよく分からないけど、そのテンションが視覚的に面白いですね。首チョンパしまくってるし、唐辛子のカプサイシンによって発汗させて大量出血と併せて謎アーマー装備とか何を言ってるのかわからねーとは思うが、ハッタリ系学園もの?なんですかね?なんかこのよくわからんけと謎のスゴ味を持ち合わせているのがチャンピオン漫画らしい気がする。
ヤンキーJKクズハナちゃん
肉感がすごいな!
正直話も作画も古臭さが否めないんですが、スク水の作画の拘り、特にケツの質感が良かったです。ぼくはスク水が好きなので意外と眼福でした。
気絶勇者と暗殺姫
なんとなくガンガンで連載されていそうな漫画です。しかしながらボス戦ではちゃんと見開きも駆使しつつ主人公(勇者)にピリオドを打たせていて、おやくそくが出来ている漫画なのかなこれ。あと妙にテンポが良い。サクサク話が進む。
僕が恋するコズミックスター
ちょっと待て、緑山先生ってCOMIC X-EROSの巻末で連載されていた『める子シリーズ』の方だよね!?今週チャンで連載しているの!?いやめる子は成年誌連載とはいえ内容自体はアダルトじゃないし(比較的健全な内容に安心感があった)、本作は意外とヒーローもののようですけど。
でもギャグシーンのテンションがやたらと変なあたり、作家性は変わっていないんだなあと妙にほっとしました。
WORST外伝 グリコ
現在のチャンピオン二大不良漫画、こっちはアクションシーンに重きを置いているからか、大分熱が入っているな~って印象です。「ああガチの不良漫画ってこういうのだよな」となあなあな雰囲気だけでも楽しめる感じ。不良漫画読んだの久々だからかもしれませんが。本家の高橋ヒロシ先生と作画は比べられそうだけど、十分妥協範囲な気がする。
ゆうえんち-バキ外伝-
現在は連載終了済、夢枕獏先生による同名小説の月一連載コミカライズです。少年誌で刃牙スピンオフノベライズ掲載ってのもすごいけど、だったらそのままコミカライズも実現化させるのもすごいな。
評判通り面白いですね。
作画は板垣先生っぽさを踏襲しながらも劣化コピーではないし、アクションシーンは見応えがあります。寧ろ自分の絵にしていて、かつ刃牙らしいもうひとつの魅力溢れるものになっててポイント高いです。単行本表紙の色使いが特に良い。
本伝ではしょうもないクソザコヘタレキャラ化した柳龍光がイカれたやべーやつとして描かれているのも満足度高いです。柳ってこんな変態なやべーやつだったっけ!?だけど「死刑囚に求めていたのはまさしくこういうのだよ!」を期待通り提供してくれています。いちおう時系列は第二部『バキ』の最凶死刑囚編の前日譚にあたるそうなので、この後ヘタレ化する悲しき運命は避けられないようですが…そこはもう気にしないでおきましょう。
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というわけで、一部「途中参戦だからよくわかんないな」と感想が雑になったのもあるけど、概ね楽しめました。こういうちょっと無理した趣向はたまにでもやってみたいな。適当とはいえ今回4時間ぐらいかかってしまったけど。