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『TETRIS(テトリス)99』がクソむかつくのに何度もやりたくなる、中毒性ある面白さ

◆ゲームプレイしててムカつくこと

みなさんはゲームをプレイしててムカついたことは何かしらあるだろうか?

そう言われると挙げられそうでなかなか思いつかない。
現にぼくがそうだ。基本エンジョイ勢なので、ゲーム中キレることはないし、ティウンティウンな目に遭っても「まあこんなものか」と流すことがあるあるだ。ゲームでストレスをためたくないし、まずやめるのが賢明な判断だと考えている。
まあ敢えて挙げるならガチャで爆死したら舌打ちするのが念頭に置かれるが、それは運任せだし、ゲーム要素は孕んでいないのでカット。最近はFGOでドゥルガーさん目当てで6万課金したけど1騎しか出ませんでした。ドゥリーヨダナさんはたくさん出たので聖杯入れました。

『スプラトゥーン』で勝てないときはイライラすると聞いた。
ぼくは未プレイなのでよく分からないし、こればかりは噂なので冗談半分で聞き流してほしいのだが、負けてストレスでコントローラーやニンスイ本体を粉砕してしまう人もいると聞いたときはマジかよ?いくらなんでも大袈裟なんじゃねーの??と疑わざるを得なかった。…ちょっと、怖いもの見たさで手を付けたくなってしまった。後悔するかどうかは知らん。

そういうわけで、ゲームには基本キレることのないぼく。
――――そんなジンクスを破ってしまった、『TETRIS99』と出会うまでは。

◆テトリス99

『TETRIS(テトリス)99』は2019年2月14日に配信開始された。
Nintendo Switch Online加入者は基本無料で遊べる。

4年前のゲームだが、ビッグタイトルにして基本無料故に今でも競い合うプレイヤーは数多くいるし、公式が主催しているテト1カップなるものが現在も定期的に開催されているそうだ。最近は『ファイアーエムブレム エンゲージ』とのコラボがやっていたのだとか。

一部有料コンテンツとしてシーズンパスコンプリートパック(税込1,019円)というものがある。そのコンプリートパックにニンスイオンライン個人パック12ヶ月利用権が付いているお買い得パックのパッケージ版(税込3,463円)も発売されていたそうだが、2020年11月をもって発売終了とのこと。まあテトリスはたまに遊びたくなる、長い間遊びたいタイプのゲームなので、DL版で十分だろう。カートリッジ交換面倒くさいし。

もう4年前のゲームなのでいまさら語るまでもないだろうが、一応。
99人のプレイヤーがテトリスでリアルタイムバトルロイヤルを繰り広げるのがコンセプトである。

元々テトリスに対戦要素はあったが、オンラインで99人対戦は今の時代だからこそ実現できた発想だ。画面中央は自分のプレイ画面、画面左右は他プレイヤー98人のプレイ画面が小さくずらりと並べられている。もちろんリアルタイムで目まぐるしく動く。
元々テトリスはソ連の軍隊の教育ソフトウェアとして開発されたのは有名な話だが、こうも壮大な光景になっていると、密室で99人が殺し合っている監視室みたいな画面に見えてくる。

………実際、マジに殺意が湧いてくるゲームだとは思わなかった。

◆いぢめる?

テトリス99は相手を攻撃することができる。

詳しく述べると、テトロミノを強制落下させる、ブロックラインをせり上げるといったもの。ぼくはテトリスで対戦したことがないのだが、どうも「せり上げ」は元々あった要素らしい。

これをやられるのが最高にウザったいし、憎たらしい。
他のライバルも同じく苦汁を味わわざるを得ないのはわかっているのだが、そもそも攻撃的な性格ではないぼくからすればじっくりプレイしたいのに、アルカノイドに熱中しているときの大山のぶ代さんみたいに殺意の波動に目覚める。

だからってこのゲームがじっくり派の自分に合っていないわけではない。
むしろ面白い。白熱させられる。面白さを加味させる、刺激的なプレッシャーまでもある。

従来の1人用テトリスは詰むまでエンドレスゲームになるわけだが、本作はどちらかというと短期戦だ。残り生存者が少なくなるにつれてテトロミノの落下速度はやはり早くなっていくし、徐々にハイテンポとなるBGMも相まって焦燥感を煽られる。
今作ではBGMは三段階に分かれており、開始時は親の声よりも聴いたコロブチカ、残り50人以下になるとアップテンポなコロブチカ、そして残り10人以下で熊蜂の飛行イ゛ェアアアアアアアアアアアアアア

因みにテーマを変えると、その作品に沿ったBGMやSEに変更される。ゼルダに変えてみたが、例の謎解き音は流れなかった。何か条件があるのか?

◆時間泥棒とも言えるほどの中毒性

テトリス99は恐ろしい時間泥棒だ。
短期戦だからこそ、何度もやりたくなってしまう。

残り99~50人で死んだときは1,2分くらいで終わるのでお手軽だ。次回プレイ時はプレイヤーが集まるまで20秒くらいかかるが、小休憩として受け入れられるので問題ない。ぼくは現時点では最高で残り15人の段階で生存だったのだが、恐ろしいくらい体感速度が速すぎると感じられた。

あと、敵に攻撃されたときはムカつくのに、いざ負けたら「まあ簡単になれないよな~」と自己完結できる、「まあいいか!!よろしくなあ!」の精神になれる。案外そんなにイラつかないのだ。
プレイヤーへのストレス要素のバランス加減が絶妙なのも押さえておきたいポイントだ。まあ、ガチでテト1を狙うガチ勢からすれば話は別かもしれないが…

◆助けてシロちゃん

小峠英二の嫁・電脳少女シロちゃんのプレイ動画を見よう。
というか数年前にこれを見て「へぇ~面白そうだな」「シロちゃんの動画はためになるなあ」とテトリス99に興味を持っていたんだった。

で、改めてシロちゃんの動画を再視聴。
うん。「レベルが違いすぎる…!」とド関心するしかなかった。
なんかずいぶんと余裕ある詰み方するなあとか、スピンがすっげえテクニカルだなあとか、ぼくはついてゆけるだろうか。シロちゃんの実力に追いつける世界のスピードに。

ぼくは才能に嫉妬しやすい人間なので、あまり他人のプレイ動画は見ないのだが、シロちゃんのおかげでやる気が出てきた。
寧ろこれは、シロちゃんが所々ガチで苦戦しているので「いいぞ!いけ!がんばれ!」と応援したくなる気持ちが高まるのが良いんだろうなあ。

<個人メモ>
・せり上げ対策のためにいつでもブロック行を消せるような状態にすべき?
・棒ブロックは余裕があるときは端に縦置き、寝かせるように横置き
・マジでやめどきが見つからなくなるので、やめるときは割り切るようにやめること(高橋名人の「ゲームは1日1時間」のありがたみを今になってわからせられた)

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