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『ツインゴッデス』プレイステーション30周年記念!初代プレステ初の格闘ゲーム!二次元と三次元の悪魔合体!【レトロゲーム紹介記事】

初代プレイステーション生誕30周年なので『ツインゴッデス』の紹介です。こいつ今日も晩節汚してんな。

1994年12月22日発売。
初代プレステが同年12月3日誕生なので、表題通りプレステ初の格ゲーである。もっと言うなら、二次元と三次元の悪魔合体、20世紀のBB先輩劇場、MUGENである。
ちなみに『鉄拳』は1995年3月31日発売、『闘神伝』は1995年1月1日発売。小学生の頃知人が気まぐれで『闘神伝2』を持ってきて実写オープニングで何故か爆笑していたのは今でも覚えている。そんなクソガキ時代からぼくはクソゲーハンターの素質があったのだろう。
(※注:『闘神伝2』は決してクソゲーではございません)

これは確か「クソゲーオブザイヤー」経由で知ったんだっけ…?完全にうろ覚えだ。10年以上前に500円で買った記憶がある。現在は『アンシャントロマン』同様、定価以上に価格高騰している模様。なんで?
実際最近はレトロゲームがどういうわけか価格高騰しがちらしいけど、本作も動画サイトの普及で俗物として気になってソフトが欲しくなった人が増えたのかな…アナタガタガ、ワタシノドウルイノナカマダトハゾンジマセンデシタ

内容は遊べなくはない格ゲー。明らかバカゲーのかほりがすごいので一発ネタとしてはアリだろう。パッケージからもう面白いし。
ただボリュームはないに等しいので本当に一発ネタである。当時なけなしのおこづかいで買ったキッズもいたのだろうか?ボリュームのなさにガッカリしたのではないだろうか?ニッチなコンセプト極まりないが、セクシー要素は確かにあるので実用性はあったのかもしれない。
『ツインゴッデス』で抜いた30年前の先駆者がいると思うと胸が熱くなるな。

ボリュームはないがバカゲー要素は豊富。
流石に全部挙げるのはキリがないのだが、印象深い要素を挙げるならやっぱり二次元と三次元の悪魔合体は変だし、ヒップアタックが必殺技なのでアホだし、OPの飯島直子のナレーションが全然頭に入らないし、BGMは変な曲が多く『SM調教師瞳』と差し間違えたようなスポーティーなBGMが流れるのはとても耐えきれなかった。
そしてトドメは感動のエンディングが流れて「よく頑張ったわね」と大団円を迎えたのに「To Be Continued」表記で余韻をしれっと崩壊。

制作者はプレイステーションをいったいなんだと思っているのか問い詰めたいくらい真面目に作っているとは思えないバカゲーだ。

そんな今回は前回の『アンシャントロマン』に続いてパッケージチェックです。…どこに需要あるんですかねこれ?

パッケージ。もう面白い。
全プレイアブルキャラ登場なので仲良く記念撮影したみたいで好き。

裏面。スクショが入ってないやん!
まあそういうところも初代プレステらしく、かえって味があって好きなのだが、帯がないと格ゲーなのかさっぱり分からないな。ますます奇ゲーらしさを深めている。何も知らないゲームショップの店員さんがこれを中古買取されたらどのジャンルの棚に置くのかが試される気がする。
ちなみにメモリーカードは不要。隠しキャラも存在しない。そこはお財布に優しい…か?

背表紙。初代プレステってタイトルが何故か藍色になっているのはなんでだろう?

開封。今回は残念ながら帯なしだが、インターネットでどんなものかすぐ見つかる。

「この妖怪退治(トラブル)、あたしにまかせて!」
「対戦格闘ゲームの進化形、ここに登場人物!」

進化の方向性が明後日すぎるんだよなあ。とはいえマジで帯がないと格ゲーなのが分からないくらい重要だ。

ディスクには二次元キャラクター(敵)の原画が使用されている。地味にB級ゲームらしくてぼくは地味に好き。カートゥーン風のキャラデからして憎めなさがあるんだよなこいつら。

取説。
カーミラ様(左)の主張が激しすぎていつ見ても面白おかしいんだよ!!

不思議やな
飯島直子のナレーションが入っていないだけでストーリーが頭に入りやすい

ゲーム起動時、スターウォーズ形式でこのストーリーが飯島直子のナレーションによって流れるのだが、禁断のラブ"n度打ち"なせいでマジで頭に入らなかった。
取説は自分のペースで読めるからなのだろうか。尤も内容を簡単には要約すれば「あいつをボッコボコにぶちのめせ!(オープニングソング書き文字)」で十分を越えた十分。

『アンシャントロマン』同様かなり質素な取説デザイン。まあそういうのも初代プレステらしくてかえって味があっていい。こいついつも味あんな。因みにこの頃はまだデュアルショックコントローラーは実装されていなかったらしい。

この取説で一番面白いページ。
もう見るからに面白いが、主役二人がカーミラ様の部下に悪堕ち洗脳されたような構図がじわじわくる。いちおう最後カーミラ様は浄化されるのだが、この謎グラビアはデーモン小暮メイクのままなので共闘√ではない。マジで悪堕ちENDにしか見えない。
なんでこんな構図の写真が掲載されているのかは、恐らくボツにされた初期設定の名残ではないかと考えられる。

方向キーと4種ボタンに各1ページずつ尺を取っているのがすごい。まあプレステ初の格ゲーなんだからこれくらい大胆にやってくれるといいだろう。

キャラ紹介とコマンド表。BWHを掲載すると生々しさが際立つな。

個人的に何故か一番好きなのがレッドドーン・ジャイアントさん。
ゲーム内では豪快な俺様系口調なのだが、この立ち絵は「ぬう、こやつめやりおるな…!」と武人っぽいツラ構えをしているのが好き。ところで左側の姿ってなんだこれ…?変身コマンドがあるのだろうか?

で、出た!
90年代特有のMUR構文!

最後にSTUFF紹介。
このページには未掲載だが、置鮎龍太郎さんと緒方恵美さんが出演されているのを特筆しておきたい。EDのスタッフロールでも英字で確認できる。
そして地味に驚いたのがアニメーションがJ.C.STAFFであること。今となれば『とある魔術の禁書目録』などで知られる有名なアニメ制作会社のひとつであるが、実は1994年発売当時はTVアニメにはまだ本格的に携わっておらず、OVAの制作に精力的だったそうだ。(という学びを得た)

発売から30年経った現在、『ツインゴッデス』の続編は未だに出てこない。時々でいいからこの記事を通して思い出してほしい。

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