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24時間年中無休営業のメロンブックス!『夕張書店 by Melonbooks 籠原店』へ行ってみた


◆実質メロブ籠原店

えっ!?
籠原にこんなのできていたの!?!?!?!?!?

https://www.melonbooks.co.jp/shop/shop.php?wp_id=61

今年4月13日(土)、埼玉県熊谷市籠原に『夕張書店 by Melonbooks 籠原店』がオープンしたらしい。この6月にいまさらながら知った。

な、なんで籠原…??北海道じゃなくて?
いやいいんだけどさ!要するにメロンブックスの実験店舗な姉妹店として「夕張書店」(夕張メロンからきているのだろう)という名義でオープンなのだろう。籠原とはネオサイタマ県熊谷市の北部に位置する。渋沢栄一の故郷として知られる深谷市にほぼ近い。
だからって籠原にメロブってすげえな。地元民からすれば「なんやここ…」ってなるんじゃなかろうか。まあ元々このあたり、田舎なりにアヤシイ店があるんだけど。

いちおう熊谷にはアニメイトがあるが、あそこは熊谷駅付近でアクセスしやすいし閉店時間も比較的早いKENZENなお店だ。他店と比べるとそこまで広くはない分、新刊をすぐ手に取ってレジへ向かいやすい利点はトップクラスだ。

で、この夕張書店の近くには「深谷のアキバ」と堂々と書かれてある利根書店深谷店が昔からある。その時点で相当アヤシイが、店舗内は9割が18禁コーナーだし、変なカレーも売っている。まあたまになんとなくで行くんですけどね利根書店。

というわけで実質熊谷にメロブ爆誕。
田舎で売っている同人誌って謎のロマンがあるな。コミケや都内で買い慣れているから大分感覚麻痺しているのだろうか。そんな田舎ならではのアングラショップ随時募集中。

いちおうこの店舗でも商業誌は店舗特典(※これについては後述)がついてくるそうなので、アクセスしやすいのは好都合ではないだろうか。駐車場もあるそうだし、わざわざ本家メロブの大宮店ないし高崎店まで足を運ぶ必要がなくなった人もいるはずだ。

◆24時間営業

というわけで行ってきた。
まじであるんだな…監獄島に高級ホテルが建っていたような衝撃を受けている。田舎に住んでいたクソガキ時代は何もない耕地を見ていて「ここにアニメイトがあったらいいのにな」と無神経なことを考えながら脳内でシムシティごっこしていたのだが、実際それがマジに実現してしまったようだ。

なおここは元々はカーセンサーだったらしい。トランスフォームが明後日の方向じゃねーか!現状を知らない人が「久々に籠原のカーセンサー行ってみるかな~どわーっ転生したらメロンブックスだった件!!」とおったまげるんじゃなかろうか。

ここの何がウリかというと、見ての通り24時間営業
つまるところコンビニ感覚で同人誌や漫画が買えるのである。すごい時代になったものだ。余計アヤシイ店になった気がするのは気のせいだと思いたい。
だって利根書店は26時まで営業のアングラショップだからアヤシイ店なオーラがあったから…。それを踏襲している感じ。でも今調べたらメロブって沖縄店と高崎店も24時間営業で先取りしていたんだな。光熱費とかその辺大丈夫なんだろうか?

入店するにあたって無人店舗故にLINE登録&QRコード発行・提示が必要となる。まあこういうお店に入る客層に変な輩はいないだろうから万引きに関しては大丈夫だろう。もちろん防犯カメラは設置されている。
いちおう初めて訪れた人の為に丁寧に手順が記載されているが、それでもアヤシイ店と思われそうな気がする。無人店舗だからフツーに入れないと理解する人は少なくないだろうが…

こんなふうにだ。

おっ開いてんじゃ~ん。

…まじでQRコード提示するとドア開くんだな!なんかこういうのゲームっぽくって面白い!なお退店時はQRコード発行の必要はない。
逆に言うならスマホを店内に忘れないように退店前にしっかり確認しておこう。そんな奴おらんやろとの声が聞こえてきそうだが、案外そうなりそうな魅力がこの店にある。

◆イートインコーナー

まず目に入ったのがイートインコーナー。噂には聞いていたが、まじであるんだな…まじでカレーとか食えるんだな。

自販機の右手にあるのはメロブ恒例のガチャガチャコーナー。そして視線を上へ向ければエロゲ宣伝。悪魔合体しまくっている。ちなみにここは基本店内撮影OKとのこと。一部しちゃだめなところもあるが。

しかもカレーを温めるための電子レンジまであるよ。完全にレトロ自販機とか置いてあるお店を踏襲しているじゃん。こういうのを設置するにあたったきっかけは趣味なんですかね。もちろんぼくもこういうのは大好きだ。

今回特に買うものがなかった(あくまでどんなお店なのか見てみたかったのがメイン)ので、でも何かしら買おうかなあ…やべえ小銭ちょっとしかねえじゃん。

自販機をよく見たらお菓子まで売っているタイプ!!普通のお店で買うより割高だが、ぼくはこういう自販機がもちろんめちゃくちゃ大好きなタイプなんだ!とりまプリッツ買うぞ!

…あれ?なんか箱小さい。130円で34g(1袋)。ままええわ。相変わらずおいしかったです。

◆店内のようす

全年齢コーナー

無人レジ。中央の鏡のようなモニターはなんだろう。最初窓かと思ったけど違うみたいだし。
それにしてもめっちゃ静かだ。19時前に入店したのだが車1台しか停まっていなかった上にぼく以外店内にいるかどうかすら気配が分からなかった。店内BGMもスタバで流れていそうなソレ。本家メロブは楽曲を流していて賑やかな空間なので、本店はより落ち着いた空間になっている。

レジの使い方。万一の場合に備えてサポートの連絡先もある。

オープン記念としてこんなキャンペーンもやっている。

色紙も数十点掲示されている。

一般商業誌コーナーはそこまで広くなかった。本家メロブほどではないし、山積みもされていない。既刊も話題作やアニメ化作品にメインを置いた印象だ。駅によくある本屋と同じくらいの広さ?でもちょうどいいスペースだな。

どちらかというと商業誌よりも同人のほうが多い印象だ。成年コーナーも含めるなら商業:同人=3:7の割合?

わ、守月史貴先生の『放課後ブラガール総集編』だ。推しの作家の新刊がここでも売っているのは感慨極まるな。とはいえコミティアには行っていないのでまだ未入手だが、今月末のサンクリで買う予定。

らしんばんからの出張コーナーとして180円均一のコーナーもある。右手はグッズ関連の特売。軽く見てみた感じ、もう10年以上前っぽいものも見受けられた。

成年コーナー

TENGAやん!24時間で買えるやん!!右手にはもちろんめちゃくちゃすごい数のオナホが集まってきている。

触れる。

LOの見本誌がある。24時間だし、店内にあまり人がいないのでこっそり読める。

まさか『ディルドーマン』が本家逆輸入されるとはたまげたなあ。半分嘘です。

守月先生のおにおちゃシリーズも全巻揃っていたのは好感が持てる。

『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』の西義之先生がエロ同人を描いたと知ったときは半笑いしていたのだが、こうしてエロアニメ化(商業作品)したときは「…まじで??」となっている。ジャンプやおいアンソロジーとエンカしたときを思い返すようなショッキングである。

エロゲの取り扱いもあり。とはいえそこまで量は多くないし、店舗特典はない。

アダルトアニメのPVも流れていたのだが、スタバ風BGMとエロアニメの音声が悪魔合体していた。なんだこの店は!すごくアングラやってんな!というか一般コーナーからでも聞こえるのでは…あんまり気にしていなかったけど。

◆無人店舗故の注意点

いやあすごいお店だった。面白い。
ぼくはもう好きになってしまった。こういうアングラ感マッハなお店は大好きだ。イートインコーナーの存在がもうなんでもあり感を出しててすごく良い。まだオープンしたばかりなので今後さらにどう改革していくのか拡張性に期待したくなる。

そういうわけで絶賛余裕なぼくだが、やはり無人店舗故に従来のメロブとは異なるというか、そうなるのも仕方ない制限(デメリットとも言う)がいくつかかけられている。
店の欠点を徒然と無理に挙げたいわけじゃなくて、マジで気を付けていただきたい注意点を自分の備忘録としてもまとめておきたいのだ。

まずは特典関係。
上記画像の通り、クリアファイルやブックカバーといった大型特典は本店舗では無理。もっと言うなら、予め商品に封入されているタイプ(カードやリーフレット)は問題ないのだが、クリアファイル等はレジで配布されるタイプだから入手不可。無人だから仕方ない。透明の袋に単行本とクリアファイルを同封させるとかそんな煩わしい作業させるのも気の毒だしな。
そういうわけで店舗特典シールが貼られているかどうか、そもそも特典はどんなものなのか、あらかじめ公式HPで確認しておこう。

いちおう『咲-saki-』シリーズはこのようにブックカバーはついてあったのだが、3冊同時購入特典のクリアカバーはやはり付いてこないようだ。

また、セルフレジでは店舗ポイントは貯められるが使用不可、フェアポイントが付与されないのも注意したい。現に現在開催中の『第17回メロンブックス漫画祭り~2024 Summer』については特に店内告知はされていなかったからなあ。もっと言うなら、何らかのフェアでのランダムノベルティの入手も不可。

新刊が発売日に必ずしも入荷されているとは断定できないのも気を付けておきたい。現に先日6月12日発売の新刊がないかなと探してみたら未入荷だった。更に言えば、雑誌コーナーを見てみるとサンデーとマガジンが公式発売日(6月5日)の2日後に入荷されたようだ。

でもジャンプコミックスは公式発売日の4月4日に入荷されているようだ。出版社によってまちまちなのだろう。そも24時間営業なので具体的に何時に出荷されるのかは不明だが。すべての新刊を網羅しているわけではないが、公式Twitterをチェキっておくのもいいだろう。

上記を考慮すると本家のほうが立ち寄る機会が多くなるかもしれない。が、また訪れたいなと思える素敵な場所だった。24時間営業年中無休なのはデカいし、店内は思っていた以上に落ち着ける空間だったし、本家メロブとの差別化が良い具合にできている。
とりあえず1号店としての駆け出しとして順調に頑張ってほしいし、今後あらゆる地方にオープンしてくれるといいだろう。行ける距離ならぼくは行きますよ。あと単純にぼくはお店のレイアウトがどうなっているのか興味あるクチだし。

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