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【地獄楽】アニメ第5話「侍と女」感想
◆これまでの感想まとめ
◆佐切さんの覚悟を描いた第5話
今週第5話は原作10~12話がアニメ化された。映像面で見るなら13話の先っちょも含むか。恐らく次回で折り返し地点にあたる6話で2巻分は終了だと思うが、全13話予定なのでこのペースだと1クールで原作5巻まで進むことになる。そうなると分割2クールで完結できるかどうか怪しくなってきた。最低でも3クールは余裕を持った方がいいのかもしれない。結局そこまでやるかどうかまだ分からないが。
なんだかんだ言って構成のチョイスも、テンポも、ペース配分も全然問題ない、良い出来になっていると思いますよ。
◆無人島0円生活
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天の神!地の神!油の神よ!我の料理を美味しくしたまえ!油へポーン!
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画眉丸くんが飢渇丸なる忍者の携帯食を作ってくれた。乾燥したうんこかと思った。食事中の方は大変申し訳ないメシテロですが特に腹を切ってお詫びはしません。ていうか、いちおうマジで実在するのでうんこではないのだが。そのうちコラボカフェやアニメイトのシール付きお菓子として販売されそうだ。恐らくクッキーのようなものとして。
全員が信頼できる仲間だと断定し難いが、こうしてみんな集まって作戦会議や情報整理をするのは楽しい。遠足みたいである。但し、死と隣り合わせのソレになるが。
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侍にハナガサイタヨ現象が発生していたが、その花はまさにこの島にあるソレと酷似していた。毒々しいカラーからして嫌な予感はしていたが、やはり。そして帰らぬ者となった侍は、この島に佇んでいるのだろう。それ以上に不気味なのは人工物のように見える石像だ。
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今回新たに、明らかに交尾としか思えない悪趣味な石像まで見られた。人間がこの島の何かに捕らわれたのなら、じゃあなにをされたのか?なにかをされてこのような石像にされたのか?と無理にでも嫌な想像が働いてしまう。故に、好奇心が湧いてくる。
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クリーチャーには内臓や生殖器がないと判明。
だので杠を演じるりえりーに「ちんこないんだ」とピー音なしで直球発言させた。いやピー音あったらあったで色々ブチ壊しだし、妖艶さがすごいこのキャラなら言ってもおかしくないのだが、その、声優さんってやっぱり大変ですね………
クリーチャーはやはり彼らからも生物と人間の悪魔合体に見えたようで、とうとう「悪趣味な曼茶羅の中に放り込まれたみたいだ」と言われたのが印象的だった。すごいしっくりくるな。まさに「地獄楽」というタイトルを示唆するような、ガチの悪趣味感がすごい。
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だから仙薬が実在するのだと確信する画眉丸くんのスッゲエワルツラがイイ!!主人公にあるまじき凶悪ヅラだが、個人的にこの子の好感度高いし、こんなやべー島でもなんとかしてくれる期待性が更に高まった。こういうキャラはやっぱり良いなあ。
◆ヌルガイと山田浅ェ門典坐
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山の民(サンカ)であるヌルガイくんは何故死罪人なのか。
この徳川の時代では、彼のように山野で生きるものたちは「まつろわぬ民」として逆賊扱いされてしまう、悲しい過去を持つからだ。そして家族が皆殺しにされてしまった。
ううむ、実に理不尽だなあ。「好きなことをして生きていく」が通じない、シビアな世界。これは今週の佐切さんに通じるものではないだろうか。
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そんな彼担当の典坐くんは彼を処刑することに疑問を抱き、今回の仙薬争奪戦の話を持ってきてくれたわけだ。かなりの聖人じゃん。話数を重ねるにつれてドチャクソやべえミッションだと判明してきたが、希望を求めるなら乗ったほうが良い話かもしれない。
それにしても典坐くんはヴィジュアル的にもキャラの濃さ的にもそんなに主人公っぽくないのに、一番少年漫画の主人公している気がする。本作で珍しい熱血要素があるからだろうか?無実の少年を助けてくれるのも、『逆転裁判』の成歩堂くんっぽい要素がある。
「それならやる事ァ一つでしょう」
— 『地獄楽』公式 (@jplus_jigokurak) April 29, 2023
「何がなんでも生きのびろ!!」 #地獄楽アニメ pic.twitter.com/oqqtBnY3fz
典坐くん、スッキリハッキリした良いキャラだなあ。早速好感度が高い。小林裕介さんの好演が活力を増してくれる。
ヌルガイくんは結局これからどうしたいのか分からず、「ちゃんと説明してくれよ」という言葉には視聴者も共感したのではなかろうか。そして、シンプルに「死にたいかどうか」を問えばやはり死にたくない。分かっていたことではあるが、その言葉が聞きたかった。
まだこの二人はそこまで濃いキャラではないのだが、共感力が高い時点で十分だ。「理不尽に死罪人にされる」「そんな子を助けてあげたい」良いじゃないか。典坐くんが彼にそれだけ肩入れしてくれるのも、シンプルに見て見ぬフリしていられないキャラなのだろう。
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で、ヌルガイくんは女の子でした。イェ~イ騙された人おる~?
ぼくだよ!!!!!!!!
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また1組、幸せになってほしいキャラが出てきたなあ。きびしいかもしれないが、長く生きらえてほしい。
◆島から帰るべきか問題
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前回ヤムチャの波動を強く感じられて、ほんとうにこの先生きのこれるかどうか凄まじくアヤシイ佐切さんだったが、とうとう源嗣殿から帰れと言われてしまった。全く以て同意いたします。ほんとうにそれです。
ただ源嗣殿は非常に合理的な発言をしてくれるのはいいのだが、ちょっと言い方をですね…「女だったら次期当主と結婚する務めがあろう」「女の限界だ」とか、現代だったら似非フェミニストがブチギレそうな男尊女卑な発言を繰り出してくる。そこは癪に障った人もいるのではなかろうか。別にいいじゃん女性でもさあ。だがそこは時代の問題なのだろうなあ。
というか、前以て神仙郷がヤバいと分かっていた上でこんな島に来てしまった時点で詰みを覚悟せねばならないのだが。そも、何事もなくフツーに帰れるのか?という疑問もあるのだが。そういえば期聖殿は今頃どうな
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期聖殿ォォオーーーーーーーーーーーーーーーー!!
この人綺麗に死亡フラグを回収していったよ!いやまだ声は出ていたけど、もう人としては完全に死んでいるよ!
うんまあ、フツーに帰還できたら「この人ラッキーマンじゃんやったね」と喜ぶよりも「呆気なく帰れるんだな…」と、神仙郷の脅威が一気に落ちてガッカリしていたかもしれないしなあ。
◆女として
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佐切さんにはコンプレックスがあった。
元より女として、父親を筆頭に幼少期から落胆の目で卑下されていたのだ。ふと思えば、山田家唯一の女性執行人は今のところ佐切さんしか見当たらない。他にいるかもしれないが、望み薄だろうな。
この前の幼少期回想で首切り一族の娘として石を投げつけられたように、どのみちフツーの人生を送れないハードモード。そんな一生を迎えるだなんて、彼女の立場を考慮すると果たして耐えられるだろうか?ぼくは同情したくなる。
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今週一番好きなシーン。
画眉丸くんと佐切さんの距離感が徐々に縮まっていく過程が本当にたまらない。この前は殺そうとしたが、前回は何も考えなくていいと言いながらバケモンから助けてあげたし、そして今回ちょっと不器用そうに彼女を気遣ってくれたのがすごく良い。
画眉丸くんにとってはまだまだフツーに優しく接せる相手ではないのだろうか、だがこうして自ら踏み込むように接してくれると、少しずつ人間としての成長面が見られるのがニヤニヤさせられる。なんだかんだ言って借りがあるからな。
妻と生きることを決意したので、それを邪魔する奴からは逃げず、真正面から迎え撃つ。今回佐切さんが大きく感化された言葉がソレだ。妻一筋な画眉丸くんらしい、是非叶えてほしいストレートな想いだ。
彼が自分以上に佐切さんを強いと認めていたのは「えっ今ヤムチャ化しているんですけど…」と最初ツッコみたくはあったが、1話での佐切さんはピークだったというか、画眉丸くんの支えとなってくれる心強さがあったのは確かなんだよな。
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「自分自身の事は自分じゃわからんもんだな。行動してみるまでは、皆同じか…」
良い台詞だなあ。なんかこう、現代にも通じるといいますか。有言実行してもないと分からないといいますか。「具体的になにをするの?」というのは、各々次第である。いつかのために覚えておきたい言葉だ。
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言えたじゃねえか。その言葉が聞きたかった。
「自分の生き方くらい自分で決めたい」という本音は、ヌルガイくんちゃんに通じるものがあったわけだ。だがしかし、これで源嗣殿が感化されて彼女を認める展開には至らないどころか、「聞くに堪えんな」と一蹴してて、ううむしぶといなあ。つーか源嗣殿がなんだか一気に小物臭くなってきたぞ。
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刀を抜いてまでわからせようとしたら止められたアアーーー!?
佐切さんぽんこつだと思っていたら、まさか覚醒タイプの人なの!?ある意味ヒロインでありながらダークホースポジション、今後成長することで化けるポテンシャルがあるのかもしれない。
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源嗣殿うしろうしろー
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あーん!源嗣殿が死んだ!
とはいえ、このクソデカ巨人・陸郎太はこの前も衛善殿をワンキルしていたくらいだからなあ。源嗣殿もそんなにクソ強オーラはないというか、それよりもぼくの中ではむっつり助兵衛という印象が強いので、まあ、うん…ご愁傷様です…ハナガサイタヨ案件にならないだけまだマトモな死に方なのかもしれない。このままムゴく肉塊にされるかもしれないが。R.I.P.
あとまあ、今回の佐切さんの説得で仮に源嗣殿を感化させるにしてもちょっと軽い(そこまですぐに考えが切り替わる人なのか?)と思うので、ここで片付けさせるのもアリだと思います。
というか、陸郎太は本当に人間なのか?まさか島のクリーチャーじゃないよな?逆に言えば、仲間にできればとても心強いのでは?コイツを手懐けられるハードルのほうがヤバそうだが。