『ダウナーお姉さんは遊びたい』週刊コロコロコミック連載・コロコロホビーコメディが連載開始!忘れかけていた童心がゴーシュート!【漫画感想】
◆週コロ新連載
2024年10月21日(月)より週刊コロコロコミックにて『ダウナーお姉さんは遊びたい』が連載開始された。
月刊コロコロコミック。毎月15日発売。
ホビー、アニメ、ゲーム、コミック、YouTube、性癖、うんこ、ちんこ、etc。皆さんご存知の通り、創刊からあと数年で半世紀を迎えようとしている現在も小学生読者にとっては欠かせない愛すべき聖書(バイブル)のひとつである。
プレイボーイが世の中すべての情報と大人気格闘漫画の最新語録が詰まっていると言われているように、コロコロも現在の小学生のトレンドが詰まっている。かどうかは最近全然読んでいないのだが実際そうらしい。
かくいうぼくもかつてはコロコロキッズ。
生まれて初めて買った漫画の単行本はもちろんギエピー。察しの通りぼくはピッピが大好きだから、ギエピーもネットで擦られるのを気にせず穴久保先生の描くピッピも好きだった。
さてそんな本作は「かつて少年だった全ての人々へ」という週コロのターゲット層がわかりやすいキャッチコピーを引っ提げている。前身となるコロコロアニキに限りなく似ている。
もう連載前から「少年呼びするダウナーなお姉さん」というコンセプトでキャッキャされていましたからね。アグネス・タキオンに魔改造されていましたからね。週コロでゴルシ主役コミカライズされているのを良い機に。そんな似てねえと思うけど。
性癖破壊案件はいつの時代もコロコロが継承しているのはともかく、この漫画は告知されていた頃からぼくも楽しみにしていた。予告カットからこのお姉さんがコロコロホビーをいじりまくるのは想像がつく。駄菓子を題材にしたサンデーの漫画『だがしかし』をホビーに変えたようなものかもしれない。
というわけでねんがんの更新日、レッツ&拝読だ!
…玩具で世界征服を企む悪の女幹部?
◆女の子(?)にコロコロを読ませる企画性
思った以上に顔が良い…
いやそれはいいんだけど、この主役のお姉さんはやはりコロコロホビーを嗜む人だった。だがそれがまさかプレイボーイばりに流行最先端を掴もうとするコロコロ愛読者とは恐れ入った。そこまでは想定していなかった。いわばコロコロアネキとも言える。
「女の子におっさん趣味をやらせる漫画・アニメ」はごまんとある。それを本作はホビーに置き換えたと言ってもいい。
ただの大きなお友達じゃん。
ただいちおうコロコロホビー漫画には女の子も嗜むケースは稀によくある。例えばネットで大人気の「ハイパーヨーヨー」を題材とした『超速スピナー』の霧崎マイという女の子もヨーヨーをやっているし、現在のコロコロメインコンテンツである『ベイブレードX』にだって女の子のベイブレーダーがいる。
だがしかし、お姉さんがコロコロを読むのはありそでなかったコンセプトだ。
別にジャンプなら女性人気の強い作品があるから読んでもそこまでおかしくない。『アオのハコ』の千夏先輩だってジャンプを読むし。いちおうコロコロも女性人気がある作品があるそうで、確か『ブラックチャンネル』に夢女子がいると聞いた。昔なら『爆走兄弟レッツ&ゴー』にBL人気があると知ったときは驚いた。といっても本作のお姉さんはそういうキャラ萌えの趣向ではなくて、ホビーそのものを愛好している模様。
個人的にはコロコロの巻頭によくある横長ポスターページが取り入れられている解像度の高さに感心した。
よくわからない人に説明するとこれは巻頭に二つ折りにされた状態になっていて、それを広げると「コロコロ独占速報!!!!」みたいなクソデカキャッチコピーが添えられつつ表裏に最新グッズやポケモン最新作等のコロコロ注目作品が横長に贅沢にまとめられているページだ。
今でもこういうのはあるかは分からないが、実際このような描写が取り入れられたなら現存のはずだ。こういうポスターページはコロコロの醍醐味で良いなあって思う。あまり馴染みがないホビーでもとりあえずチェキってみるかという探求心を煽られるんだもん。編集部巧いわ。そりゃあ小学生のバイブルだわ。
◆ホビー版『だがしかし』?
まあぶっちゃけホビー版『だがしかし』といえばカタがつく。事前に予想した通りだが、期待通りでもある。
今回の第1話に登場した「ベイブレード」に続き、これからどんなホビーが題材にされるのだろうかという興味深さがある。面白うんちくも流れるに違いない。
とりあえずカラーページにトムキャットレッドビートルがあったので常識知らずのボーグ馬鹿なのは確定的に明らか。
つーかこの人案外常識知らずかもしれない。詳細は後述するが、常に大量のベイブレードを懐に納めるホビー漫画のあやしいおじさんエミュしているからな。
『だがしかし』は漫画がもう10年前に連載開始(アニメ2期は6年前)なので、次回作『よふかしのうた』は知っているが『だがしかし』は知らない人はいるかもしれない。
上述した通り駄菓子がテーマなのだが、年齢不詳のミステリアスなお姉さん・ほたるさんがかわいくてえっちでおもしれー女なのがぼくに刺さりまくった。今でも通じるかわいさとキャラデザである。実質お姉さんというか令嬢で一見田舎町とは無縁そうなヴィジュアルだが、駄菓子屋ではしゃぐのが一番似合うギャップが最高だった。
本作のお姉さんはまさにほたるさんに通じるところがある。いやおっぱいでかくねーし、ほたるさんは少年呼びするダウナーな人ではない(というか現時点だとそこまでダウナーか?)のだが、ホビーの話になるとコロコロキッズ同然にウキウキになっててほたるさんの従姉妹なのか真っ先に疑った。
◆お姉さんは何者なの?働いてるの?
作中でも不審者呼ばわりされているこのお姉さん。
公園のベンチでコロコロを読んでいるのはまず変というか、実際そんな子供は見たことはない。いやぼくは学生の頃ジャンプを読んでいたことは稀によくあったし別に読書くらいしてもいいのだが、ベンチでコロコロを読むのはなんかあんまりしっくりこない気がする。毎月付録がたくさんついているし、そのせいか輪ゴムで縛ってあるし、付録を失くすとまずいから屋内で読むイメージがあるからなのか?
今回一番やべーなと思ったのはこのお姉さんベイスタジアムまで常備しているのかよ!?
当たり前のように用意されていて、一切ツッコまれることなくゴーシュートしていたのは面白おかしかった。
この人なんなんだ?ゲボアドの通信ケーブル持ってるやつは英雄視される全国共通ローカルコロコロネタを信じて育ったのか?だからスタジアムも持ち歩いているのか?そもそもこの人は普段なにをしているんだ…?ニート…?元悪の女幹部で現在ホビーショップ店長説…?
ただのホビー好きのお姉さんかもしれないが、狙いすまされたミステリアスっぷりに早速惹かれてしまったのでこの漫画の勝ちである。そもコンセプトが刺さった時点で毎週の楽しみがまたひとつ増えてハッピーハッピーやんケ。
◆先行有料配信
さて続きは来週…なのだが実は有料で第2話が先行配信されている。
どうやら週コロはリニューアル後そのような施策を取ったとのことで、まあ商売としてはいいのではないだろうか。お布施は作品への貢献にもなるから、でもやはり無料で読んでみたい気持ちがある。
なんでも新規会員登録するとポイントがもらえるとのこと、じゃあ試すしかないじゃん。
やったぜ。
は?
え?は?は????これポイントじゃ読めないの!?結局課金するしかないの!?
110円で100コイン、今回30コイン必要だから約30~40円課金すれば読めるってことか。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤロー!!オラー!!
ラアアアア!!
ふうありがとうございました…
2話は8ページ+本日のホビー紹介1ページと短めだったのだが全然妥協できる。『だがしかし』同様ショート形式で十分な題材だから。次回以降感想を書くかどうかは分からないが、たぶん書くならグダグダと題材になったホビーについて色々書くんじゃないかなあ。せっかくだから見識を深めようぜ的な。気が向いたらやります。
というわけで今後に注目かつ楽しみな漫画がまたひとつ増えた。
これから一体どんなホビーがチョイスされるのか。
この漫画そのものがおもちゃ箱のようになるかもしれない。
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