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『ダウナーお姉さんは遊びたい』第7話感想 公園を賭けた決闘(デュエル)が遂に開幕!今週作画がスゴイぞーかっこいいぞー!!【漫画感想】


◆出オチ

2024年12月2日(月)に『ダウナーお姉さんは遊びたい』の第7話が配信された。

★前回の感想

よし。

元ネタは言うまでもなく『デュエル・マスターズVS(バーサス)』と『でんぢゃらすじーさん邪』のコロコロコミック本誌で行われた奇跡のコラボレーションである。
もう結構数年前のネタ(『デュエマVS』は第5部で2014年4月~2017年2月号に連載とのこと)なのだが当時はもちろんめちゃくちゃバズった。複数作品掲載可能なコロコロ本誌ならではの一発ネタなのでコロコロコミックの企画性をものすごく羨めていた。最高にロックな編集部だなって思う。

こういうパロネタの面白さって使い方の上手さにもよるし滑りかねない危険性もあるのだが、コロコロネタがディープで期待値が高い本作ならいつかやってほしい気持ちが前以てあったのがポイント高いんじゃないかな。
あと煽りが「次号、大注目!!」ではなく「次頁、大注目!!」と約束された運命を切り刻んでいるのも見所さんだ。読者の期待と予想を裏切らない。冷静になって考えるとお姉さんが破天荒極まるじーさんエミュやっているんだよなこれ。フツーやれねえよ。

これ当時は一体どのような打ち合わせが行われたんだろう…?
曽山先生が松本先生のネームを見て「ちょっと『デュエマ』とコラボしてみませんか?次のページに『じーさん』が載る感じで」「面白そうですね!いいですよ!(…ん?次のページ…?)」と打合せしたのかな。
描き上げた原稿をせーので見せ合ったのか、はたまたコロコロの見本誌が届くまでのお楽しみだったのか、いざコラボを刮目すれば松本先生が孫フェイスエミュしているのが想像できる。

ぶっちゃけ余韻台無しなんですけど、コロコロ読者層はそこまで気にしていないんじゃねえかな!まず一発ネタとして笑い飛ばせるし!こういうの大好きだと思うんだけどなコロコロキッズなら。無論ぼくも大好きです。だからって容易に真似はできない禁じ手だけどね。

なおTVアニメ版『デュエル・マスターズ VSRF』ではじーさんと孫が友情出演して「デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪VSRF」というロマサガみたいなタイトルになったらしい。タカラトミーもフットワーク軽すぎんだろ。つーか、このアニメもじーさんみたいにわけわかんねえことになってる…
『デュエマ』ってこんなカオスアニメなんですか?

◆決闘開始

たとえかわいい女の子だろうが、本作はいちおうコロコロ漫画にカテゴライズされるのだから容赦なくアフロに仕立ててやるのは好感が持てる。お姉さんが「ド根性高校生なのかい?」とコメントしていたので、恐らく元ネタは『ド根性小学生ボン・ビー太』と考えられる。

ところでひかるちゃんって中学生だと思い込んでいたんだけどその実高校生なんだな。このへん今後はそこまで意識しながら読むことはないかもしれない。晴くんとは数年年の差にすぎないし。いちおう晴くんは「保志さん」呼びだが慣れるかなあ?

決闘の約束をしたのは3週間前に掲載された第4話だ。
2週間前は合体コロコロ回だから、この回想は第5話side-Bとも取れるのは面白い。
ひかるちゃんの修行過程はあまりにもガチだった。『デュエマ』の漫画や動画を見るのは必須だとして、バイトで自分で稼いでカードも買ったのだろう。えらい。ドローの発声練習やカードバトルとは関係なさそうな筋トレを始めたのは…まあホビー作品において素振りは基本だし。

つーか、公園を本当に我が命のように賭けすぎじゃないか!?この子ガチすぎじゃないか!?「オレ自身がコロコロホビーの主役になることだ」を有言実行してるよ!
あまりにもおかしいことなのに、それでも全然良い気がしてきちゃったな。実にコロコロ漫画のセオリーやってくれている。ぼくも感覚麻痺ですわ。

今週作画がすげえすごい!!
山鷹先生の引き出しがますます増えてきてませんか!?
これは毎週10ページのショートギャグ枠だから成せる作画全振りなのだろう。『デュエマ』とのコラボとして描き下ろしが実現化されるといいなあ。
たぶん山鷹先生はコロコロキッズの頃から『デュエマ』のクリーチャーをジャポニカ学習帳にひたすら描きまくってて描き慣れているんじゃないかな。躍動感がもうすごいもん。一発ネタの『デュエマ』外伝も見てみたくなった。…本作はまさにそうなっている気がするけどな!

◆決着

太ももえっろ…てかえっろ…
そしてさりげなくこんなところで花京院とポルナレフの友情パロディ。『デュエマ』のクリーチャーと仲良しなお姉さんにほっこりさせられる。しれっとクリーチャーをスタンドよろしく具現化しているのはお姉さんなら可能そうな謎の説得力があるんだよなあ。お姉さんは友達がいなそうだからクリーチャーがエア友達なんだろとか、そんな残酷なことは言わないであげよう。

すげえなこれ。
『デュエマ』は全然知らないのにソレが元ネタなんだとひと目で分かる…!

いやほんと『デュエマ』はよく分からないんですよ。
カードゲームらしく人が死ぬのは把握しているんだけど、これの元ネタもその一例なんだろうけど、『デュエマ』以外で見当がつく作品がさっぱり思いつかないくらい謎ミーム化されているのは本当にすごい。
『遊☆戯☆王』とか『ウィクロス』でもこんな塵となっていく死に方はなかった気がする。『デュエマ』の死に方ってなんだよ。

まあこればかりは伊達に原作漫画が四半世紀も続いているだけあるな。『デュエマ』の偉大さを改めてわからせていただきました。

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