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『ミギとダリ』第8話「ふたり≠ひとり」感想 今週も衝撃展開、混迷していく謎 瑛二くんの思惑は一体…


◆これまでの感想

◆秋山家

こんなときにぬるぬる作画キメるな。
前回ラストにてダリを赦さないと誓ったミギは秋山くんちに住み着いていた。秋山くんはミギダリもという秘鳥くんへの愛が重くて怖いのだが、まあ彼なら心強い味方になってくれるだろう。こういう負の展開の際に秋山くんがいてくれて本当に良かった。
しかし姉ちゃんとはあまり仲が良くないようだが、このまま最終回までそんな感じなのだろうか?久々再登場ってことは何かしら活躍の布石を打ってくるのをにおわせるようだが…

ダリ訪問。秋山くん視点だとドリフみたいだ。
やはりミギを連れ戻しにやってきたわけだが、「なんで外に…」から「窓から出ちゃって」とナチュラルにアドリブを決めてくるダリ。いやそれは無理があるのでは!?てっきり転落したのかと心配しちゃうんじゃないか!?ていうか、後々秋山くんに正体バレそうだなあ…バレても彼なら秘匿してくれる絶対的信頼あるんだけども。

◆復讐と復習

秋山くんに紅茶を出させている隙にミギ説得。秋山くんが戻ってくれば「クソッ…邪魔だ!どっか行け!」ってひでえ良いようだな!?お前んちじゃねえだろ!
というか、ダリにとっては秋山くんはあまり信用たる友人ではないのだろうか?交流描写はそんなにないしなあ。逆にミギからすれば前回のジェバンニとか今回匿ってくれたりとか、そもそも秋山くんちにやってきた時点で頼っているも同然だろう。この辺の地味な違いも興味深い。

特に理由の無い暴力が秋山くんを襲う!!
いやいちおうミギが隠れているクローゼットから物音が聞こえたのでそれを防ぐためなのだが、秋山くんからすれば謎すぎるよ!「これも復習(≠復讐)のためなんだ!!」と言われて納得しているのもすごいが!些細なことよりも勉学が大事なのをわからせたいとはいえ、やっぱり殴るほどのものではないよね…??

ミギ、自由への開放。秋山くんも大概自由な格好しているな。しかも深夜にこれだし。

ひとりで復讐すると抱え込むダリ。ああ…ますますこのふたりの距離が遠ざかっていくのが悲しいなあ…だからこそ和解のカタルシスには強く期待したいのだが。今は堪えるんだ。

◆仮装大会

オリゴン村ではハロウィンの時期に仮装大会が開かれるとのこと。で、おばあちゃんからモスキートのコスプレ服を渡された。われわれの世界では今の時期になっても蚊が飛んでいるが、やはり季節外れすぎる。つーか誰とも被らないだろうから大穴狙いとか、いくらなんでもニッチすぎるだろ。大賞取れたらミラクルすぎるくらいニッチだよ。
クールにはダリにはやはりこういうのは好きではない。まあ全然似合わないもんな。ミギだったら確実にかわいこぶりながらの装備がしっくりくるだろうな。

昨年は瑛二くんが優勝。名画のコスプレは案外しっくりくる。顔が良いのが起因なんだろうな。というかこういうのには参加するのか。今でもホラー色が強いお母さんに強く言われて仕方なく参加の線もあるだろうが。今年も参加するとのことで、復讐の舞台としては良いかもしれない。大衆の人々への復讐披露はどうなんだろうと良心が働くが…

◆ひとりの生活

いやどうしてこうなった。
これらを中心に、これまでのミギダリ共同プレイが今回不可能なため、てんでいつもの本調子が出せないのは無理もない。双子で一人を演じていることは異常なので、一人しかいない今が普通。とはいえ、ここまで前半戦を見てきたぼくからすれば、ミギがいない寂しさ・物足りなさ・煩わしさを痛感させられる。

アヒルの水鉄砲は目から出るのこえーな…
でもこれ、なんだか泣いているように見えるのは何かの暗示だろうか?と思ったらそんなことは全くなかった。寧ろ、アヒルの片目を塞ぐことで水が強く発射されることを機に、「僕の中にいたミギを消せばいい」と悲しい決別だ。ダリ…そんな悲しいこと言うなって…
とはいえ、これは園山ひとりを演じることに限界が訪れ、ミギとダリそれぞれ個として生きていくケジメになるのかもしれない。本作タイトル『ミギとダリ』を強く主張するかのように。

「さあ、復讐劇の幕開けだ!」

残念なイケメンの究極系だな…うん…

◆大会当日

丸太は自分が齧歯目なのを自覚した上でのビーバー。まあウケはいいだろう。

秋山くんはブレてなくて逆に安心感がすごかった。

で、ダリはケチャップを使って吐血。ありがた迷惑だな!
つーか、パンクロック精神かよと思ったらおばあちゃんもそれなら優勝だったと言っててダメだった。

◆作戦

ダリの作戦は瑛二くんを敢えて優勝させて玉座に座らせるというもの。何かしらギミックが施されているのだろう。その通りだった。

だが呆然と立ち尽くす瑛二くん。最近彼に大きな変化があっただけに、テンションを高めさせるのも無理な話だ。

そしてダリが思想感染させておひねりを出させまくるというトンデモプレイ。なんか勝手にワケアリな吟遊詩人として勝手に物語を展開させられている!いいのかこれ!瑛二くんは無気力気味だが、困惑しかねないんじゃないか!

結局優勝は瑛二くんに決定なので、玉座に座った瞬間かぼちゃが頭に直撃という残酷すぎる復讐計画。それはいくらなんでもダメだろ!!真相はどうであれ、瑛二くんがミギダリママを突き落として殺したのをそのまま返すように殺すのはムゴすぎてヒくわ!

だが、瑛二くんはこれを辞退。ていうか意識はあったんだな…ママにマインドコントロールでもされているかと疑っていた。

◆予想外な結末

代わりに優勝となる次点とは、秋山くんとタッグを組んでいたミギだった。あのもうひとりの謎の鳥人間からして怪しかったが、個人的にはパペットマペット感覚でもう一体鳥人間動かしてた説もあった。秋山くんにはきっとできるだろうそれぐらい。
勿論、ミギを玉座に座らせてはならない。だがここでダリが表に出てしまうといよいよここで正体がバレてしまう諸刃の剣。その代償を分かりきった上でダリが助けに行こうとしているのがなんだかんだ言いながらお兄ちゃんやってて好きなんだよな。故に和解につながる布石でもあるのだと考えている。

瑛二くん何故………
いちおうこの後のCパートで意識回復となったが(ED中は「これどうなるの!?」とパニクりまくった)、敵対視していたはずの秘鳥くんもといミギを庇ってやった理由はなんなのだろうか。罪を抱えていた故の罰の自覚?せめてもの償い?罪滅ぼし?

KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!111111111111111111111111111111111111111111111111111111

いやもうラストマジぞっとしたわ!!
瑛二ママがあからさま黒幕くさいのは相変わらずで、ホラー係数高すぎるんだもん!カメラ目線でこっちを見たのはほんとヒエッ…となりましたよ!

感情がぐちゃぐちゃになって混ざり合い、駆け巡る。
そんな不思議なアニメ視聴体験だ。ぶっちゃけもうシリアス:ギャグ=6:4の割合になっているのだが、本当に縦展開が面白すぎる。彼らの行方を早く見届けたい、次週が楽しみだ。

そしてこのアニメは毎週ヒキが巧い。今週においてはBパートとED後のCパート、どちらとも衝撃のラストだったもんなあ。

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