キュビスム展
国立西洋美術館で開催されているキュビスム展に行ってきました。
正直あまり好きなジャンルではないのですが、山田五郎さんのコメンタリーが聴きたかったんです。(笑)
もちろんこれ↑も、後編も視聴済み。
行くまで知らなかったのですが、アンリ・ルソーの「熱帯風景、オレンジの森の猿たち」という個人蔵の絵も来てたんですね。
キュビスム展、写真撮影OKなものが割と多かったのですが、ルソーは撮影NG。
てか、あとで見返すなら図録の方が綺麗だし…と思って他の絵の写真も撮らなかったんだけど、こうしてnoteを書くなら撮ればよかったと今になって後悔してます。。
五郎さんのYouTubeでは「天然ヘタウマおやじ」として愛されてますが、私、ルソーが大好きで、わざわざバーゼルまで見に行ったりしてるんです♪
図録には「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」も載ってるけど、私が見に行ったときは、お猿さんの絵しかなかったです。巡回するようなので次の京都市京セラ美術館で見られるのかな?
見たいなぁ…いや、でも、京都は遠いな…
ルソーはピカソが気に入って収集していたことで有名。
なのでキュビスムではないけど今回も展示されていたんですね。
絵の上手いピカソにしてみたら、ど天然のこんな絵は狙って描けるものじゃなく、「逆にすごくね!?」と思ったに違いないと五郎さん、YouTubeで力説されてます。
(ルソーの回、すごくおもしろいので超おすすめ。)
ヘタクソかもしれないけど、色彩バランスや根気強く丁寧に描き込まれている感じが私は好きなのです。
さて、キュビスム展。
セザンヌやルソーの影響を受け、まず、ジョルジュ・ブラックとピカソが分析的キュビスムを推し進めます。
この分析的キュビスムの頃のブラックとピカソの絵は署名がなければどちらがどちらの作品なのか判別できないレベルでよく似てました。
どっちも茶色っぽく、もはや工場なのかギターなのかわからん…
* ブラックの「レスタックのリオ・ティントの工場」は著作権的にダメなようで、ポンピドゥセンターのサイトでも写真掲載なしでした💦
とにかく、分析的キュビスム、難しいです。
一方で、フェルナン・レジェやファン・グリスといったギャラリー・キュビスムや、ジャン・メッツァンジェ、ロベール・ドローネなどのサロン・キュビスムなど、キュビスムは広まっていきます。
カタログの表紙にもなっているこの絵は想像してたより大きく、何が描いてあるかわかりやすくてよかったです。笑
奥さんのソニア・ドローネの「バル・ビュリエ」も色彩豊かでかわいらしい印象を受けました。
家に飾るならこの絵がいいな♪
今回、音声ガイドを聴きながら進んでいったわけなんですが、アルベール・グレーズの「戦争の歌」という絵の解説で混乱しました。
この絵は作曲家のフローラン・シュミットの肖像画なんだそうです。
音声ガイドで、「この絵のなかの男性な顔がわかりますか?指揮をするシュミットです。」みたいなことを言ってたのですが、わかります?
ちなみに私たちは、
私:「…男の人、いた?」
夫:「いや…わからんな」
という切ない会話を小声で交わしました(涙)
でも、今改めて見てみると、なんとなーくわかる気がします。
青いところがおでこで、真ん中あたりの「し」みたいな形のものが目…で合ってますかね?
とすると、目の上の水玉模様はなんなんだろう??
リズムとかハーモニーとかかしら?
いや、そんなこと気にしないで全体を見ればいいのか。。
展示の締めは、ル・コルビュジエでした。
会場となった国立西洋美術館はコルビュジエの設計ですもんね。
五郎さんのコメンタリーで、「コルビュジエが設計したようなモダニズム建築は元々キュビスムの影響を受けてできたものだから、当然キュビスムの絵が合う。だから、この手の絵画が発展したのです。」
というようなことをおっしゃっていたのですが、納得です。
企画展のチケットで常設展も見られることは知っていたのですが、企画展だけで疲れ果てて帰宅。
次回は常設展を目的として見に行きたいと思います。