500円と共に世界征服を。
世界征服とは自分の地図を広げることであり、自分を幸せにすることであり、自分を知らしめることである。
筆者は晴れた日には散歩するように心がけている。散歩は健康にいい、健康にいいとはつまり自分を幸せにすることだからね。つまり散歩することで自分の幸せをコントロールしている。自分を征服するには10分程度の散歩で十分なのだ。と、なると自分の価値は10分? となるがどうもただ散歩するだけでは退屈で散歩する気になれない。ある種の抵抗があるわけだ。ここに私は500円を追加する。コンビニで500円まで買っていいと自分にコードを書いて散歩するわけだ。するとどうだろう。その日1日をやり遂げたように感じる。ビールを一缶、お菓子を少しで自分で自分を征服することは可能なのだ。
ではここから話を伸ばして誰かにバーで500円のビールを奢ったとしよう。ビールを飲んでいる間、相手はまぁだいたいは上機嫌になる。その上機嫌に乗じて相手の様々な話を聞き出すことで相手の面白い部分を知れることができれば500円で自分の見識、つまり認識の地図を少し広げることができる。ついでに自分の顔も覚えてもらえれば一石二鳥となり、これも世界征服の一歩となる。
世界に空白はもう残っていないだろう。あらゆる場所に人間の足跡や人間の集落がある。となれば世界を征服すること自体はある意味では時代遅れなのかも知れない。世界は人類によって征服されてました。という事実に気が付くだけなのだから。で、あるならば次の世界征服を見つけなければならない。なぜならないかはこの世にはもう世界征服くらいしかやることがないからだ。世界は人類に包まれた。ならば人類を征服するしかやることはないだろう。まず人類の一人として自分の征服から始めよう。自分を健康にして、幸せにして、楽しくしてやる。これが人類征服の一歩であり、二歩目は隣に座っているよくわからんおっさんにビールを一杯奢ることだ。これを読むあなたが世界を、人類を征服するのには銃も名声も必要ない。少し話ができる教養と500円があればいい。それだけで世界を牛耳る人類とやらを簡単に征服できるのだから。
だからこそ言う。健康と幸せと楽しみのためにこのブラウザ、ないしスマホなりを閉じて散歩へ行け。公園で虚無になってビールを飲みスナック菓子を食べると世界を手に入れた気分になれるぞ。少なくとも適当なツイートして無になるよりは世界を征服した気分になれた。さ、世界征服をしに行こう。