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友達を大事にするということ

たとえば、小中高、どれでもいい。
卒業アルバムの最後、
寄せ書きのページを思い返してみてほしい。

「ずっと仲良しでいようね!」

「私のこと忘れないでね!」

そんな言葉達が並んでいるのではないか。

さあ、それを書いた時、書かれた時の心境は
___当たり前じゃないか
___今こんなに仲良しなのだから
そんなものではなかったか。

今仲がいい友達はずっと仲がいい。
無邪気に、当たり前のように、
そう信じていた時期があった。

しかし実際は。

寄せ書きを書いてくれた友達で
今も変わらず親しく接している友達など
ほとんどいない。

進学、就職、と、自分の周りの環境が変わる中で、
交友関係も目まぐるしく変化していった。

小学校の友達
中学校の友達
高校の友達
大学の友達
それぞれできちんと深い友達はできる。
ただ、卒業するとそれっきり。
関係は薄れていく。

「幼なじみ」なんて間柄をどれだけ羨ましく思った事か。

友達は大切にしてきたつもりだった。

でも、大切にしてきたつもりだったのは
そのとき、目の前の友達であって
昔の友達を保つ努力というものはしてこなかった。

恋と同様、友情においても、
絶やさないような努力をしなければならない。
婚姻関係や親族関係など、確かな書類や約束事で結ばれたものと違って
なんの証明もないただの「友人」という間柄。
それは、努力しなければすぐに朽ちてしまうもの。
大事にしたい友達は
こまめに連絡するなり、離れててもたまに会うなり
絶やさない努力をしなきゃ。


大人になって気付くなんてね。

親友だったあの子に

今からでも連絡してみようか。