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「頭痛が痛い」や「馬から落馬」—重複表現について知ろう!
「頭痛が痛い」や「馬から落馬」という表現を耳にしたことはありませんか?これらは、意味が重複している「冗語(じょうご)」または「冗長表現」と呼ばれるものです。冗語は、言葉の意味が重なって無駄になってしまう表現です。今回は、冗語とは何か、その例をいくつかご紹介します。
◆冗語について
冗語は、一見して意味が伝わりやすいように思えるかもしれませんが、実際には表現を冗長にしてしまうため、避けたほうが良いとされています。文章が無駄に長くなり、シンプルで読みやすい文章を目指す際にはマイナスの要因となります。理解しやすい文章を書くためには、余計な言葉を省くことが大切です。
◆冗語の具体例
ここでは、よく使われがちな冗語の例を紹介します。これらの表現に注意することで、文章をよりシンプルにすることができます。
頭痛が痛い - 「頭痛」はすでに「痛い」という意味を含んでいます。
馬から落馬 - 「落馬」は「馬から落ちること」なので、重複しています。
無料タダ - 「無料」も「タダ」も、どちらも「費用がかからない」という意味です。
細かい細部 - 「細部」は「細かい部分」を指すので、重ねる必要はありません。
自分自身 - 「自分」と「自身」は同じ意味なので、省略可能です。
その他の例を以下にまとめます。
前もって事前に(どちらも「事前の準備」を意味する)
全然まったく(どちらも否定を強調する言葉)
最初に初め(「最初」自体が「初め」を意味する)
後で後日(どちらも「後の時間」を表す)
一緒に共に(どちらも「一緒に」を意味する)
◆冗語についてのまとめ
冗語は、無意識のうちに使われがちですが、意識して避けることで文章がよりクリアで簡潔になります。シンプルな表現は、読み手にとって理解しやすく、読みやすい文章に繋がります。これを意識するだけで、日常のコミュニケーションや文章作成がグッとレベルアップするでしょう。