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″せっかくなので″歌舞伎座で歌舞伎を見た話。

こんにちは、はるりんpicです。
ブログ記事を書くのは久し振りですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は歌舞伎座で歌舞伎を観てきたお話です。
えっ、「FFX歌舞伎(2023年3〜4月)以来1〜2ヶ月に1回ペースで見に行ってるのに?」って?
確かにおっしゃる通り、歌舞伎座でちょくちょく歌舞伎を見ているんですが唯一行ったことのない″座席″があって、今回機会があってその座席で見ることが叶いました。
その席とは…

写真は南座(とうかぶ衣裳展で撮影)。
矢印の辺りが桟敷席。

桟敷さじき席!

はい、単刀直入に申しましてお値段が一番高い席です。
乗り物で言うと飛行機のファーストクラスとかJRのグリーン車にあたるのでしょうか。

11月は舞台機構のメンテナンスをする予定になったそうで、内容が初めて歌舞伎を見る方向けのライトな演目で上演、それに伴って全ての席種が通常公演の半額程度のお値段でチケットが買えるというスペシャル月間でした。

演目も『 三人吉三巴白浪さんにんきちさともえのしらなみ』『 石橋しゃっきょう』とまあまあよく聞くタイトルだし普段はなかなか座れないお席でのお試し鑑賞だと思えば…

こっ、これは行くしか…!(ゴクリ

腹を決めてからチケット手配まではやはり早かった。気づけばポチっておりました。

おなじみ歌舞伎座の正面エントランス
入り口はこちらでーす

余裕で行ったつもりでお弁当買ったりお手洗い済ませたりしてたら開演10分前で慌てて着席。

座席からの眺め。舞台も花道も近い!

第一部は歌舞伎講座的な内容でした。
普段の歌舞伎座では絶対にありえないポップな音楽と照明の演出ののち中村虎之介さんが七三の辺りに登場、そのまま映像(松本幸四郎さんの挨拶と過去に上映&再編集された舞台裏探訪動画)が投影される流れでした。
映像の後は虎之介さんと動物たち(歌舞伎の演目に出てくるライブキャラクター、とでもいうのでしょうか)が見得や立ち回り、だんまりを交えつつ小芝居。写真撮影がOKな場面もありました。

写真撮影タイムでのワンシーン。
花道でわちゃわちゃしてました笑

この写真撮影タイム、出演者の皆さんが結構フリーダムでした(笑)
客席降りはもちろん、2・3階席で学生団体が観劇していたのもあってか犬が2階席からひょっこり顔を出すシーンもありました。
(後から聞けば犬の″中の人″は中村獅一さんだったそうで。納得のサービス精神)

30〜40分の幕間を挟んで『三人吉三巴白浪』『石橋』が上演。いずれも演目も20〜30分くらいで内容も易しめ。尾上左近さん演じるお嬢吉三がキュートなワルなのが良かったー(*'▽'*) 中村歌昇さんのお坊吉三もかっこよかったけど、歌昇さんの立ち位置が上手固定だったから…遠い…!

『石橋』では『連獅子』とはまた違う獅子の精の舞いが見られました。花道で毛振りをする場面があって、毛先が客席まで届いてました。花道横のお席のお客さんはビックリされてましたね。
白い獅子の精1人(尾上松緑さん)と赤い獅子の精4人(中村虎之介さん・中村種之助さん・中村萬太郎さん・中村福之助さん)が登場する舞踊演目なのですが、赤い獅子の精のメイク(歌舞伎では顔というらしい)が個性が出てたのも見どころでした。
…しかし誰が誰と特定するのが大変だった笑

エントランス吹き抜けに飾られた和傘。
『白浪五人男』で五人衆が持ってる傘もありました。
小判(写真左)と三つ歯の高下駄。
小判は真鍮製で無地の板でした。
高下駄は思ってたほど重くなかったのが意外。
『三人吉三巴白浪』でお坊吉三が乗っていた籠に
ジェラぽんも乗れて大喜び。

エントランスの吹き抜けや2階ロビーには歌舞伎に登場する小道具がたくさん並んでいました。実際に触れることもできたので⬆️のように写真を撮ることも。

演目を楽しんだあとは3階にある食事処「花篭」に移動。予約していたアフタヌーンティーをいただいてきました。今回はサンリオのキャラクター「かぶきにゃんたろう」とのコラボメニューでした。

歌舞伎、和物なのでお重と篭での提供

スイーツにさつまいもや栗、かぼちゃに柿と秋の食材がふんだんに使われてました。どら焼きの焼き印と明太バターごはんの盛り付けがかぶきにゃんたろうになってるのが可愛い。

大道具さん特製の背景画、にゃんたろうのパネルと

今回の上演は「歌舞伎見てみたい」という方も誘いやすい内容だったなと改めて思いました。
また機会があれば誘って見に行こうっと。