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チェリまほに思うこと

 こんにちは。

 最近になってようやく、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」通称:チェリまほに手をつけました。私がYouTubeで第1話を見たのは大体6話が放送された後くらいなので、この作品が世間及び世界で話題になってからやっと流れに乗った、という感じです…(ちなみにおっさんずラブの時も6話からリアタイして、「えっ来週終わんの…」と絶望感に苛まれたことを覚えています。)

 私はネットコミックの作品を結構読むので、この作品のことは原作段階で知ってはいたのですが、「童貞」という言葉に付随する日本社会全体のイデオロギーがあまり好きではなく、ちょっと敬遠していました。なのでさらっと読みはしましたが、正直ハマるとはこの時思ってはいませんでした。

 しかし、そんな私に事件が起こります。
 とまあ言いますが、要はYouTubeで期間限定公開されているチェリまほ第一話を観た、ということです。

(これです↓)

 えっめっちゃ面白い、なんやこれおもろいやん!

 もっと早くにタイトルの先入観取っ払って観たかった〜、ってなった。赤楚さんの演技はおそらく初見でしたが、コミカルな動きも寝癖も可愛らしく、町田さんも笑顔が優しくてときめきメモリアル。というのも、とにかくこのお二人、演技のクセがない。みてて本当にどこかで生きているような感じ。

 そして、勢いでTSUTAYA TVに入ってしまいました。それからもうやらなければならないことそっちのけで、6話まで一気に観ました。

 泣いた。笑った。泣いた。
 こんないい話なんで今まで観んかったん、私。

 ここからちょっとネタバレと個人的見解に入りますので、ネタバレもろもろNGのかたはUターンお願いします。また、SNSやYouTubeコメント欄でのコメントを何件かお見かけした上での感想になるので、どなたかと一部重複した内容になってしまっていることと思います。失礼します。



 まず、このドラマ、結構コメディチックなんですね。黒沢さんの安達くんへの妄想が文字で収まりきらなくなるともうついに映像になるんですが、そのシーン、安達くんの可愛さが溢れているし音楽もなんかいい感じだしでクスッとする。けど、そこに同性愛を笑おうとかいう考えはなくて、純粋に恋心が溢れちゃって…となってるのがいいんです。好きすぎて心の声が大暴走。そこに軽蔑などは一切存在しない、ただただ温かな笑いが込み上げるのです。ほんとほっこりする。

 次に、黒沢さんのセクシャリティについて、本編で深く触れない、というより考えない、のがいいのだと個人的に思います。無理にカテゴライズしないんです。黒沢さんだけじゃなくって、安達くんについても、藤崎さんについても。それが心地いいし、今描いているのはそういう恋愛ではない、人間そのものだ、というのを伝えてくれるんですね。特に、藤崎さんのところはなんか観ながら号泣してました。こういうちょっとした一言で人間救われますよね。黒沢さんが安達くん好きになるの分かるわぁ、って一人納得しました。あと原作では藤崎さんの設定が原作から変わってましたね。これ、個人的にこのドラマのキーポイントだと思ってます。

 最後に、個人的にグッときた、このドラマっていいなぁ、きっとこういう感覚を持った人が創ってくれてるんじゃないかなぁ、となったのが、第3話、王様ゲームのシーン。恋愛モノで王様ゲームってよく出てくるイメージが勝手にあるんですが、主人公とその相手が引いた番号でキスすることになって…というお決まり展開。ここで終わってもいいんですが、この後すぐに六角くんがコンビニから帰ってきて、上司もいっぱいいる前で、王様ゲームを時代錯誤の’萎えるモノ’と評するんですね。
 ああ、良かった、と私は思いました。このドラマの中に私と同じ感覚の人がいる、と。そこで藤崎さんが「六角くん、見直したよ」と言う。はーい!私も見直しましたよ藤崎さん!激しく同意!!
 ここ、すごく些細なことに見えて、このドラマ全体を包む価値観への安心感と信頼感が生まれたところでした。こう思っている人も世間にいるんだよ、って。その考えを受け入れる、認める、よりも、その考え自体の存在を知ることが一番難しいと、私一個人的には思っていますから。​

 こういうドラマが生まれる、創ろうと思ってくれている人がいるだけで、私はとっても嬉しいです。同性とか異性とか、そんなことは取っ払って、一人の人を好きになる楽しさ、苦しさを丁寧に描いてくれる。春田さんと牧くんの恋愛を描いたおっさんずラブは、新たな時代を切り拓いてくれたと思いますが、チェリまほも、きっと何かを変えてくれるでしょう。

 まあつまるところ何が言いたいかというと、チェリまほ、すごく暖かいドラマだな、ということです。ジャンル分けするとBLかもしれませんが、根本にあるのは人間同士のドラマです。人の考えが読めてしまう罪悪感、人を好きになること、エトセトラ。私はパソコンでこのドラマを観たのですが、時々自分のニコニコ顔が画面に反射しててびっくりしました笑。本当にいいドラマだなあ。まだ折り返し地点だけど。ここからどうなるのかな、知りたいような、知りたくないような。まあ知りたいんですけどね笑。

 あと純粋にすっごいキュンキュンする!最近は深夜にピュアラブドラマを発見することがゴールデン帯より多い気がします、ゆうたの(ゆうべはお楽しみでしたね、あれ好きでした)とか。

 初投稿記事で途中支離滅裂になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。この記事を読んで、チェリまほを楽しんでくれる方が増えたらいいな。

 ありがとうございました。

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