松林図屏風
以前書いた日記。わしは彼に惹かれて、出生の地である石川県七尾市まで足を伸ばしたこともある。そんな等伯の代表作 ”松林図屏風” が、東京国立博物館で限定公開されているという。まだ間に合う。ソロキャンプで焚き火ナイトを楽しむ予定だったけれど、そんな場合ではない。
東京国立博物館へ。AM9時半の開館と共に。
気持ちを落ち着かせながら目的の展示場所へ。
眼鏡を外して、白菫色に霞んだ視野角で、見るような見ないような心持で対峙する。湿気、冷たい風、音。そんな本質が自らの血潮に流れる感じを得て、満たされた気持ちでこの場を後にした。