また、1ヶ月待ち
仕事を終えると、外はまだ太陽の陽がさして
「梅雨に入ったのに、いい天気になったね。見て、空が雲ひとつなく青いよ」と同僚の女性が笑顔で言った。
確かにそうだ。朝は分厚い雲が空を覆っていた。
「朝、花壇の花に水をやって良かった。少し高い段の上に鉢を置いてるから土が乾きやすいからね」
そうやって即、自分の生活の話題を何気に話せるっていいな。
五勤の真ん中の水曜日、今日は寄り道をした。
カフェに寄って仕事でぴーんと張っていた神経が緩んだ。隣の席では、ノートを開いて数学の勉強をしている。
その席その席にその人の日常がある。
カフェを出ると、昼間の高い気温から少し冷たい風に変わってオレンジ色の空が広がっていた。日が暮れ始めると過ごし易い。
自宅に帰ると、猫はお腹が空いている時間なので、スリスリしてくる。なので猫の餌をお皿に入れた。
カリカリ音を立てて食べている。
そういえば、いつから曜日が変わったのだろう。
瓶の回収日。第4月曜日だったのに。
その日は出すのを忘れていた。なので2ヶ月分溜まっている。ようやく第4月曜だと出しに行ったら、誰も出していなかった。
表示してあるプレートを見ると、第三の木曜日になっていた。また約1ヶ月待たなくてはならない。
火、金 一般ゴミ
瓶 第3木
缶 第2 第4水
ペットボトル 第1水
古紙 第3水
私の地域の皆さんは、これをちゃんと覚えているのかと思と偉いな。
カレンダーに書き込んでいても忘れている自分。
猫はすっかり呆れているかのようにあくびをした。
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