見出し画像

『あのこたちは、どこに』7️⃣(小説)

 人が人を呼ぶというが、まさにそれで自分の作ったアクセサリーが、少しではあるが売れつつあった。この日も暖かい陽がさす正午過ぎに、二人の女性が現れた。
そっけなく品々を見ている。
 その近くに、オシャレな美容室を営むチーフの弟が品々を眺め始めた。
「確か、ここよ。珍しく夫がね、私にって買ってくれたの」二人の女性のうち、一人が言った。

ここから先は

746字

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?