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2024.8.23

定時に仕事を終え、車に乗る。熱せられた空気が充満して息苦しい。まずは、エンジンをかけて窓から車内の空気を出す。車が発車することで仕事からの解放感もスタートする。
 あれ?今のは、この夏、この日初めて聞いた。
 夏の後半から鳴くツクズクボウシの鳴き声。もう夏も終わりに向かっているのかと思うと、猛暑といえど夏が好きな私は名残惜しい気さえする。
 この時間でも太陽は、ギラギラと照っているが、木々や道端の雑草はこの夏の時期とばかりに光合成を活発にしているのか、緑が色鮮やかで空の青さと入道雲がそれを一層引き立てている。
 運転中、そんな生き生きしている木々が目に入ると、なんだか自分も確かに生きているって思う。
 地蔵盆が、そろそろなのだろうか、近所の人から綺麗な提灯が飾られようとしていた。
 ツクツクボウシの鳴き声と共に、また秋へと冬のクリスマスへと向かって行っているのだと思うと心が一瞬少し切なくなった。
 
 自宅マンションの駐車場に車から降りると、まだ気温は30℃近くあって一気に汗が吹き出た。一瞬秋を思ってキュンとなったあの思いは、この暑さで溶けて一瞬で無くなった。

 今週の月曜は、お盆の休み明けで仕事はまだ本調子ではなかった日。そして火曜から金曜日になるのが、良いことに、早かった気がする。
 
 一旦家に戻って、その後夜のスイーツやスナック菓子を買いにスーパーへ歩いて行った。
 茜色の空には今日の1日もそろそろ終わりに近づいていることを知っているように鳥たちが各々の場所へ飛び立っていく。
 
 買い物を終えて店の外を出ると、藍色のインクに黒で家の形に彩られたようなコントラストに、一番星が輝いていた。
 そんな華金。

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