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ローカル線に乗って

 改札口を出ると、まだ強い日差しが体温と同じくらいの気温で一気に汗が吹き出た。それだけで体力が奪われてしまう。
 なのに降りたこともない駅で、そこから目の前の国道の信号で待っている間、道路を渡った先の小さな城下町の情景が目に入ると、まるで映画館で観るあの映画が始まる躍動感、そんなのに似ていた。
 小さな店が軒を並べ、人通りも少ないせいか、店は閉まっているところが多い。
 そんな中、小さな路地を進んでいくと


 ここで食事をして、近くの山を見上げると、木々の間の天辺から奥ゆかしい塔の先が見えたので、そちらに向かって歩くことにした。
 向かったのは、

 神社に三重塔があるのは、珍しいそうです。
 現在、正面から上がる階段が工事中だったため、遠回りしての参道で、急な上り坂と階段を15分から20分かけて上がり、その途中の木が樹齢の長さを伺えるた。まだまだ夏は終わってないと威張っているかのようにミンミン蝉の鳴き声が響き渡って、私は吹き出る汗を拭きながら同感する思いだった。
 この暑さで神社では、参拝客は一組だけだった。どうやらお宮参りのようで、赤い着物がこの神社に色合いをもたらしていた。
 こちらもお参りして降りていくと、そのお宮参りの方たちも降りていたので、
この急な坂と階段を赤ちゃんをパパが抱いて、パパもママもその親御さんも大変だったろうな、そんなパパママに育った赤ちゃん、愛情たっぷりに育つんだろうなと思いながら眺めていた。
 
 疲れた身体を休めるために、また、小さな路地を通ってカフェに向かった。

 素敵な空間でした。栗を使ったケーキが美味しいです。

 この近くに

古い庁舎がありました。
 
 次に向かったのが、

 時報や火事の警報などの時に鳴らしたという江戸時代中期に建てられた太鼓やぐらです。

 その後、おもむきのある店に入ると昔は呉服屋だった店は、時代共に今はお茶を販売するようになったそうで、そこで日本茶を買って、西陽がさすホームには販売機でジュースを買っていた老婆や夏服の制服の高校たち数人が電車を待っている、そんな駅に到着した電車に乗って日常のいつもの風景である自宅へと戻った。

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