韓国人女性がフランス語で書いた小説 グカ・ハンの『砂漠が街に入り込んだ日』
韓国からフランスに学生で来て、6年あまりで仏語で書きあげたのには脱帽。(私は20年もいるのに…😢)
グカ・ハンは、私も4年通ったパリ第8大学の修士課程で、文芸創作を学んでいる時に執筆したそうだ。
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本作は、孤独や子供の頃の記憶が主なテーマの8作の短編からなり、語り手8人には名前がなく、フランス語の男性系か女性系を見分ける動詞の活用によって男女を区別できる。どちらなのか混同させる文章もたまにあるが、あまり気にならなくて済んだ。また、もしかすると8人は同一人物なのかな、と思わせ