北海道編⑩【釧路湿原はグラデーション】四輪紀行
釧路湿原はグラデーション
2022年6月23日。今日は(も^^)朝から小雨&霧。 景色は霧で見えないだろうと思いながらも、とりあえず r13 を西進し多和平に向かった。まっすぐな道の両サイドの景色は晴れていればきっと、もっとキレイ..
多和平の駐車場に着くと霧雨にけぶる牧場が広がっていた。
少し寒いぐらいだったがソフトクリームを食べたくなり、駐車場の前にある建物に入ると、売店は開店準備をされているところだった。
建物の背側にはなだらかな傾斜の牧草地がずっと向こうまで広がり、丘の上には展望台のようなものが霧の中に薄っすら見える。
濡れた遊歩道を歩いて展望台の方に行ってみると、見える範囲は霧で限られるものの、晴れていれば絶景間違いなし、と確信できる牧場の緑が広がっていた。
霧に覆われた緑の景色を見るのもなかなかイイものだ..とちょっと負け惜しみ気味なことも思いながら眼前に広がる霧の多和平を写真に納めておいた..^^
牧場の一画で羊たちがムシャムシャ音をたてながら一心不乱に草を食べていた。
売店に戻るとソフトクリーム・マシンの準備はOK。レストランになっている店内の席を借り、勧められた冷たい水で時折口の中をリセットしながらコーンの尻尾まで食べた。
R391 を南下し釧路湿原に向かった。少しずつ湿原の気配を感じるような景色になってくる。走っているとキタキツネが道路脇にいた。じっとこちらを見て車が通り過ぎた後、道路を横断しているのがバッグミラー越しに見えた。ひょっとしたら例の鹿除け笛はキタキツネにも効く?のかな..^^
シラルトロ湖を過ぎ、道路工事の通行誘導をしている人がちょうど立っているところにサルボ展望台の案内標識があった。対向車線を横切って道路脇にある小さな駐車場に入った。
サルボ展望台への入口で、ここまで車で送ってもらい、別の出口の所に迎えに来てもらうような話をされてている。なるほど、そういうツアー?もあるのか..
娘からプレゼントでもらったトレッキングポールを両手に突きながらサルボ展望台への山道を登って行った。
サルボ展望台に上がると生い茂っている木々の間から湖が少し見えるが、湿原の様子はあまり見えなかった。ここから更に山道を進んだところにあるサルルン展望台に向かうことにした。
トレッキングポールを突きながら尾根伝いの道を登り降りするとサルルン展望台に着いた。景色に絶句、否、絶叫。ここから見る湿原は鳥肌が立つほどに美しいの一言。眼下には、植物の種類によるものなのだろうが、濃淡のいくつかに色分けされた湿地帯が緑のグラデーションになって彩られている。グレーの空色が背景で少し残念だが、それでも素晴らしい景色。登ってきてよかった。
釧路湿原でカヌーツアーがあることを聞いていた。事前にネットを調べてみると乗り合いツアーもあるらしい。国道を右折し地図で細岡のカヌー乗り場になっている所に向かったが場所がよく分からない。細い道を進んでいると大きな凸凹路面になって車体はゆっさゆっさ揺れる。ナビを見ると釧路湿原駅までそう遠くなさそうなので、とりあえずそこまで行ってみることにした。
釧路湿原駅近くに細岡ビジターズラウンジがあった。カヌー乗り場を尋ねると 2つのショップを紹介してくれた。最初に電話したショップは乗り合いツアーはやっておらずガイド付きチャーターになり、1名の場合割り増し料金(13,400円)になるとのこと。もう一つのショップに電話すると今日はもうガイドが帰り営業していないとのこと。どうしようかと散々悩んだがカヌーには乗らず、ビジターズラウンジでカップヌードルとパンを昼食にしたあと、近くにある細岡展望台に行くことにした。サルルン展望台とはまた違った姿と色彩で眼前に広がる湿原にしばらく見惚れていた。いつかまた晴れた日に再訪できれば..
釧路湿原駅を指し示す立札があったので結構急な階段路を降りて行ってみた。山小屋のような駅舎があった。時刻表を見るともうすぐ列車が来そうなので待つことに。定刻通りにホームに入って来た 2両編成の列車には大勢の人が乗っていた。
釧路市内の宿に向かった。昨日野付半島に居たときに、釧路市内のあちこちの宿に電話をしたがどこも満室で、なんとか超安値の民宿を予約できていた。宿に着くとまだ他の客はいない様子。シンプルな部屋に荷物を置き早々に風呂に入ったあと、近くのセコマまで夕朝食の買い出しに行って今日の行動は終わり。テレビを見ながら畳の上でゴロゴロし、布団の上で寝ることができてヨカッタ,ヨカッタ..^^
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