村のなかで「映画会」を企画①
“三義(みよし)というこの村で、
100年先もずっと暮らせるような
村づくりをしよう”
そんな思いで立ち上げた、
三義で暮らさん会。
メンバーのKちゃんが、「映画会をしたい!」と声をあげたので、村で楽しめる映画会を企画することになった。Kちゃんは、一軒一軒歩いて、映画のお誘いにまわる。とにかく思いは熱い。
村の公民館にて。
映画は、『よみがえりのレシピ』
山形で受け継がれてきた、在来種の野菜を作る農家の話。
今も焼畑でカブを作っている農家がいる。それも、山の斜面で。
「山の斜面の木を切る→焼く→カブを育てる→木を植える」
これを50年続けているという。
とにかく子供や孫の代のために種をまかなきゃ、とおばあちゃん。これが人の本来の姿なのかもしれない。
“アオモチ”というもち米や、
“高遠なんばん”という唐辛子の在来種。
「誰か育ててくれないかなぁ」なんて声も。
その間、
託児係にまわった私はというと、、
大人も、子供も、近所で集まって一緒に楽しんだ一日。
お祭りなような大きなイベントではなく、日常の一コマのような、村の小さな映画会。この日常感がよい。日常で、村の仲間と映画を見て、感動して、おしゃべりして、子供は思いっきり遊ぶ、というのがいい。
村の活性化というのは、外に向けて何か大きなことをするのではなく、そこに暮らす人が、「この村で暮らしてて楽しいなぁ」としみじみ思えることなのかなって思う。