ガチ登山会に入る
軽い気持ちで参加してみた、ゆる〜い登山サークルで、「キミ、歩けるね」とほめられて調子に乗って入っちゃった、
ガチで登山する会。
集合は、午前3:45。
えー?!真っ暗なんですけど?!
リュックの中に念のため備えていたヘッドライト(登山用語で‘ヘッデン’ということを歩きながら教わった)を慌てて取り出して、初めて額に付けてみた。
暗すぎて何も見えないけど、とりあえず、
みんなが行くから、出発!
お日さまの光って、偉大だなぁ。
暗くて不安でヘロヘロ→明るくて安心でニコニコに、こんなに簡単に変わるなんて!
本日のコースは、地元、中央アルプス
桂小場登山口→将棋頭山
いつもの伊那谷から見える山に登れるのが、嬉しい。
ところが、朝8時には、将棋頭山の山頂に着いちゃったもんだから、「木曽駒ヶ岳まで行ってみる?!」とチームリーダーの提案。
早く行けたのは、ただリーダーに必死で付いて行ったからだけなんだけど(笑)
日頃から、強靭な肉体の山村育ち70〜80代と一緒に農作業している私なので、「もうダメです、疲れました!」という弱音は一切吐けない状況下にいつも置かれているからか、この時も、足はすでにガクガクプルプルしてたけれど、「まだ大丈夫です〜」とかニコニコ言っちゃう自分がいる。
というわけで、予定コースより、
足をうーんとのばして、
将棋頭山→木曽駒ヶ岳に。
このあと、2時間で木曽駒ヶ岳に登頂。
そして、帰りは、5時間かけて下山。
合計、11時間歩き続けた登山だった、、
ガチ登山会だけあって、メンバーは、ツワモノ揃い。一人でテント泊しちゃう女性とか、八ヶ岳は全部登ったとか、どこそこのコースはいいとか、未知の世界の言葉が行き交っている。
特にチームリーダーはすごい。夜の10時から登り始めるとか、30時間ぶっ通しで起きて歩いてる、とか。もうヘンテコリンで、キチガイとしか言えない。
登山好きって一体、、、
子供と一緒に楽しく登山♪と思って、今年から登り始めた私には、想像を絶する世界であった。
でも、もはや私も、ヘッドライト(ヘッデン)を付けて暗闇スタートしちゃったし(ナイトハイクというらしい)、11時間も歩いちゃったし、「何気が狂ったことやってんの??」ってレベルなのかもしれない。
こうやって、趣味というのは、どんどん極めることに快楽を覚えて、常軌を逸した行動に、知らず知らずのうちにハマっていくのだろう。何かを好きになるエネルギーってすごいなぁ。恋愛みたいだ。
登山好き集まれーって言ったら、諏訪湖マラソンにでる人たちみたいに、わさわさ集まってくるのかもしれない。「え〜?なんで苦しい思いして42.195キロも走るの〜?」って言われる諏訪湖マラソンと同族なんだろうな。
結局、もうイヤってほど疲れたけれど、登山口からたった45分で家に着いた時、
「山にこんなに近いなんて、やっぱり素晴らしい。また登ろう〜!」って思ってしまう私も同族だった、、、