世の中のテンポが早すぎて
子供の頃から、「周りのスピードについていけてない」と思っていた。
小学校のクラスの、女子同士の会話のテンポについていけず。
ワンテンポ遅れる感じになるし。
みんながワーワー集まってあれよあれよと物事が決まっていく場では、「えっ?えっ?どうなった?💦」て感じで、コトの飲み込みが遅いし。
親戚が集まったときの、お祭りのような会話の渦の中では、自分の居場所がわからなくなる感覚になるし。
中学以降、社会人になっても、頭の回転が良い周囲に比べて、シャキシャキと反応はできず。速い会話のテンポも苦手で。
要は、とてものんびりしたテンポで生きてきてしまっている。
だからといって、そのことで面と向かってだれかに苦情を言われたことはなくて。
仕事はなんとかこなしていたし、何かの〆切に遅れることも絶対ないようにしていたし。
周りに目立つ迷惑は掛けてないとは思う。
ただ、会話の早い集団では、つまんないなとか、鈍いなと思われていたかもしれない。
世の中、社会のペースが速すぎるから。
一生懸命、それについていくのは、何か生きづらさではあった。
でも。
自分一人になった時や。
自分と似たペースの人と一緒にいるときは、本当に心地よく。
のんびりと、物思いにふけったり、考えを巡らせたり、ゆったりと会話したりして。
「ああ、わたし、自分のままでいても、いいんだな…」と安心した。
自分と似たペースの人、自分と同じようなことに興味を持つ人と過ごす時間は本当に心穏やかでいられて、豊かな時間だと感じられる。
速すぎる世の中の流れの中で、そんな人に出逢えることは、私にとっては宝物のようなことで。自分を取り戻せるよう助けてもらうような存在で。
とても、ありがたいこと。
私自身ののんびりしたテンポも、これまで歩いてきたどこかで、出逢ってきた誰かの癒しになっていれば、と願う。
それとともに、さりげなくノロノロしている私をサポートしてくれたりする、シャキっとした機転の利く友人や家族にも、感謝している。
誰しも、一人の力では生きていけないし、足りないことがあるけど。
できるだけ自分の落ち着くペースでいられる時間とコミュニティも確保でき、社会の中でもしっかり役目を果たす努力はしながら。
互いに補完しあって、生きていけたら…と思う。